川の果ての更に果てに

安全性に直にかかわることだけに、知らない間に立候補されるとそれはまあ怒るでしょう。

＜放射性廃棄物＞高知県東洋町、最終処分地に応募（毎日新聞）

とりあえず「安易に助成金目当てに手をあげたのは間違いだった」と町長は取り下げたそうですけれど、今後適任といえる自治体が立候補するとも思えないですし最終的にはここに落ち着くなんて可能性もあるかもしれませんね。単に助成金が出るだけでなく、処分場を作るとなると道路拡張なども付随してなされるわけで色々美味しい話ではあるでしょうし。

もちろん、それ自体はいけないというものでもないですし、理解が得られるのなら東洋町でいいのではとも思うのですが…
ただ、六ヶ所村から高知県まで運ぶのは遠すぎだろって気もしないではないですね。

今でさえ、処理施設がまちまちににあるものだから原子力関係の車両が大量の警護車両とか引き連れて日本中を走り回っている（付いている警備員は放射能測定のための検査を毎回受けているのだそう。日給どのくらいなんでしょうか）わけですが、これが今度は瀬戸内海を渡ったりするかもしれないわけですからね。
ま、プルトニウムとか六フッ化ウランとか積んだ船が欧州から太平洋を隔てて日本にやってきていることを考えるとどうってことはないのかもしれませんが。マラッカ海峡あたりを通る原子力船がシージャックされて、原子力物質がインドネシアのイスラム過激派に渡っているなんて可能性も絶対ないとも言えないですしね（そんなの公表できるはずもないし）。といっても、もちろん過激派が核弾頭を開発するなんてことはおそらくないでしょうし、せいぜいが一時期話題になった汚い爆弾みたいな使われ方になるんでしょうけれど。

こんなことを言うと六ヶ所村の人達は「他人事だと思って」とお怒りになるかもしれませんが、最終的に処理する施設がある以上は最初から最後まで全部やってくれた方がまだしもいいような気がします。高速増殖炉関係の施設は施設で「もんじゅ」は今裁判中ですので稼動中のところで全部任せるとかね。ま、軽水炉での物が高速増殖炉で使える部分もあるのでそのあたりも考えてほしいですが。
とりあえず、原子力を使うのは仕方ないにしてもリスク管理くらいは最低限のものにしてほしいなと思ったり…

ま、このあたり「そうじゃない。一地域だけにリスクを負わせるのは良くないから、地域ごとにリスクを分散しているんだ」ってことなのかもしれませんけれど。