川の果ての更に果てに

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2024.04.30 -

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さすがに飛び降り現場が日本のテレビで流れることはないかと思いますが、似たようなことは結構起きているのでよそ事だと言えるものでもないのかもしれません。

飛び降り現場の投稿ビデオを放送！ネット上でモラル論争が沸騰―中国河南省（Record China）

配信記事にあるように肖像権（公の場所で死んだ以上は肖像権はあてはまらないような気もしますが）とか遺族の感情を考えるとどうなのか（ただ、これを言い出すと事故の時に大破した車などを撮影するのもダメだとかなりかねないので程度問題の部分もある気が）というのもありますし、事実は事実なのである意味仕方ない部分もあるような気もしますし。
例えば誰かが松岡農林水産大臣の自殺場面をたまたま撮影していたとすれば、殺されたのではないかとかいう疑惑もあるわけでその掲載（公的メディアであろうとどこかの掲示板であろうと）がまるきりダメだとも言えないかもしれません。まあ掲載すればバッシングの方が大きいのは間違いないでしょうけれど。
結局のところ原則として望ましくはないけれど、ケースバイケースなのかなという気もします。

で、それとは少し外れた話ですが、タイなどでは交通事故の死体写真が普通に新聞に掲載されるなんて話がありますけれど、日本も昔はそういうことがあったりしたようで。
現在において死体写真を主要新聞が掲載したらおそらく大バッシングが飛んでくるでしょうけれど、死体写真などの掲載が倫理を弁えない邪悪極まりない行為なのかというとそれもまた疑問もあるわけで。つまりまあ、教育分野などでは生きることの意味とか生命の価値とかを説いたりするわけですが、それは結局のところ死を理解して初めて理解できる部分があるわけで死を完全に遠ざけてしまった昨今、子供達にただ抽象的に生きる意味を説いてもその意味が正しく理解されるのかという疑問があるわけです。となると、死とはどういうものかを理解させるという意味では死体などを見ることも（程度によるものの）悪いことばかりでもないのではと思うわけで。
死を扱うものというと道徳の授業なんかがあって、あとはゲームとかドラマが死を扱ったりするわけですが、こちらは厄介なことに生き返ったりすることがあるわけで。光市の殺人事件の被告人が「生き返るとか思った」とか言ってたそうで、それはまあ嘘でしょうけれど、現在の状況ではそう考えたとしても100％ありえないと言い切れない部分もあるのではという気もするわけです。

無論、だから死体写真を掲載しろとか言いたいわけではないですけれど、死を理解させずに生きることの意味を考えるのも難しい部分があるでしょうし、死の意味とかを深く問うような場所とか時間も必要なのではという気もします。
命の大切さだけではなく目標喪失社会であることを踏まえてもそのあたりはあてはまるのではないかと思いますが。昨今の人心の荒廃などを嘆く人達はこのあたりのことをどう考えているのでしょうか。

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Comment

無題 - 右打ち職人

2007.07.30 Mon 23:07 URL [ EDIT ]

もう10年以上前の話だと思うのですが、韓国でフェリーが転覆して１０人以上の死者が出たことがあって、岸壁に遺体をずらっと並べている映像が日本でも流れたのを覚えています。
マグロのようでしたって言ったら不謹慎ですか。

電車への飛び込み自殺など、原形をとどめない場合は見たいという気は微塵も起こりませんが、原型をとどめている（って言い方も失礼ですかね）場合は多少は写っていても許容範囲ではと個人的には思いますが、遺族の感情、故人のプライバシーという事で困難でしょうか。

＞右打ち職人様 - 川の果て

2007.07.31 Tue 14:54 URL [ EDIT ]

アメリカでもイラクで殺された人達を報道したりしたときがありましたが、そうしたのの二次使用はたまにありますね。フセインの息子達についても週刊誌などには掲載されましたし。

公人などが死んだ場合にはともかく、私人の遺体を撮影するのは色々問題があるのかもしれませんね。事件の性質によっては許される場合もあるのではという気もしますが。

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