川の果ての更に果てに

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2024.05.07 -

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ウズベキスタン戦で岡田武史代表監督が披露した迷采配香川out稲本in。

レッズファンの人からは「闘莉王が上がるときのレッズは良くないときだから、わざわざそうせんでもいいのに」という声がありました。
で、まあ、正直私も「えぇーっ！？」と驚いてしまいましたし、結果としても何をしたかったのか分からなかったのですが、しかし、しばらくして考えてみると、実はあれは極めて岡田監督らしい采配だったのではという気もしてきました。

というのも、岡田監督がＪで優勝した2003年にもあれと同じようなシーンがあったはずなんですね。ＤＦで起用していた柳想鐵（ユ・サンチョル）を終盤になってスクランブルでパワープレーをさせるというシーンが。しかもわざわざ彼をあげるための選手交代をしていたことも少なくないはず。

で、柳想鐵はそれで本当に点を取ることが二度三度とあったわけで…（笑）。
一応wikipediaで調べたら2003年は17試合６ゴール（試合が少ないが確か夏からの加入だった）でしたが、大体右ＳＢからスタートして残り15分くらいでスクランブルのＦＷをやっていたことを考えるとかなりの数字です（ちなみにその前所属していた00年には１シーズン17点取ったこともあるらしい。この頃のことはさすがに忘れたがもっぱらＦＷとして使われていたと思われる。彼ができないポジションはＧＫと左ＳＢ、左ウイングだけだったと思うので別に不思議なことではない）。
これで味をしめたのか、その後「困ったら柳想鐵」の図式で彼を酷使しすぎた結果、引退を早めてしまったという気もしないではないのですけれど。

なので、
「柳想鐵にできたことが闘莉王にできないことはないだろう」
という意識だったのかもしれません。
私の意見を言わせてもらえば、まだ右サイドバックもできない闘莉王に柳想鐵の役目を課すのはちょっと酷なのではないかとも思いますけれど。

そう考えると、今まで「代表監督だからシャレたサッカーをしなければならない」と考えて墓穴を掘っていた（と個人的には思っている）岡田監督が格下相手に思うようにならずついカーッとなって地が出てしまった、と言えるのかもしれません。
結果的に稲本in→闘莉王柳想鐵化は「何だそれは～」という感じでしたが、試合前まではシャレたことを考えて
いたけれど、リードされて本性が出てしまったということならばある意味納得はいきます。

で、まあ、私はじめ「岡田はそこそこはやれるはず」と考えている人は、シャレたサッカーよりも本性のサッカーを期待してはずなので（代表にシャレたサッカーを期待している面々はそもそも岡田監督のそういうサッカーを期待していないはずだ）、カタール戦は最初っから出来ることだけやってもらいたいな～と思いますね。

アイリッシュ・フットボールでいいじゃないですか。中村俊輔だってスコティッシュ化してしまいましたし。
まあ、そこにアレンジで加えていた韓国イズムは今の日本代表にはちょっと無さそうですけれど。
つうか柳想鐵みたいなのがいればアジアレベルでは苦労しないし。個人的に中西永輔と柳想鐵とカリム・バゲリが絶好調の状態なら他はアジアトップレベルくらいでもＷ杯ベスト８くらいまでは普通に行けると思ってるくらいの選手なので。

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