川の果ての更に果てに

国立での試合、バックスタンドから見渡す限りは２万くらいいたように思いましたが観衆は１万8000超だったそう。それでもなでしこのワールドカップ・プレーオフの倍近く入っているわけですが、今後はもう少し小さいキャパのところでやった方がいいのかもしれませんね。
ただ、批判とかネガティヴな話題が多いのに奮起しましたか、いい試合をやっておりました。

家長がトップ下の３－５－２というのは意外といえば意外でしたが、梶山と本田拓（青山敏や増田にも）に足りないスピードと仕掛けの怖さをもつ家長が中に入ったことで攻めの時に選択肢が増えていた感があります。
もちろん、家長を置いたからそれだけで解決する問題なら誰も苦労はしないわけで、平山と李のパフォーマンスも秀逸だったわけですが。
特に李はゴールなどの結果が残せなかったのが本人的には悔しいでしょうけれど、一番奮闘していたんじゃないかというくらいにスペースを作ったり、裏への動きをやったりしていました。家長との関係もかなり良かったですしね。李が動かないな～と思った時間帯にシリアが波状攻撃を仕掛けてきましたし、李はいの一番に替えられてしまいましたが非常に良かったと思います。
で、動かなくなった李のところにカレンを入れたわけですが、これが今後次の壁にぶち当たるまではスタンダードになりそうですね。そのカレンは見ていて痛ましく思えるくらいに「自分を見捨てないで」と頑張って守ったりチャンスメークをしていたりしました。次の師匠の座がもうすぐそばに…
平山はポストに２回ぶつけたりしつつ２ゴールということで、やはりシュートを打たせるようにすれば結果も期待できるということでしょう。後半30分以降は「俺様に３点目を決めさせろ」という態度が如実にプレーに現れており、それはそれでいいことなんじゃないかと思います。

シリアは予想外にダメでしたが、一番訳が分からなかったのはシュート練習の時にサイドからクロスを上げ続けていた選手が１トップを務めていたこと。練習でシュートを一本も打たない選手が１トップかよと驚きましたが、驚いただけで何もなかったというのが（笑）
背が大きいわけでもないのでポストにもならない、裏へ走るでもないし、タイプ的にはデル・ピエロを１トップにするようなものですが、シリアは何を意図していたのでしょうか？　一番巧い選手なのでとりあえずトップにしてみましたということですかね。

そんなシリアだったので守備面もほとんど問題なく、それでも敢えて難を言うならサイドからもう少し正確なチャンスメークが出来たんじゃないかというくらいですかね。

そうそう、この試合で家長の利き足が本当は右だったということに気付きました（笑）　利き足じゃない方が余計な力が抜けるのかもしれませんが、先制点の正確な右足ショットを考えると左足で外した二本は…
あとはスタンドから見ていた限り、10分くらいのシリアのゴールが取り消された理由がオフサイドなのかファウルなのかが分かりませんでした。