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The golden boy Taro

2006.12.06 - 駄文

これまでの話 → 

さて、村人にもらった船でようやく大陸へと航海をすることができました。
「それではここでお別れだぴょん。バリバリ活躍して出番をゲットするぴょーん」
サビオラタンは元気そうに駆けていきました。
「さて、この草薙の剣を売りにでも出そうじゃないか。市場はどこだろうか」

と歩いていると、前からドリブルをして走ってきている犬が現れました。
「やぁ。人魚姫」
「貴方は、大五郎ではないロナウド」
「あんなブーちゃんと一緒にしないでほしい。それより、どこかで話でもしようじゃないか」
ロナウドは一行とともに食堂へと入りました。
「それで、話というのは何でしょうか?」
「うむ。実はだね、俺の所属している『赤い悪魔軍団』は、君達が懇意にしているロマン王が治めている『チェルシー王国』と激しい戦いを繰り広げている」
「まぁ」
「既にプレミア大陸ではこの両国以外は全てどちらかの軍門に下ってしまった。まさに二強の相戦う時代となってしまっているのだ」
「…そうなんですか」
「しかもややこしいことに、君達が『チェルシー王国』と結んだことに、我が赤い悪魔軍団の帝王・悪魔騎士ファーガソンが激怒していて、何とがちょう番の娘と組んでしまったのだ」
「ええっ?」
「しかも、君達に恨みをもつかぐや姫達月の軍団もついてしまったのだ。つまり、図式としては…
人魚姫一行 = チェルシー王国 ←対立→ 赤い悪魔軍団 = がちょう番の娘 = かぐや姫
となる」
「うわ。ややこしー」
「しかもここにバルサマンと白い巨人軍が絡んでくる。バルサマンは君達とは仲がいい。しかし、実はチェルシー王国とは仲が悪い。それが事態を複雑にしている。それが先走った行為が先だってあった。雲のヘンケと呼ばれたラーションという流浪の料理人が赤い悪魔軍団に入ったことだ」
「はい」
「そのウラには実はバルサマンの思惑も絡んでいたんだ。実は雲のヘンケは以前バルサマンの一員だった。そしてバルサマンはチェルシー王国を憎んでいる。そのため、元バルサマンのヘンケを赤い悪魔軍団に加入させることで、チェルシー王国の地盤を少しでも崩そうとしているのだよ」
「へー」
「そして、残念だが君達がチェルシー王国と懇意にしているということにも帝王ファーガソンは我慢がならないようなのだよ」
「……ま、まさか」
人魚姫の表情に不安と緊張が走りました。ロナウドがニヤリと笑います。
「…俺は君にボールを返してもらった恩がある。無論帝王の命令とあらば従わざるを得ないけれど、できれば戦いたくはない」
「…それはそれで展開的に貴方みたいなキャラって死亡フラッグが立つ確率がすごく高くて不安です」
「…それはそれで怖い言い分だな。とにかく、俺に君達を倒せという命令は出ていない。しかし…」
「しかし…?」
「帝王はチェルシー王国の味方を消すべく、『童顔の暗殺者』と呼ばれる凶悪な暗殺者を派遣してきた」
「ど、『童顔の暗殺者』?」
一行が驚いていると、突然、モーツァルトみたいな顔をしたキューピー人形が降り立ってきました。
「ロナウド君、あまりペラペラと話すとよくないよ」
「あ、貴方が『童顔の暗殺者』?」
「そうじゃー。そるしゃー、スールシャール!!」
…シーン
「…せっかく、心温まる現れ方をしてあげたというのに冷たいんだね、君達は」
「いや、そういう問題じゃないですって」
「まあ、しかし、僕は死ぬ前にみんなにいい思いをしてもらいたいんだ。これでも食べてくれたまえ」
スールシャールは突然おいしそうな湯気のたつ魚を取り出しました。
「おや、これはクジラ肉じゃないか。クジラを取っていいのかい? アタイ達まで批判を受けたらガッカリだよ」
「大丈夫だよ。ノルウェーは捕鯨国だからね。さあさあどうぞ」
「おいしそうだねぇ。早速アタイはいただくよ」
王子様がクジラの肉をパクリと食べました。
「…って、『暗殺者』の提供する食べ物を食べてしまうのは…」
と人魚姫が警戒している間に王子様はバタリと倒れ、そのまま眠ってしまいました。
「さて、これで半日間は動かない。あとは君達女性陣を始末して、僕は任務完了だ」
スールシャールがニヤリと笑いました。

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The nine head dragon

2006.12.05 - 駄文

これまでの話 → 

さて、一行は更に島を探索していました。
島は無人島かに思えましたが…
「おや…?」
王子が川を見て声をあげました。
川の上流から落ちアユ漁に使われる釣り用具などが流れてきたのです。

師走スタート:落ちアユ漁の解禁、餅つきや黒砂糖作り /高知(毎日新聞)

「これは上流に誰かが住んでいるということだね」
「王子、中々冴えてるじゃん」
早速四人は上流へと向かいました。間もなく人家が見えてきました。四人が一軒の家の中の様子を伺うと、老夫婦と一人の娘がすすり泣いておりました。
「何を泣いているんだぴょん?」
サビオラタンが窓から声をかけると、三人はびっくりしましたが…
「実は、この近くにはやまたの大蛇と呼ばれる大蛇が住み着いているのです。大蛇は毎年、一人の娘をさらって食っているのですが、今年はうちの娘がその役目になるということで、こうして最後の別れを惜しんでいるというところであります」
「…何て酷いことを」
「酷い奴だぴょん」
「だったら、アタイ達が倒してしまえばいいんじゃないかい? アタイは今でこそこんなところを彷徨っているけれど、以前までは天上にいて、王国のスサノオとか呼ばれていたんだからね~」
…シーン。
「ここは突っ込むところだよ!」
何をどう突っ込めという(笑)
ともあれ、王子の提案に三人は大喜びしました。そして、王子達に村を任せてみんなは遠くへと避難していってしまいました。
「安請け合いしちゃってさ。大丈夫なの?」
人魚姫の妹が尋ねるも、王子は余裕です。
「な~に。蛇なんかに負けるわけないさ。それに、そんな大蛇ならきっとたんまりお宝とか溜め込んでいるだろうからね」
「王子、アンタ大分お金に汚くなったわねぇ。別にいいけれど」

さて、四人はひとまず山の奥地に住むという大蛇の調査に行きました。
すると、山の奥の洞窟の中で体長15メートルはあろうかという大蛇がルンルンとめかしこんでいました。
『今日は村人からエサがもらえる。うれしいな、と♪』
「むむむ。すごくデカいぴょん…蛇に睨まれたカエルのような気分だぴょん」
「アンタはウサギでしょ」
「似たようなものだぴょん。ボクタンは傷口がまた痛むので満足に戦えないぴょん」
「しかし、大きいけれど何かルンルンめかしていたり、性格が穏和そうに見えるわね。意外と話せば生贄を差し出さなくても別のエサで満足するのかも…」
人魚姫の妹がそんなことをつぶやいていると、たまたま上から石が落ちました。石の端が大蛇の鱗を一枚削り、青い血が流れます。
『……いてえーよ!!!』
大蛇は突然叫ぶとガンガンと洞窟のいたるところに体当たりをはじめました。大蛇は日頃は穏和なのですが血を見ると狂ったように暴れだすという性癖があるようでした。
「うわ、何か性格が豹変しちゃった。このままだと洞窟や煙突が崩れる」

ごう音!高さ80m・重さ125tの巨大煙突を爆破(読売新聞)

「慌てるな。この棍棒を投げて大蛇を気絶させれば」
王子はどこで拾ったか棍棒を大蛇目掛けて投げつけました。棍棒がグサリ、と刺さったかに見えましたが、実はそれはただ大蛇の分厚い脂肪にめりこんだだけでした。やがてぶよんと跳ね返ってきた棍棒がサビオラタンを直撃しました。
「痛いぴょーん!!」
「むむむ。できるわ。アイツを倒すには内から崩す北斗神拳ではなく、外から切り裂く南斗聖拳でなければならないわね」
「というよりもまともにぶつかるのはまずいね。しかし、アタイにはいい方法がある」
王子様は自信満々の表情で答え、洞窟を出て行きました。
「結局ボクタンはまたもやられ損かぴょん」
すっかりやられ役が似合うようになったサビオラタンでした。

さて、王子様は無人の村から大量のお酒を取り出してきました。
「なるほど。酒で酔わせて本来の力を出させないようにしようということなのね」
「フフン。それだけじゃないよ。しかし、それは後のお楽しみということで」

夜になりました。お酒の瓶を沢山用意し、四人は大蛇を待ちました。
予想通り、月が天高く昇った頃に大蛇が現れました。
『おう。旨そうな匂いがする。酒じゃないか。飲もう飲もう』
大蛇は酒の瓶に首を突っ込み、ガブガブと飲み始めました。
が、しばらくすると、突然苦しみ始めました。
『うわあああああ。は、腹がぁ…』
「ど、どうしたんだろう?」
「今年は感染症が盛んだからね。

世界最大の豪華客船、ノロウイルスで集団食中毒に(ロイター)

不衛生なお酒を飲むとああいうことになるってわけ」
「き、汚いぴょん…」
「何とでもお言いなさいな」
王子様は食中毒で苦しむ大蛇にヨーヨーと竹刀を持って飛び掛りました。そして次々と竹刀で大蛇の首を断っていきます。
「竹刀でどうしてモノが斬れるんだという突っ込みは無しね」
さて、何本か首を切っていると突然カチンという固い感触を感じました。不思議に思った王子様が首を調べると、なんと、素晴らしい一本の刀が出てきたのです。
「おお。これはすごい刀じゃないか!」
「王子、これを持てばレベルアップしそうだよ!」
「…でも、竹刀を捨てるとアイデンティティが減るからこっちでいい」
「ズテッ」
「これを売り物にしよう」

そんなこんなで大蛇を倒し、王子様は村人たちに感謝され、帰りの船を作ってもらいました。
こうして、王子様一行は大蛇の宝をくすねて一財産を設けることができたのです。

8つながりでランパードがジェラードにしようかとも思いましたが、あまり毎度毎度新しいのを出しても何なので自重しました(笑)

The rabbit at Inaba 3

2006.12.03 - 駄文

これまでの話 → 

ディエゴ・ミリートがカニ歩きで猛然とカニ歩きで迫り、鋏をふりかぶりました。
「残念だが、サヨナラだ」
「あわわわ。何とかしないと王子がやられちゃう…」
人魚姫の妹が慌てて海岸を見ると、ちょうど人魚姫がサビオラタンを引き上げようとしていました。
「お姉ちゃん! ごめん!」
人魚姫の妹は近くに落ちていた大きなハンマーを拾うと人魚姫の頭をボカンとやりました。
「…!?」
人魚姫はバタと倒れました。
「な、何てことをするんだぴょん?」
サビオラタンが驚いて人魚姫の妹を非難しますが、しばらくすると人魚姫がユラリと…
「…闇に惑いし哀れな影よ,人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂…いっぺん、死んでみる?
「…何だ?」
ディエゴは不気味な予感にふと、後ろを振り返りました。
と、人魚姫の放った強力な暗黒の力が飛んできました。
「うわ? うわああっ!」
ディエゴはまともに攻撃を食らい、遠く沖の方まで吹き飛んでしまいました。全力を使い果たした人魚姫はいつものようにバタリと倒れます。
「兄さん? くそっ!」
ガブリエルは王子様を解放し、沖合いの方まで飛んでいきました。
「…す、すごい力だぴょん。あれは間違いなくオダブツしたっぽいぴょん」
サビオラタンが海中に向かって手を合わせていると、程なくガブリエルとディエゴが海中に現れました。
「…むむ。あれだけの攻撃を食らって生きてるとはすごいぴょん」
「フン。これしきの痛み…我々の恨みの深さからすれば…」
「…一体何をそんなに恨んでいるんだぴょん?」
「そういえばそうよね~。単に命令されただけなら、ここまで必死にやらなくてもいいはずなのに」
「どうして地上を憎むのか教えてほしいぴょん」
サビオラタンの言葉に兄弟は顔を見合わせました。
「フン。ならば教えてやろう。我々は深く愛し合っている。しかし、この地上は我々の愛を認めてくれるどころか邪道扱いをする。それが許せないのだよ!」

シーン………

「…ぴょん!?」
「き、兄弟で…結婚するつもりなの?」
「それは倫理的にどうかと思うぴょん」
サビオラタンと人魚姫の妹の言葉にディエゴも頷きました。
「そうだ。今の社会では我々が結婚することは倫理的にまずい。だからこそ、この地上を一掃して倫理観を根底から覆す必要があるのだ」
「…なるほど。理にはかなっているぴょん」
「いや理にかなっていたらいいって問題じゃないって」
「そうだぴょん。倫理の問題を克服したとしても、近親婚は遺伝学的にマズいって話もあるぴょん。奇形児にもつながりうる遺伝病の発症率が高くなるからやっぱりまずいぴょん」
「…兄弟なら遺伝は関係ない。普通の同性婚と何ら変わりないはずなのだから認められてしかるべきだ」
「…なるほど。理にはかなっているぴょん」
「だからかなっていたらいいって問題じゃないって」
ディエゴが力強く拳を握り締めました。
「だから我々は誓ったのだ! 次の時代は我々が創る! 邪魔者は消すのみだ! と」
「う、う~ん」
「…しかし、どうやら我々はお前たちを甘く見すぎていたようだ。今回は損傷も激しいので撤退しよう。しかし、次に会った時は覚悟しておくがいい…」
「僕らの憎しみが、次の時代を創るんだ!」
ミリート兄弟は去っていきました。
「………」
「何か、すごい、嫌な二人だよね」
「すごく嫌だぴょん。わが師ペケルマンが二人を揃って代表に入れなかった理由が分かったぴょん(もちろん嘘です)」

さて、敵襲を退け、四人は島を奥へと進むことにしました。
「きっとこの奥に何かあるに違いないね。アタイの勘に狂いはないんだよ!」
果たして王子様の勘は当たるのでしょうか?

またまたニュースもなければ、童話にかすりすらせず。
あと、ミリート兄弟ファン(そんなにいないとは思うけれど)の怒りが怖いですが、当然フィクションですので本気にしないでください。

Der Froschkonig oder der eiserne Heinrich

2006.12.02 - 駄文
 昔々、ある国にお姫様がいました。
おる日、お姫様は大好きな鞠を転がして遊んでいました。
ところが、一人のひったくりの少女が鞠をひったくって車の下に忍び込んでしまいました。

車の下に逃げ込んだひったくり少女(下)―陜西省西安市(Record China)

お姫様は鞠を取り返したいのですが、車はとても大きい割には車体が低いので入り込むことができません。
何とか取り替えそうと苦労したお姫様は、そのうち溜息をつきました。
「ああ、誰か私の鞠を取り返してくれないかしら?」
嘆いていると、一匹のカエルが現れました。

「お姫様、どうしました?」
「私の鞠がひったくりに取られてなくなってしまったの」
「私が取り返してあげてもいいですけれど、そうしたらお姫様は何をしてくれます?」
カエルが言いました。
お姫様はカエルごときに何ができるかと思いましたが、
「もし取り返してくれたら一つだけ何でも聞いてあげるわよ」
「それなら、私を三日間お姫様と一緒に過ごさせてください」
「そんなのお安い御用だわ」
お姫様が引き受けたので、カエルは早速車の下に忍び込みました。
そして、車体の下でかがんでいるひったくりの少女の頭の上に飛び乗り、ひょいと飛び降りました。
「!? ぎゃ~~っ!!」
突然目の前に不気味なカエルが下りてきたことにびっくりした少女は鞠を置いてそのまま逃げてしまいました。カエルは労せず鞠を拾ってお姫様のところに戻ってきました。
「まあ、私の鞠だわ!!」
お姫様は喜んで、カエルとの約束をすっかり忘れて城に戻ってしまいました。
「あわわ! 私との約束はどうなったんですか?」
カエルが後ろから情けなく叫びましたが、アッという間にお姫様はいなくなってしまいました。
「はあ…」
誰もいなくなってガランとしたところで、カエルは溜息をっきました。

観光客の冬ソナロケ地詣で激減、関係者はため息(YONHAP NEWS)

The rabbit at Inaba

2006.11.30 - 駄文

これまでの話 → 

さて、野菜を売るべく人魚姫一行は航海を続けていました。
「この付近の海には噛む力がものすごく強いダンクレオステウス・テウリという魚がいるという話です。

かむ力、魚類史上最強か(時事通信)

気をつけないといけませんね」
「気にすることはないね。いざと言う時はアタイとサビオラタンで何とでもしてやるから」
「その通りだぴょん」
「…あたしはすごく先行き不安なんだけど」
人魚姫の妹が不安そうに言いました。

更に航海が続くこと数日。
「ち、ちょっとちょっとちょっと!」
人魚姫の妹の叫び声が船内にこだましました。
「どうしたんだぴょん?」
「そうだ。どうしたセギノーラ」
「勝手に人の名前を決めないでよ! それよりあれ!」
セギノーラ(命名決定[笑])は海中を指差しました。不吉な黒い影が海面を左右に動いています。
「あれは、お姉ちゃんの言っていたジョン・カリューっていう魚じゃない?」
「…何をどう変えればダンクレオステウス・テウリがジョン・カリューになるんですか…」
「と、とにかくそのテウリとかカリウとかいう魚」
『いきなりパワープレー~~』
カリューは不気味な声を出しながら船体に噛み付こうとしてきました。
「このデカいだけがとりえの魚め。このヨーヨーを食らうんだよ!」
王子様がヨーヨーを投げつけましたが、
『フィジカルとパワー~~』
カリューはバリバリと噛み潰してしまいました。
「こ、こいつ。強敵だ…」
「ヨーヨーが魚に通用するか!」
人魚姫の妹がキツい突っ込みをいれましたが、カリューはガンガン船体に噛み付いています。
「このままでは船が浸水してしまいます!」
人魚姫がSOSを発信しました。
「ボクタンに任せるぴょん!」
サビオラタンがピョーンと水中に飛び込みました。
「…ぴょん!? 水中だと思うように動けないぴょん。ケガした足に塩水が染みて痛いぴょん! 痛いぴょ~ん」
『水びたしのピッチはお手のもの~~』
カリューは激しくサビオラタンに体当たりをしました。
「ぴょ~~ん」
サビオラタンは船内まで吹き飛ばされてしまいました。
「…何のために海に飛び込んだんだ…?」
カリューはそうしている間にバリバリと船体を食べています。
「このままだと沈んでしまいます!」
「痛いぴょーん。でも、いい方法を思いついたぴょん。おおーい、近くにいるサメ達、集まるぴょん」
サビオラタンは近くにいるサメ達を呼びました。沖合いなので沢山集まってきます。
「お前たちは一体何匹いるんだぴょん」
『そんなこと知らん』
「数えてやるから近くの島まで並ぶんだぴょん」
サビオラタンがそういうので、サメ達は首を傾げながら並びました。
「この上を渡って近くの島に避難するぴょん」
『パワー。パワー』
遂にカリューは船体に穴をあけてしまいました。こうなってはどうしようもありません。三人と一羽はサメの背中に乗って「一、二、三…」と数えながら近くの島まで渡って逃げました。
「ふ~、バカなサメのおかげで助かったぴょん」
最後に渡っていたサビオラタンは島を近くにした時に思わず余計なことを言ってしまいました。
怒ったサメ達はサビオラタンを捕まえ、袋叩きにしてしまいました。
「ぴょーん…ケガが悪化したぴょん…」
「それって自業自得でしょ」
「と、とにかく、逃げ延びることができたぴょん」
「問題はここの島からどうやって大陸に戻るかということだけどね」
そう、一難去ってまた一難というわけです。

さて、そんな一行の様子をうかがう二人の影がありました。
「あいつらがかぐや姫様の言っていた人魚姫一行か…」
「フフッ。あいつらは僕達がいただいちゃっていいんだよね、兄さん」

懲りずに新しいのが出てくるらしい…(笑)

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