川の果ての更に果てに

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2025.02.01 -

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ＦＣ東京　３　－　０　名古屋
（東）石川、カボレ、鈴木

う～む、ＦＣ東京はほぼ圧勝。逆に名古屋は今後が心配になるほどの悲惨な負けっぷりでした。
試合開始直後に主導権を握ったのは東京。試合前から鋭いシュートを決めまくり絶好調な雰囲気を漂わせていた石川が平山のパスを受けてするすると名古屋ＤＦをかわしていき、そのまま楢崎の意表をつくタイミングで流し込むようシュートを決めました。たった３分で連続ゴール記録を伸ばして得点王ランクトップタイに。

その後もしばらく平山、カボレに当てて散らしてというパターンで東京がペースを握っていたものの、15分くらいからは少しペースを落とし気味になり、名古屋が一応攻める展開に。
ただまあ、この試合がラストゲームかもしれないダヴィは自分の周りが全く見えておらず。周りも周りでダヴィが見えていないってな感じで、攻めている割に決定的なシーンは中々作れない印象。期待していた小川は何故か中でプレーしている時間が長かったですが、２度ほど巧くスペースを突いたシーンはあったもののそれくらいでその後は試合から消えた感じ。

名古屋のペースを握っているのか握っていないのか分からないような淡々とした状況の中でＦＣ東京の追加点が生まれました。ポストの平山がサイドのスペースに流して石川がサイドをグリグリとえぐり、「決めてください」といわんばかりの折り返しを羽生がシュート。楢崎が何とか防いだもののこぼれたところにカボレが詰めたということで、短時間で決まったゴールなのに攻撃のユニットが全員ボールに触れるというＪリーグでは中々見られない美しい連携からのゴールでした。
その後は平山が適度にネタに走ったりしつつ前半は２－０。

後半もおおむねＦＣ東京ペースで、名古屋はまず吉村に替えて巻弟を入れたものの正直ほとんど目立たず。次に山口に替えて若い花井を入れましたが、これまた正直それほど機能せず（同じタイミングで東京は羽生を下げて田邊を投入）。
最後にダヴィを下げて杉本を入れて、その杉本は多少は奮闘したものの、杉本とマギヌンの個人技ばかりという感じで動けば動くほど名古屋はジリ貧になった印象。
ＦＣ東京も多少疲れてはきたものの、名古屋がよたよたなので労せずチャンスを得続け、でまあ、それを外し続けたわけで（苦笑）
石川ナオはジャンピングボレーを惜しくも楢崎に防がれたところでお役御免（鈴木に）。最後はカボレが下がって赤嶺というここは余裕の采配。その間も山のようにチャンスを外しておりましたが、最後は鈴木が憂さ晴らしかあるいは大人気ない一発を決めて３－０と快勝となりました。

それぞれのチームについての感想はまず名古屋からですが、何というか厳しいな～というのが正直なところ。開始直後に一番警戒しなければならない石川に当たり切れずにやられたというのはいただけませんし、何より攻撃時の崩しの方法が全く見えずじまいなのが心配です。もっと分かりやすくいえば去年のコンサドーレ札幌と同じでダヴィが何とかするしかないけど、それゆえにダヴィが独りよがりになってしまい、他は他でダヴィを活かしきれずにダヴィとの連携を欠いたままダヴィ以外の面々で攻めにかかるけど、そこだと最後の一押しが足りないってな印象。優勝を狙うためにはダヴィのような選手をうまくチームに織り込まなければならないわけで、今季のピクシーがやらなければならないことだったはずなのですが、それができていないままチームが二分されてしまっているというところには、現時点でのピクシーの監督としての限界も感じた気がします。

ＦＣ東京は名古屋の状態が…というのはあったものの、最近の強さは単なるフロックではないな～という感想。元々勢いに乗ればＪ１のどのチームを相手にしても勝てるくらいのものがあるチームでしたが、勢いを失うとバタバタするという悪い癖もあったわけですが、どうやら悪い癖が改善されている印象。といってもメンタル的に改善とかいうよりも、とりあえず前に平山とカボレという185cm超でキープ力のある選手がいるため、苦しければそこに放り込んで時間を稼げるようになった、というのが大きいんじゃないかという気がします。この二人だけで点を取ることは難しそうですけれど、とにかく最悪時の避難方法が確立されたことで流れの悪い時間でも持ちこたえられているような気はします。あとはブルーノと今野の中が堅いというのも大きいですかね。逆に権田は少し不安定なところがありましたが…
そして石川ナオですが、何かちょっと突き抜けてしまっております。ゴール記録は途切れるでしょうけれど、今の面々とプレーしていればカボレと平山との相性も良くなってきておりますし、20点狙えるかもしれません。
以前マリノスで一緒にプレーしていたはずの田中隼磨に削られたりしていましたが、ケガだけはしないよう頑張ってもらいたいものです。
あとは平山のシュートエリアでのプレーは美味しいネタでしたが、開幕前に取り上げたこともある田邊草民（ソウタン）も名前が近いせいかすごいネタキャラになれるのではという予感を感じさせるプレーをしておりました。

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