川の果ての更に果てに

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2024.05.16 -

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これで冤罪が少なくなるのだということなのだそうです。

調書全ページに容疑者押印、供述内容の任意性確保へ（読売新聞）

建前としては、「容疑者が全部の頁に押印しなければならないようになったことから、全部の頁を見るようになる。その結果として『こんなこと言ってないッス』と申告できる機会が増える」ということのよう。
しかし、普通に考えれば、例えば役所で「これとこれとこれに判子押して」といわれて、「ここにどうして判子を押すんだろう」とジックリその資料だけ読んだり、あるいは質問したりすることってないと思うんですけれど。「どこに押せばいいんですか～？」と押すところだけ確認して、そこにポンと押してそれで終わりと。
となると、結局のところ容疑者とかについても同じことが言えるわけで。

大体、冤罪事件なんかで自供する容疑者なんていうのは、「いい加減認めるから出してくれよ」とかいう心境で判子とか押しているわけで、それなら最後だろうと全部だろうと全く変わりがありません。

というより、捜査資料とか供述書もモノによっては20ページとか30ページにいたるわけですし、それ全部に押印しろというのはある意味「捜査現場の時点で既に容疑者に苦役を課している」という気がしないでもないような。そのあたりの兼ね合いと環境資源保護のために供述調書を10ページ以下にするとかいうのならそれはそれでＯＫですけれど。

冤罪をなくしたいのなら、ビデオとかテープで捜査状況とかチェックしていれば済むんじゃないかと思うわけですが、そのあたりに突っ込めず小手先の手段でどうこうというのはあまり歓迎できる話ではないような気がします。

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