川の果ての更に果てに

１時間前についたらガラガラでした。が、試合が始まる頃にはゴール裏はギッシリ。チケットをばら撒いたりしていたのでしょうか？
全北側に座ったら、ほぼ真後ろに全北の応援団数十名が。頼むから近くでタイコ叩くのはやめて、耳に響く(笑)

ま、それはさておき練習を見ていると、意外な事実が。「オークランドの選手、日本のＵ－21よりシュート練習巧いじゃん！」ということ。ただそれだけ（笑）。いや、本当は深刻な気もしますけど。今の子供たちのサッカー練習って細かい動きとか足元の技術に目を奪われすぎていて、ひょっとしたら遠くまで強い正確なボールを蹴る練習ってやっていないんじゃないかと。
昔のソ連みたいに90ｍ先の的にボールを当てなければプロ選手にしないというのは行き過ぎにしても、60ｍ先の的に当てられない選手とかいたりして…

あともう一つ気付いたのは、オークランドのＧＫニコルソン、テレビで見る以上に肉厚でピチピチしていること。監督さん、本当に彼、プロになれますですか？　そのニコルソン、近くからは「バルテズっぽい」という声が飛びましたが、私の目には顔はともかくシルエットがストーンコールドに似ているような…近づいてきたらスタナーだ(笑)

テルはまたもベンチ。
試合が始まると、とりあえずオークランドペース。ボールホルダーにドスドスと押し寄せ、奪ったらとりあえずヤングあたりに当てるという感じで結構いい攻めをしています。
が、先制したのは全北。17分に中盤からのボールをイ・ヒョンソンがスルーしてラン、ゼ・カルロがそのイに折り返し、イ・ヒョンソンがシュート。ニコルソンの手の先を抜けて全北先制。自分の座ってる側のコーナーにやってきたら携帯で撮影しようかと思いましたが反対側へと走っていってしまいました(笑)
先制点後は左サイドのスペースを巧く利用するようになった全北ペースに。31分には、キム・ビョンホムが右サイドから中へ中へ入ってきてミドルシュート。ＤＦと入ってきた全北選手の間を抜けてニコルソン反応できず。
更に左サイドから右サイドへのサイドチェンジが決まったフリーで走るキム・ビョンホムが中へ走るゼ・カルロへあわせられれば…というシーンでクロスがホームラン。
ゼ・カルロ、憮然とした様子でキムを見た後、うつむいて芝を見つめ、首を振って戻っていく。
あたかも、「あいつ、俺のことが嫌いだからあんなクロスをあげたのだろうか？」というような感じで（笑）
その後も、ゼ・カルロ、ボールが自分を通り越す度に、「俺が外人だから皆信用してくれないのか？」みたいに意気消沈していっておりました。

後半も始めはオークランドペース。前半以上にゴール前に迫るシーンも。
10分くらいにはＧＫのロングフィードからＤＦより先に追いついたヤングが決定的な折り返し。触ればゴール…だったのに外れてしまいました。
で、15分くらいにテル登場。場内大歓声。テル角度のないところでＦＫ。当然のように狙ってＧＫの正面に。
更にＤＦをかわしてミドルシュート。僅かにそれました。
いい感じですが点を取れないと、しっぺ返しが待っております。キム・ヒョンボムがカウンターから左サイドを猛然と駆け上がり、そのままＰＡ内まで入って倒されてＰＫ。
そのＰＫを蹴るのはゼ・カルロ。遂に皆からチャンスをもらいました。
が、チームの嫌われ者でなくなったらスタジアムの嫌われ者に。「テルが出てきたのにＰＫ蹴るんじゃねえよ！」と大ブーイングが飛んでおります。それでもめげずにＰＫをゲットして、自分の背中を指差して…
Ｊリーグのチームにアピールしているのだろうか？
結局、その後はどちらも大したチャンスもなく３－０で全北が勝利。テルは最終戦を勝利で飾れませんでしたが、まあ、力の差を考えると仕方ないところでしょうね。