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2026.04.28 - 
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The sailor Sinbad 4

2006.11.29 - 駄文
これまでの話 → 

さて、ベッカムの豪邸から財宝を持ち帰った一行。
「…俺はボコを探す旅に出る。さらばだ」
と港でデコと別れ、戻ってきました。
「これだけあれば当分は楽して暮らせるね」
「その前にアタイは奴隷身分を脱却したいね」
すっかり忘れられているかもしれませんが、王子様は突然奴隷身分に落とされていたのでした。
「そのために献金をして政治的立場をあげることにするよ」
「…何か嫌な言葉ね。それと王子さぁ。いい加減セーラー服着るのはやめてよ」
「何言ってんのさ。このエントリのタイトルを見てごらん」
「船乗りシンドバッド」
「シンドバッドってのは誰のことだい?」
「王子」
「船乗り(セーラー)がセーラー服を着て何が悪いのさ」
「くくく…こいつ…あたし並にへらず口を」
人魚姫の妹は拳をグーに握り締めたまま震えていました。

さて、奴隷身分から解放されるには特別製の皮の札。イガワが必要でした。
しかし、イガワの値段は予想外に高く、落札するのに苦労しました。

井川の入札、ヤンキースが約29億円で落札…米報道

王子様はイガワを獲得して奴隷身分は脱却できたものの、一文無しになってしまいました。
「バカ! アホ! マヌケ!」
人魚姫の妹が激しく抗議し、人魚姫は諦めたように溜息をつき、王子様は「また航海で稼ぐからいいじゃないのさ」と開き直っています。
「稼ぐにしても売り物がないじゃないの」
とかブツクサ歩いていると、近くの農地で農民が大量の野菜を廃棄していました。
「何してんですか?」
「あ~、沢山取れすぎちまってねぇ。価格維持のために仕方ないのさ」

ピーマン:廃棄始まる 価格暴落で出荷自主調整--東串良町 /鹿児島(毎日新聞)

「ふ~ん、何かもったいないね」
人魚姫の妹がつぶやくと、王子様がニヤリと笑いました。
「これはチャンス」
「何が?」
「廃棄される予定の野菜を、野菜のない国に運んだら感謝されるしアタイ達は儲かるじゃないのサ」
「そうですね。世の中には野菜がなくて困っている人達もいるわけですし」
ということで、一行は廃棄予定の野菜を大量に引き取り、冷凍保存をして運ぶことにしました。
「さあさあさあ、これでアタイ達は一儲けするよ!」
「…あのバカ王子、今まで一番影が薄かったくせに、性格が変わった途端仕切ってるし」
人魚姫が消えてしまいましたな(笑)

さて、航海に出た翌日。
「人魚姫、とその妹!」
倉庫の方から王子様の叫び声が聞こえてきました。二人が駆けつけると。
「変なウサギが野菜をかじっているよ! このままじゃ売り物にならないよ! ガッカリだよ!!」
「変なウサギですって?」
二人が倉庫にかけよると、確かに一羽のウサギがキャベツをコリコリかじっていました。
「…貴方は、サビオラタン?」
「うん? 人魚姫だぴょん。久しぶりだぴょん」
サビオラタンは人魚姫を見てぴょんぴょんと飛び跳ねました。
「ど、どうしてこのような船に?」
「よく聞いてくれたぴょん。ボクタン、ジャポンで行われる世界一のチームを決める天下一武道会の遠征メンバーに選ばれたんだぴょん」

サッカー=クラブW杯、バルセロナはサビオラが出場へ(ロイター)

「まあ。出番が増えてよかったですね」
「良くないぴょん。ボクタンはケガをしているから、みんなと一緒には行かせてもらえないんだぴょん」
「あらま…」
「しかも、ここにライカーの陰謀があるという噂も聞いたんだぴょん」
「陰謀ですか?」
「ボクタンのために用意されたチャーター機は実は保健所への直行便でボクタンはそのまま保健所で処分されてしまうという恐ろしい噂だぴょん」
「そ、それは過酷ですね…」
「そんな恐ろしいチャーター便には乗れないぴょん。だから替わりの船を探していたらたまたまこの船が出るということで乗ることにしたんだぴょん。食べ物も沢山あって極楽だぴょん」
「だからそれはアタイらの売り物なんだよ。仕入れ値はタダだけど」
「航海中、用心棒をするから乗せてほしいぴょん」
「どうでもいいけど、いい加減キャベツかじるのやめてくれない? それ売り物なんだから」
「う~、もっと食べたいぴょん」

こうして、サビオラタンが加わった一行、果たして野菜売りの航海はどうなるのやら。
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Ali Baba and 40 thieves 2

2006.11.28 - 駄文

これまでの話 → 

さて、3人は色々手を尽くして扉を開こうとしますが、扉はウンともスンともいいません。
そうこうしているうちに…
「うわーっ。何あれ?」
お約束で向こうの方から地面が崩れてきました。このままここにいたのでは3人とも奈落の底に飲み込まれることは間違いありません。
「開けー、ゴマ!」
叫んでも扉は開きません。
と、空中から声がしました。
『この扉は没個性を排除するリトマス試験紙。個性派にのみ開かれる階段だ。おまえ達は個性的か?』
「あ、あたし? あたしはあれ。へらず口をたたくというとりえがあるわ(それはとりえか?)」
『…通るがよい』
人魚姫の妹は空中にふわりと浮きました。声は人魚姫と王子様にもかけられます。
『おまえ達はどうだ』
「わ、私? 私は…えっと…」
人魚姫が泣きそうな顔で戸惑っていると、妹がフォローを入れました。
「お姉ちゃんは頭を打つと地獄少女になるわ!」
『通ってよい』
さて、王子様が残りました。
「わ、私は…ちょっと情けない系で」
『ブブー』
「せ、性格がちょっとパヌッチっぽい」
どんな性格やねん!』
王子様が答えられないでいるうちに、どんどんと地崩れが近づいていき、とうとう。
「うわーっ!!」
「王子様~!!」
人魚姫の叫びも虚しく、王子様は地の底へと転落していってしまいました。

さて、王子を失った二人が大広間に戻ると、デコとベッカムは依然としてクラシコを続けていました。
しかし、ホームということで警備員の呼べるベッカムの方がやはり有利なようでした。
「う~む。まずいわ」
人魚姫の妹(いい加減固有名詞が欲しいところ)が顔をしかめました。このままベッカムが勝ったのであればせっかくのBIGを持ち帰ることができなくなるかもしれません。
(お姉ちゃんを気絶させて暗黒の力を借りたいところだけど、ついさっき全部の力を解放してしまったばかりだからまだまだ暗黒の力の溜まりが弱いはずだし…はあっ! ……とか気合を入れれば何か特別な力が出るほど甘くないしな~)

人魚姫の妹が思案に暮れている間に、ベッカムとデコの距離が開きました。
「距離が9.15メートルに広がった。チャーンス!」
ベッカムがボールをセットしました。その右足から強烈なFKを放ってデコを倒そうというのです。
「くっ…完全体になることさえできれば」
デコが覚悟を決めたその瞬間…
空を斬る音がして、ヨーヨーが飛んできました。
「痛っ!」
身体能力自体は平凡なベッカム。これを食らってもろくも倒れてしまいます。
「誰?」
人魚姫の妹がヨーヨーの飛んできた方向、自分達の真後ろを振り返りました。
後ろの、閉まっていたはずの扉がギギィときしんだ音をたてて開きました。そしてその中に一人の影が。
「……このくらいでアタイが死ぬと思ったのかい? がっかりだよ!!」
王子様はどこからか持ってきた竹刀を振るって叫びました。姿かたちは言うに及ばず。
「…お、王子、様…?」
唖然とする人魚姫を尻目に竹刀でバンバン地面を叩きながらベッカムに近づいていきます。
「ザケンじゃねーよー!!」
拾ったヨーヨーでベッカムを叩くと、たまらずベッカムは警備員を呼びました。
「き、貴様は一体!」
「アタイかい? アタイはね。エンジの名がつくスペシャルな王子。フランチェスコトッくんだよ!」
「…おのれ、変な奴め。警備員を呼んで全員とっちめてやる」
「アンタにそんなことができるのかい? アタイはいいものを見つけちゃったんだよ」
「いいもの?」
「アンタがね、浮気してるし・ょ・う・こ」
「ギクッ!!」
ベッカムの端正な顔がまるでこの世の終わりを見たかのように歪みました。
「アンタの奥さんに言ってやろうかね~」
王子様は携帯電話を取り出しました。
「ま、待ってくれ。この豪邸の財宝をやるから、どうかヴィクトリアには内緒にしてくれ」
ベッカムはへいこらと王子に頭を下げ、途端に弱くなってしまいました。

こうして、4人はベッカムのところから財宝を持ち出してきました。
「全部アタイのおかげだね」
「そ…そうですね」
「悔しいがおまえのおかげで助かった。まだまだ俺一人ではどうにもならないものがある。一刻も早く完全体にならねば」
「…う~ん、お姉ちゃんとこの王子、頭を打つと人格が変わるあたりではお似合いなのかも」

王子様、強固な我を得ることができましたが、これでまともなキャラはゼロになりました(笑)。

「…ところで、これのどこが『アリババと40人の盗賊』なの?」
今更そんな突っ込みをするんじゃないよ。最初に一言、「開けゴマ」が入っているじゃないか。

Ali Baba and 40 thieves 1

2006.11.27 - 駄文

これまでの話 →  

さて、デコとともにユーバリシティを奥まで進むと、やがて豪邸が見えてきました。
「ふむ。いかにも財宝の類がありそうな豪邸だな。あそこに俺の弟のボコはいるだろうか」
「ボコっていうと、リーベルと並ぶアルゼンチンの名門クラブ…」
「それはボカ」
「日本代表長谷部のチーム内での愛称」
「それはマコ」
「アホの類義語」
「バカ。二文字とも違うではないか」
とかやりつつ、豪邸の入口を探しました。しばらくすると、壁が一段低くなっているところが見つかりました。
「ここから入るのか?」
「入口には見えないけれど」
「でも入れそうだから別にいいだろう。入口を探すのも面倒だ」
デコは構わず中に入っていきました。仕方なく、残る三人も続くことにします。
「誰だ!?」
入ったと同時に突然、四人の周囲にライトがバババと照らされました。程なく特徴的な甲高い声のイケメンが現れました。
「変な日本人が侵入してきたと思ったら、また望まぬお客さんがくるとはな

ベッカム邸に日テレ取材班が侵入(日刊スポーツ)

おや、貴様は…人魚姫?」
「…お久しぶりです。ベッカムさん」
「…人様の屋敷に侵入するとは感心しないな。何の用だ?」
ベッカムは不機嫌そうながらも穏やかに話しかけてきました。しかし、デコを見ると豹変します。
「む、貴様…バルサマンのデコ!」
ベッカムは白の巨人軍に所属していましたが、白の巨人軍とバルサマンは長年クラシコと呼ばれる血で血を洗う戦いを繰り広げていたのです。そんな二人が出会ったのですから、これはもうタダで済むはずがありません。
「バルサマンは生かしてはおけん! 俺のピンポイントクロスとFKを食らえ」
「ふん。黒い商業主義め、今日こそ貴様の最後だ!」
デコとベッカムは周囲を無視していきなり激しい戦闘をはじめました。人魚姫と王子様はオロオロと。
「あわわ、どうしたらいいのでしょう」
人魚姫の妹は冷めた様子で言いました。
「放っておいたら? とりあえずドタバタやってくれている間に財宝でも探しましょ。ベッカムなら色々商売とかしていて色々なものを持っていそうじゃない」
まるで意に介していませんでした。

さて、そういうことで奥へと向かう三人。
部屋を適当に捜していると、人魚姫の妹が叫びました。
「見て見てお姉ちゃん。こんなあたりクジがあるわ。

出た国内最高5億8415万円=BIG8回目で初の1等的中-サッカーくじ(時事通信)

持ちやすくて価値も大きい理想的な財宝だと思わない?」
「も、持っていっていいのかしら?」
「どうせベッカムは沢山持ってるからこれくらいいいじゃない。それにデコさんがベッカムを倒せば持ち主がいなくなるわ」
「それって半分強盗っていうのでは…」
人魚姫は良心の呵責を感じながらも戻ろうとしました。
が、
「あれ、ここを抜ければデコとベッカムが戦っている大広間に戻るはずなのに」
何と大広間へのドアが開きません。
「…ひょっとして、何か特別な呪文でも唱えないと開かないのでは」
ベッカムの豪邸ならそういうことも十分にありえそうです。
「う~ん、それもあるんだけど」
「…まだ何かあるというの?」
「この手のトラップは大抵、一人が置いてけぼりになって残りの人達を逃がすものと相場が決まっているでしょ。あたしは作者が影の薄い王子ことシンドバッドを始末したいがための布石を打ってきたのだと見るわ」
人魚姫の妹はズバリと指摘し、王子様は顔面が蒼白になりました。
「そ、そんな! わ、私はどうすれば?」
「次回までに使いやすいキャラクターに変身できるかどうかね。それができなければ…」
人魚姫の妹は冷徹に言い放ちました。
「おまえはもう、死んでいる」

王子様の運命や、いかに?

Den Lille Pige Med Svovlstikkerne

2006.11.25 - 駄文

これまでの話 → 

さて、四人は「進むも地獄、退くも地獄」というユーバリシティを目指して進みました。しばらくすると…
「うわわわ~、何なのよこのメールの雨嵐は~」
予想通りに大量のメルマガの嵐が飛んできました。たちまちPCを覆い尽くすかの量に一同逃げ惑うばかりです。しかも、スパムメールだけではなく、

救出の犬、「飼いたい」の声全国から 徳島(朝日新聞) - goo ニュース

などの無視できない要望などもあるので始末に終えません。
しかし、
「守りに入ってはいけない。しかし勝利のために攻撃の手段を選ぶ必要はない」
デコは凶悪なウィルスを添付した返信メールを次々と送りました。
しばらくすると、メールは来なくなりました。
「…いいのか? それで」
「…問題ない。しかし、完全体になったならば、もっとスマートに反撃の策を練ることができる」
ともあれ、メール攻撃はこともなげに跳ね返すことができました。

さて、冬のユーバリシティを進んでいると、
「マッチを買ってください」
寒そうに震えている女の子がマッチを売っていました。
「マッチを買ってください」
少女は人魚姫たちに気付いて、マッチ箱を一箱取り出しました。
「…どうする?」
デコが尋ねるも王子様は肩をすくめました。
「…別にマッチはいらないし」
「………」
女の子はマッチを取り出して火をつけました。
「…マッチを買ってくれない人は、みんな、いなくなっちゃえ!」
マッチ売りの少女が叫ぶと、突然空から流れ星が降ってきました。マッチ売りの少女のもつマッチは空想を具現化する力をもつ恐怖のマッチだったのです。
「うわーっ!」「ヒェーッ」「キャーッ!」

ボコッ!!

「あーっ! お姉ちゃん!」
人魚姫の頭に小さな流れ星がぶつかりました。そのまま目を回して倒れてしまいます。
「こんなところで倒れていてはいけない。決勝戦のつもりで頑張るんだ!」

ロナウジーニョ「ブレーメン戦は決勝戦のようなもの」=欧州CL(スポーツナビ)

デコが目を回している人魚姫をゆすり、妹が「余計に危ないって」と止めようとします。
と、人魚姫が目を開きました。
「あ、無事だったんだ」
「………」
「…人魚姫?」
「…人を呪わば穴二つ。他人の不幸を願う者は、自身も不幸になるという…」
人魚姫はユラリと立ち上がりました。その異様な雰囲気にマッチ売りの少女もギョッと後ずさります。
「…お姉ちゃん? め、目が座ってる…」
「日頃大人しい人間ほど、はっちゃけると大変なことになるというが…」
闇に惑いし哀れな影よ,人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業のいっぺん、死んでみる?
「お姉ちゃん、何でいきなり地獄少女…?」
「うわ~っ、怖いからいなくなっちゃえ!」
マッチ売りの少女は次々とマッチに火をつけました。何十もの流れ星が人魚姫の頭上目掛けて降ってきます。
「…無駄なあがきは、およしなさい」
しかし、人魚姫の周囲に現れた黒い渦が瞬く間に流れ星を飲み込んでしまいました。それはあたかもブラックホールのようです。
「ひええっ、あんな秘密の力があったなんて…」
「…秘密の力というよりは日頃押し隠している不満などの負の力が、人格の変貌とともに黒い力となって具現化したと見る方が妥当だろう。あれだけの強烈なエネルギーをくらっては、ヴァレンシアのごとく怪我人続出なんて辞退にもなりかねん」
「…ってことは、お姉ちゃんはあれだけの負の力を…?」
人魚姫の妹と、王子様は思わず背筋に冷たいものを感じました。

さて、流れ星が次々と無効化されるマッチ売りの少女は半狂乱状態になっていました。
「マッチ…マッチ」
慌ててマッチをつけようとして、落としてしまいました。
「あっ! マッチが」
マッチはもう使い物になりません。そして、他のマッチはもう全部なくなってしまいました。
「いやだ…マッチがなくなっちゃった…」
人魚姫はゆらゆらとマッチ売りの少女に近づいてきます。
「いや~っ! 何でもするから助けて~!」
マッチ売りの少女は泣き叫びました。と、人魚姫はまたバタリと倒れました。
「あれれ、お姉ちゃん?」
「力を使い果たしたのだろう。ところで…」
デコは座り込み、マッチ売りの少女を見下ろしました。マッチを使い果たしたマッチ売りの少女はただ震えるばかりです。
「何でもすると言ったからには、俺の弟の居場所を教えてもらおうか?」
「…し、知らない。そんなの…」
「じゃぁ、ユーバリシティに眠る財宝の場所は?」
「…あ、あっち…」
震える手でマッチ売りの少女は山の方向を指差しました。
「ふむ。じゃあ、取りに行くか」

さて、しばらくして人魚姫はまた目を覚ましました。
「何か変な夢を見たような…」
しかし、気のせいか心がすっきりしているような気もしました。
「人魚姫様、お疲れではないでしょうか。果物でもいかがでしょう?」
王子様がうやうやしくリンゴを差し伸べました。
「…? あ、ありがとうございます」
「お姉ちゃん、あたしいい子にしてるから」
「…???」

恐怖の暴狂星が去り、またしばしの平和がくる…のでしょうか?
回を進むごとに王子様の扱い方が難しくなっている…というかいらないこの人(笑)

The sailor Sinbad 3

2006.11.23 - 駄文
これまでの話 → 

さて、シェフのチェンコの言葉に従い、島の奥地にやってきた三人。しかし、
「俺は食材を求めて一人で動く。ここでお別れだ」
とシェフのチェンコは一人で崖を上っていってしまいました。

予想外でしたが、仕方なく、三人は島の奥地へと向かいました。
しばらくすると、一人の村人がくたびれた様子で座っていました。いかにも村の古老という雰囲気で何か知っていそうな予感がします。
「この島に財宝があるという話を聞いて来たのですが、この近くでそういう話を聞きませんか?」
王子様が尋ねるも、村人は力なく首を横に振ります。
「財宝などあるものか。ここにあるのは無限の借款地獄。進むも地獄、引くも地獄のユーバリシティなのだ。

夕張市再建案に市民ら悲鳴・怒り 「出るも残るも地獄」(asahi.com)

少しでも戸惑えば、すぐに恐怖のメルマガ攻勢にさらされることになる。

「このメールは私と以前名刺交換等された方々にお送りしております」で始まるメール(japan.internet.com)

ゆめゆめ気をつけるがいい」
村人はそう言ってどこかに去っていきました。
王子様と人魚姫の妹の顔は青くなりました。
「…そんなに恐ろしいところとは思わなかった。ここは引き返そう」
「あたしも賛成…」
「ですが、こういうところだからこそ財宝があるのかもしれませんが」
「むむ。お姉ちゃん珍しく強気じゃん。確かに水が増えてくれば人魚は泳ぎ易くなるけれどね。でも、シェフのチェンコさんもいないから謎のメルマガ攻勢をしのぎきるのは苦労すると思うけど」
「そうそう。命あってのものだね。守りに入ることも大切だ」
王子様と人魚姫の妹が同意したので、人魚姫もそれなら仕方ないかと引き上げようとしました。しかしその時、頭上から話かける者がいました。
『守り重視は感心しないな。攻撃的な姿勢にこそ、人は共感を覚えるものだ』
「誰だ?」
声の方向を見上げると、赤と青のマントを背負った冴えない顔の男が木のてっぺんに立っていました。しかし、冴えない顔の割に無駄のない動きで地面に降り立ってきます。
「俺の名前はデコ。人呼んでバルサマンだ」
「いや、誰も呼んでないって」
「主題歌も作ったぞ。曲はないが。
『商業主義が世界を乱す、守備重視が幅利かす。
サッカー界は大ピンチ。
立ち上がれよ正義の味方。孤高の勇者はバルサマン。
プジョールタックル闘志の証明、ロニーマジック奇跡の証、イニホワイトは女性の希望、とどめは必殺エトーフラッシュ!
攻撃、攻劇、攻激!!
地域の味方だ、バルサマーン』」
「……」
「地域の味方ってスケールが小さくない?」
人魚姫の妹の痛い指摘にも、デコは動じません。
「問題ない。地域の平和がひいては世界の平和につながるのだから」
「そんなもんかな。で、どうしてデコさんはこんな島にいるの?」
「弟を探している」
「弟? デコさんって弟がいたの?」
「うむ。俺は完全無欠の選手となるためには少しばかり無用な動きが多い。だから、完全無欠の選手になるためには少しばかり動きの少ない弟と合体して完全体とならなければならないのだ」
「完全体?」
「そうだ。完全体となったからには俺は一人で何もかもできるスペシャルな存在となれるのだ」
「ふ~ん。デコさんって顔は地味だけどスゴいんだね
「顔が地味というのは余計だ。だが、俺の評価がこの冴えない顔のせいで不当に貶められていることは認めよう」
人魚姫の妹とデコは妙に意気投合したようでした。
人魚姫はそんな二人の様子を見ていましたが、ふとあることに気付きました。
「あの、デコさん。ひょっとして、弟さんの名前がボコだったりして、凸と凹が合わさって完全なピッチ(□=四角形)になるなんて単純なオチなんてことはないですよね?」
「……」
デコは蒼ざめ、苦笑いを浮かべました。

さて、デコと共にユーバリシティで財宝を見つけることができるのでしょうか?

それとは別にバルセロナとポルトガル代表は今すぐ地球のどこかにいるというボコを探し出し、デコとピッチに立たせましょう(笑)
 プロフィール 
HN:
川の果て
性別:
男性
自己紹介:
Favorite Team
 Americanfootball
 Chicago Bears
 Jacksonville Jaguars

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 Leeds United
 FC Dynamo Kiyv
 IFK Goteborg
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 Shonan Belmare
 etc...

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