川の果ての更に果てに

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2024.05.17 -

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試合は見ていませんが、ＷＢＡミニマム級のタイトルマッチ。新井田豊－高山勝成の試合は新井田が２－１の判定勝ちをおさめて５度目の防衛を達成したそうです。
ところが、高山陣営に言わせると「自分達が勝っていたはずの試合を盗まれた。不当だ」という内容だったとかで。見ていないのでどうとも言いようがないのですが、新井田は最初のラウンドでダウンを喫してしまい、その後も手数で劣る展開が続いていたのだそうです。このあたりだけ聞いていると去年８月の誰かさんの試合みたいな感じだったのでしょうか？

繰り返しますが、見てないので自分の目で試合を判断することはできません。
ただ、新井田豊の試合は結構微妙な判定が多いです。04年に復帰する以前まではあまり見ていませんが、それ以降はかなり。例えば現在のタイトルを奪うにいたったノエル・アランブレット戦は、アランブレットが終始攻勢だった印象で少なくとも４ポイントくらいは勝ったと思っていましたが、判定は新井田に。ま、この時はアランブレットが体重超過で王者を失うという失態を演じていたので、そのあたりもジャッジに悪印象を与えたのかなと思った部分もあったのですが。

で、最初の防衛戦の相手がファン・ランダエタだったわけですが、この試合も見ている限りランダエタが勝ったんじゃないかなと思っていましたが、結局２－１で新井田が勝利。
でも、この時は誰も「ランダエタは公平に見ると勝っていたはずの試合を負けにされて可哀相」とは言わなかった（笑）　去年８月の狂想曲ではランダエタも「日本はいい国だ」というよりかは「変わった国だ」と思ったんじゃないですかね。
という感じで、新井田は採点者泣かせのボクシングをするわけで。
正直よくは分かりませんが、近くで見ているジャッジには「新井田の方が押している」と思わせるセンスなり何なりかがあるということでしょう。昔は鬼塚勝也あたりもそういうセンスというかラウンドを掴むコツみたいなものを身につけていたのかもしれません。こういう選手が判定になると見ている側は「？？？」ってなりがちなのですけれど、どっちも言い方は失礼ながらも常にガードするほどのスター選手ではなかったので統計としてそうなりがちなのだと納得するしかありません。

ということで、負けた側の陣営が「４ポイント勝っていた」というくらいなら、経験則的には新井田の勝ちになっても不思議ではないのかなという気もするわけであります。

新井田の次はＷＢＣ王者（イーグル京和）との統一戦になるのが濃厚だそうで。
ま～、だからこそ「統一戦にこぎつけたいから新井田の勝ちにした」なんて見方も成り立ちうるんでしょうけれど、新井田とイーグルの試合は純粋に面白そうでこれは楽しみです。

高山は不運だった…ということになるのでしょうけれど、今度は誰が見ても120－108をつけるくらいの試合をできるようまた精進してほしいものです。

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