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2024.05.02 - 
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乱射事件から1年、大阪携帯禁止令

個々で見ると正しいように思えて、別の話と照らすと「あれ?」と思う話題について。

長崎・佐世保市での乱射事件から今日で1年だそうで、事件が起きたところで記念行事が行われたのだとか。
で、この事件で素行に微妙なところのある容疑者が銃所持の許可を得ていたということでかなり批判的な意見が出てきて、実際警察庁とかは「このような事件を起こさないために」とより銃所持の許可を厳しくするということになっているわけですが、以前のエントリにも触れましたけれど、このあたり個人的に「それはおかしくない?」って思うところもあるわけなのです。

というのも、最初の方はともかくとして、逃げたのに殺害された容疑者がストーカー行為をしていたらしい女性については極端なことを言えば、むしろ銃を解禁していた方が守られたのではないか、という見方もできるわけですよね。秋葉原の事件でも銃を持つ民間人がいればあれだけの犠牲者が出る前に犯人を射殺できたかもしれないわけですし、そもそもその恐れがあると分かっていれば加藤容疑者は事件を起こすこともできなかったのではないか、とも言えるわけですしね。
世間的にはやれ抑止力がどうこうというわけですが、それを言うなら国家権力だけに死刑とかを認めるのではなく、国民一人一人が抑止力を持つ方がより重要なのではないか、というわけで結局そのあたりが銃容認論の根拠ではあるわけですよね。
もちろん、それがいいのかどうかというと全くの別問題ですが、銃はとにかく排除すべき、なんていう方向一直線なのもまたどうなのかね~と思うわけです。

死刑ついでにもう一つ書くならば、昨日あたりか両親以外の体外受精がOKという指針が決まったそうで、それに対してはやはり反対的な意見が多かったようです。
私も両親以外の体外受精OKというのには違和感も感じますが、一方で死刑廃止国とかのキリスト教的論理というのは「命は神が与えたものであるから、神以外のもの(少なくとも神の信徒たる人の社会)は奪うことができない」みたいなのがあるわけですね。
となると、人の命は神以外のものでも与えられるという理屈が定着すれば「人が与えられるから、人(の社会)が奪ってもいいじゃないか」となるわけで死刑廃止の拠り所になりうるべき論拠が崩れるわけです。
ならば、85%以上が死刑賛成で死刑廃止国の論理を毛嫌いしている日本人はむしろこういう生命倫理に関するものは積極的に取り組んでいくのが筋なんじゃないかなー、とも思うわけです。
ところが実際のところ死刑賛成者にしてみても今回の件には賛成しているというわけでもなく、そうなってみると結局何が思想的バックボーンなのか分からなくなるわけですね。
もちろん、そういう論理を知らなかった、という人も大勢いらっしゃるかもしれませんけれどね。今後は死刑賛成者が今後クローンや生命倫理破壊を積極的に進めてくれるのではないかと期待できるのかもしれません。いや、別に私自身は期待してないですけれど。

やや話がそれましたが、タイトルにある二つ目の大阪府の小中学生の携帯禁止令。
この禁止令に対して大半の人が賛成しているのだそう。

ちなみに私も、大人も禁止する場所を設けてしかるべきではないかと考えているくらいなのでこの意見そのものには賛成です。
ただ、これを少年法に対する風向きと照らし合わせると若干「あれ」と思うのも事実です。

橋下大阪府知事の出した禁止の意図としてはおそらく、「携帯があると子供が勉強に集中できない。それでは良くないから携帯電話は子供に持たせるべきではない」というところだろうと思います。
ところがこの知事の見解には大きな落とし穴があるわけで、「子供が勉強するために邪魔なものは取り除かなければならない」ということは、逆転していうと「大人が勉強するうえでは邪魔なものがあっていい」となるか、「子供が勉強できるようにするには大人社会の特別な配慮が必要」ということになるわけですね。
ま、大人が勉強する必要がないなんてことを弁護士出身の橋下さんが言うとは思いませんから、おそらく後者になるのでしょうけれど、後者はそのまま少年法の「子供には特別な配慮が必要である」ということにもつながりうるわけです。一応高校生までターゲットに入れているようですから、同じことを少年法にもあてはめれば18歳くらいまでは配慮してしかるべきということになります。
橋下さんが少年法をどう考えているのかは分かりませんが(少年事件の担当弁護士の手法は激しく批判していたが、それがイコール少年法否定かどうかは分からないので)、世間的には少年法はおかしいと考えている人が多いよう。ところが、今回の件で大阪府の規制は賛成というのが過半なようで、そうなると結局子供に対する扱いはどうなるのかというのがダブルスタンダードになってバラバラとなりかねないわけですね。それこそ教育制度云々言う前にそのあたりの子供に対するダブルスタンダードが子供を混乱させ、教育を崩壊させているのかもしれないと見ることだって不可能ではないわけです。

ま、以上の意見はもちろん極論であって、だから「今は間違っている」とか「こうすべきだ」と決め付けるつもりはありません。
ただ、筋というものが全く無くなってダブルスタンダードが罷り通るようになると結局、秩序がそのあたりから崩れてくることも事実なわけで、秩序なり道徳なりが大切だと思うのならば、時に基本の筋に立ち返って冷静に振り返ることも必要なことではないかな~、とも思う次第です。
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