川の果ての更に果てに

このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

鈴木啓太「…さて、ノリオ。おまえの言い分を聞こうか」
ノリカル「い、いや、話を聞くって言われても…」
鈴木規朗は神戸への移籍が濃厚とのこと。
銀狼隆行「関東鈴木四天王の地位を放棄するというのか」
ノリカル「でも、出番欲しいし…っていうか、今のチームは信用できないんすよ」
鈴木啓太「ぬぬぅ、せっかく中村一家に対する掣肘のための奇策を打ったというのに」
銀狼隆行「まさか鈴木グループが自壊してしまおうとはな」
ノリカル「俺、そんなに悪いんすか？」

中村一家・川崎支社
中村北斗「てえへんだ、てえへんだ、てえへんだー！」
アナザーナカムラ・ケンゴ「どうしました？」
中村北斗「こ、この記事を見てよ！」
アナザーナカムラ・ケンゴ「どれどれ…何っ！？」

anan水野「あ～、俺、結婚して新しい家が欲しいんでグラスゴーに移ることにしました」

アナザーナカムラ・ケンゴ「本社社長の本拠地にanan水野が殴りこみを！？」
中村北斗「大変だよ。社長はまだリハビリ中だってのに。それ以前に、水野が外国で結果を残したら、僕が復活したとしても代表での居場所がなくなってしまう！」
アナザーナカムラ・ケンゴ「くっ、すぐに電話しなければ。もしもし、社長？」
セルティック俊輔『う～ん？　何？』
アナザーナカムラ・ケンゴ「社長、日本からanan水野がやってきます。すぐに仲間と結託して奴を村八分にしてください」
セルティック俊輔『何で？　水野は他にいないじゃん。それにストラカンは右利きの選手は左サイドで使いたがるから、俺とポジションもかぶらないだろうし』
アナザーナカムラ・ケンゴ「そういう問題ではありません。もしanan水野がセルティックに来れば、社長の名前が『セルティック俊輔』からただの『俊輔』になってしまいます」
セルティック俊輔『うっ』
アナザーナカムラ・ケンゴ「おまけにanan水野は女性の視線を釘付けにすれば、社長が目立たなくなるのも請け合いです！」
セルティック俊輔『むむむむ、ボルッチ、ボルッチはいるかー！？』
アナザーナカムラ・ケンゴ「ふぅ、どうやら社長にも事の重大さが分かっていただけたようです」
中村北斗「水野が干されれば、僕が復活すればそのまま代表の右サイドにもおさまれるしね」
アナザーナカムラ・ケンゴ「しかし、油断ならない連中は他にもいることを忘れてはなりません」

オランダ。
ＶＶＶの監督「オー、ケースケ。あしすとでびゅーヤリマスネー」
レフティーモンスター圭祐「当然だ。五輪代表世代の旗手になって、本田の世を作らなければならないからな」
ＶＶＶの監督「キタイシテマース」

広島
柏木王子「水野さんがセルティックへ。イケメン軍団増強のためには、僕もＪ１へ移籍すべきなのだろうか」
青山敏「青山軍団が五輪チームを支配するためにはＪ１へ移籍すべきなのだろうか」
駒野「神戸、磐田、残留、神戸、磐田、残留、神戸……もう一回やってみよう」

京都
ＱＢＫ柳沢「秋田さん、秋田さんが志半ばだった鹿島魂を京都に植えつける使命はこの柳沢が必ず」
秋田豊「…うむうむ」
ＱＢＫ柳沢「そしてもう一つ、秋田さんが喜ぶニュースをもらってきています」
秋田豊「言うな。分かっている」
ＱＢＫ柳沢「そうですか」
秋田、電話する。
高木俊幸「もしもし、高木です」
秋田豊「高木君、おめでとう。日本三大豊の一人として、君の代表招集を心から祝福するよ」
高木俊幸「ありがとうございます。先程武さんからも祝福をいただきました」
秋田豊「是非Ｕ20ワールドカップに出てくれたまえ」
高木俊幸「はい。僕は豊ではありませんが、10年後には高木軍団を頂点に導きたいと思っています」

下の世代の突き上げも激しいのである。