川の果ての更に果てに

一向に関心が集まらない裁判員制度ですが、最高裁は一部のフォーラムで共催者が金銭で参加者を募っていたことが分かったと公表したのだそうで。

＜裁判員広報＞産経と千葉日報　金銭支払い「参加者」動員（毎日新聞）

既にこの件を取り上げているところは「またやらせかよ」という批判が多かったですが、私はまずこの件については評価すべき部分があるんじゃないかと思うんですね。
というのも、これは26日の夜に問い合わせがあったらしくて、それで最高裁が調べたところ４つの不正があったと分かったということで今日（30日）発表したと。
つまり、３日間で事実を公表したということでこの迅速性は評価に値するんじゃないかと思うわけです。
何せ最近は公表をズルズル遅らせてバンバン叩かれてるところばかりですし。　
例えば「あるある」では次々問題が発覚しているわけですが、これについて「調査中だ調査中だ」とか言っています。ただ、最高裁の例を見る限りではちゃんと調べるには３日あれば十分ということで、結局のところは調査チームが怠慢なのか誠意がないのかのどちらかということなのでしょう。「最高裁は三日でやった。おまえたちは何故一週間あるのにできないんだ」となるわけで。

ま、もちろん、最高裁としてみると自分のあずかり知らぬところでそういうことをやられていたので、公表しても全くケガをすることがないというのがあるのでしょうけれどね。自分達が絡んでいることなどを指摘されると一箇月二箇月ゆうにかかるのでしょう（苦笑）

集めた側としてはどうなんですかね。
個人的な話ですが、大学にいた頃、幾つかのゼミが主催して物権的請求権とかいうマニア以外喜びそうもない講演会をやるということで構内でビラとか配ったことがありました。で、結局全然集まらずに「せっかく来ていただいたのに何てザマだ」と教授（講演していたのはゼミの教授が別のところから招いていた）に怒られたことがありましたが、そういう感覚でもあったわけでしょうか…
あるいは各地の新聞社の共催とありますから、「あそこはあれだけ呼んだのにウチはこれだけしか来ていない」みたいなメンツみたいなものがあったのか、あるいは逆に「他まあ、集めた方については後で言うとして、さすがに最高裁というべきか、26日夜に問い合わせがあり、それで調査して30日の朝と早めに公表したのは評価すべきなのではないですかね。がこのくらいだから、ウチはもっと集めて覚えをめでたくしよう」みたいな魂胆があったのか…