川の果ての更に果てに

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2024.04.26 -

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ということで、日本が、あるいは北欧諸国が出るか出ないかは別として、次回開催国南アフリカの話でも。

リーズで活躍していたルーカス・ラデベ、ボルトンやチャールトンでプレーしていたフィッシュ、同じくチャールトンで活躍していたバートレットなどを中心に90年代末から02年くらいまではアフリカトップクラスの実力を持っていた南アフリカ。
が、それ以降は世代交代などもうまく進まず、第三勢力が台頭してきたこともあって低迷しており、最近では招集された選手を見ていてもよく分からない選手が多い感じ。治安も心配ですが、南アフリカのサッカー自体どうなのだろうという印象を持つくらいです。
シドニー世代のノンベテとかも一時期ウディネーゼにいたものの、その後中東とかキプロス方面に流れてしまったようで、中盤ではピーナールくらい、ＤＦラインもあまり冴えないって感じのようで監督のパヘイラも頭の痛いところだろうと思われます。

まあ、そんな中26日にパラグアイと親善試合をして快勝したよう。

そこでの立役者は前記の強かった頃には若手として参戦していたベニー・マッカーシー。シドニー組で2010年には32歳になっているものと思われます。

マッカーシーは20歳でアヤックスに入ると、そこで印象的な活躍をして99年にスペインのセルタに移籍します。が、そこでの１年目は８点をあげはしたものの、モストボイやカルピンのお膳立てをフイにする機会の方が多く、印象としてはかなり悪いものだった感じ。
※シドニー五輪では日テレの船越アナが「あのスペインで８点を取った選手」と言って、日本のセルタファンの怒りを呼んだとのこと。まあ、高原の「ゴルゴルゴルゴル」の方が話題になりましたが。
で、翌年以降はほとんど干されてしまいました。

それでしばらく忘れ去られていたわけですが、2001年にポルトにローンで移籍。すぐに完全移籍とはならなかったものの、ここで印象的な活躍をしたことで2002年の冬にポルトが獲得。その年はイマイチだったということで「やっぱり売ろうか」となったところをモウリーニョが「私が欲しい選手は三人います。一人目はマッカーシー、二人目はマッカーシー、三人目はマッカーシーです」と会長に言ったとかで残留。
マッカーシーもモウリーニョの期待に応えて翌シーズンは完全復活を遂げ、優勝と得点王をゲット。ＣＬでもマンチェスター・ユナイテッド戦ではＦＫからゴールを決めるなど２ゴールの活躍でアップセットを演出するなどポルトの波乱の優勝に大きく貢献。
モウリーニョが功績を評価されてチェルシーに出て言ってしまうと、パフォーマンスが落ちたものの03－04の印象があったということでブラックバーンに移籍、一年目でドログバ、ロナウドに次ぐリーグ３位の17点をあげると今年もまずまずの働きをしております。

乱高下のあるキャリアを送りつつ円熟味を備えてきたマッカーシー。
若い頃はかなり暴れん坊で、チームメートの批判も普通にやっていましたが、最近では大分自覚も出てきたようで代表では負けてもチームメートを批判せず、また呼ばれればできる限り馳せ参じているよう。
お休み期間が長かったので、年齢ほどの消耗はないので本人の自覚があれば母国のワールドカップでも活躍できるだろうとは思われます。

ただ、ピーナールとマッカーシーだけでは厳しい状況であるのも確か。
2010年をアフリカサッカーの躍進とするためにはマッカビ・ハイファでプレーしている二人の選手ほか、若手の面々のベースアップなどが必要となってきそうです。

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Comment

無題 - daisque

2008.03.27 Thu 19:54 URL [ EDIT ]

こんばんわ。

普通に予選に出てたら、間違いなく突破できないであろう南アですね。
Wカップの開催国にしては、他のアフリカ勢に比べて華がないような気がします。
マッカーシーもピーク超えちゃった気がしますし、ピーナールはたまに凄いいんですけど、ほとんど悪いですから。
本戦まで強化できるんでしょうか。

＞daisque様 - 川の果て

2008.03.27 Thu 20:18 URL [ EDIT ]

ラグビーならともかく、サッカーは今厳しいですよね。

マッカーシーは確かにピークは過ぎた感がありますね。ただ、バートレットがしぶとくやっていたので、そのあたりマッカーシーも長くやってもらうしかないでしょうね。
若手もあまりいないみたいですけれど、どうなるんですかねぇ。

無題 - Alan Hetarade

2008.03.27 Thu 22:14 URL [ EDIT ]

今年はサンタ･クルスが入ったのでトップ下で使われることも多くなり、昨シーズンほど得点が伸びていませんが、やはり恐さはある選手ですよね。

ただネーションズカップに召集されなかったのがどういう事情によるものなのか･･･　たぶん怪我はしていないはずですし、そしてマッカーシー抜きで戦った南アフリカがああいう結果になったというのは、あまり良い気はしませんね。仰るとおり、ピーナールと彼以外、特に若手の育成が必要でしょうね。

＞Alan Hetarade 様 - 川の果て

2008.03.28 Fri 12:10 URL [ EDIT ]

あ、そういえば今回のネーションズカップにはいなかったですね。特別召集を巡ってもめたという話はないですけれど。

ピーナールとマッカーシー以外の選手を見るとどうしても小粒感は否めないですね。と言って、強化してポンと出てくるものでもないのでしょうし。

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