川の果ての更に果てに

秋田・男鹿半島のなまはげといえば、「泣く子はいねーがー」と子供を驚かせて泣かせるという一風変わった風習ですが、今年はなまはげに扮した酔っ払いが女湯にもぐりこんで暴れるという騒動があったとかで世間からの随分厳しい視線にさらされることになったのだとか。

で、そのあたりの対策をどうするかということで協議などしたところ、とりあえず具体的に何かするということはなく、注意勧告だけにとどめておくのだそうで。暴れ方などの方法をきちんと定めるべきだという意見もあったそうですけれど、見送られたのだとか。

なまはげについてそんなに詳しいわけでもないですし、事件の経緯もそんなに知りませんので是非については何とも言えませんが、なまはげに限らず、クリスマスのサンタクロースなどでも悪さをする（袋も持てるし、変装しているので強盗にはもってこい）のはいるということで欧州などでは社会問題にもなっているわけで、民族風習と秩序維持との関係は難しい部分もあるようです。

ただまあ、昔は祭りの時には無礼講というかかなり暴れても良かったらしく、その代わりに日頃は大人しくしていたという話（いわゆるハレとケ）ですから、案外酔っ払って風呂場に侵入した奴の方が昔的といえる部分があるのかもしれませんけれど。