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ネミリー「うーむ…」
リルシア「どうしたい?」
ネミリー「いえ、実はCLのセルティックとバルサの試合を見ていたのですけれど…」
リルシア「うんうん…」
ネミリー「何だか、こんなものかうんうん、という感想しか湧いてこないんです。2-3で結構盛り上がったはずなのに」
リルシア「何で? 最後のゴール(ピンボールを拾ったメッシーがDFをかわして決めた)なんかすごいじゃん」
ネミリー「そうなんですけれど、何かこう、こんな展開になってこんな感じになりそうってのがそのまま実現されても、あまり燃えない部分とかがあるんですね。不謹慎ですけれど、昨日の中国のプレーの方が『この後一体どうなってしまうのだろう』というハラハラ感があったような皮肉にも思えて。アクション映画と思って見たら実はホラー映画だったというオチはあるのですが」
リルシア「まあ、確かに予想もつかないというのもエンターテインメントの一種ではあるが。しかし、何というか中国との試合はすごい試合になったわねぇ」
ネミリー「ですね」
リルシア「あんなの認められていいのかしら?」
ネミリー「もちろんまずいですけれど、古くはああいう試合も頻繁に行われていたといいます。何せ昔は選手交替が認められていませんでしたから、相手を負傷させればその時点で数的優位に立つことになるわけで、相手を効率よく仕留めるハンターは重宝されておりました」
リルシア「ハ、ハンターって…」
ネミリー「実際昔はそういう選手はゴロにいましたから。相手を痛めつけて数的優位に立つというのは昔は南米勢の得意技だったそうです。たまに日本でキレてラフプレーをやって退場してしまった選手なんかに『マリーシアを勘違いしている』とか言われますけれど、元々のマリーシアはキレて蹴っ飛ばすのとそんな変わらなかったのでは、という気もします。34年のイタリア・ワールドカップのイタリア-スペイン戦ではイタリアの選手がスペインGKリカルド・サモラを押さえつけてその間に同点ゴールが生まれたという話もあります。結局サモラはこの試合で負傷してイタリアとの再試合を欠場したそうですが、イタリア人からは嘲笑を浴びたという話です。54年のワールドカップのハンガリー対ブラジルのベルンの乱闘は有名な話ですが、ここにその大会の別の試合、ウルグアイ-イングランドのビデオがあります」
リルシア「白黒映像でよく分からないけど、何かピッチの真ん中で突っ立ってるだけのがいるけど」
ネミリー「ウルグアイの首領…じゃなかった主将のオブドゥリオ・バレラ(愛称は黒い首領)ですね。負傷して走れなくなったけれど、ピッチから出ることを断固拒否して闘争心を示しているわけです」
リルシア「いや、闘争心だけ示されても動かないとサッカーでは使い物にならないような…」
ネミリー「でも交替が認められない以上はそうするしかありません。相手選手が近づいてくれば肘打ちくらいはできるでしょうし。どんな形でもいいからチームのために貢献しようという姿勢には箱根駅伝で脱水症状を起こしつつも懸命にゴール地点まで向かっていくランナーを見るのと似た感動を覚えることができます」
リルシア「後々の競技人生に影響しそうなところも似てるわよね…」
ネミリー「そういうことを考えれば中国のサッカーは古き良き時代の懐かしいサッカーといえるのかもしれません」
リルシア「いや、古いかもしれないけど良くはないって」
ネミリー「仮にサー・スタンリー・マシューズとかダンカン・エドワーズがサッカー界の未来がこんなことになっていると知れば『フットボールは何となよなよしたスポーツになってしまったのだ。相手を蹴ることもできないなんて』と嘆き悲しむかもしれないなあとも思います」
リルシア「あんた今かなりの人を敵に回したような気が…」
ネミリー「それを考えるとプラティニの功績はやっぱりすごいですね。ペレやマラドーナは単なる芸術家であって利用されることはあっても意見を持ちませんでしたが、プラティニはプレーだけではなく発言をもってルールを変えてしまいました。労働者階級のスポーツとして生まれたフットボールが芸術的色彩を帯びるようになった決定的要因はプラティニの出現によるのかもしれません」
リルシア「『現代サッカーを形作ったものはミシェル・プラティニとアメリカ・ワールドカップ。激闘による消費から商業による消費の時代へ』っていうあんたの論文に立ち返るわけね」
ネミリー「ちなみに空想上のアイテムです。本当に誰かが書いたとしても知的財産権を主張したりはしません(笑)」
リルシア「まあ、でも、とにかく50年前のサッカーに立ち返った中国だけど、日本側とか一般的観点から見ると腹立たしいの一言だろうけれど、どのあたりに問題があるのかしら。やっぱ支配体制とかに関係あるのかしら?」
ネミリー「それは何とも言えないですね。例えば、ソ連やロシアは同じ共産圏ですがまっとうなサッカーをしていたらしいんです。そういえば以前共産圏では労働者が尊重されて個人の自由がないからファンタジスタは生まれないという話を見聞きしましたが、それはディナモ・キイウとかポーランドに影響されすぎでモスクワ発だとファンタジスタも多いと聞きます。近年だとモストボイなんかになるんでしょうけれど、一部でサッカー史上最高のプレーヤーと言われることもあるエドゥアルド・ストレリツォフみたいな選手もいましたし」
リルシア「ほほー」
ネミリー「もちろん労働階層でなければならんかったということでソ連も中国も基本的にプロ選手になる前に体力測定値を図ったりするらしいので、巧さ下手さよりも体力が重視される部分があるのは否めませんが、もっとも、これは今の欧州でもあてはまるところですからねぇ」
リルシア「体力とかガタイが一定程度ないと取ってもらえないと?」
ネミリー「そうですね。カカーなんかも昔はチビだったそうで、親の身長とか保健体育学的見地から「将来は180センチくらいにはなるだろう」ということで契約してもらったなんて話もあるらしいです。カカーの場合、プールに落下した時の負傷の場所が数センチずれていたら選手になれなかったという話が有名ですけれど、親の身長があと数センチ低くてもプロになれなかったかもしれません。あと、バルセロナあたりに巧いだけで獲得して首尾よく大成した選手がいて美談になりますが、巧いだけで取ってもついていけずに脱落した例も数知れずあるという話です」
リルシア「失敗例とか並べて研究するのも面白いかもね」
ネミリー「挫折の後行き着いた先を見るのが怖いですけれど。中国の話に戻ると根本的には彼らは自分達のプレーが世界に発信されていると理解していないのではという気もします」
リルシア「なるほど。軍とかが何かやっても情報統制あるから、サッカーもそんな感じだと思いがちなわけか」
ネミリー「シドニー五輪前後のオーストラリアも酷かったですからね。シドニーでもさすがにGKが蹴りをかますことはありませんでしたが、昨日のに近いレベルのはありましたから。結局のところ商業による消費の行き渡らないところでは未だに激闘による消費が行われていると考えることができるのかもしれません。選手を一番守ってくれるのは規範ではなく、金なんです」
リルシア「そういうことを考えると、日本はある意味消費社会の行き着いたところって見ることができるかもね」
ネミリー「贔屓チームとか自国に限らず、外国の10代の子供とかまでチェックしてますからねー。ユース代表に対してまで「世界がどうこう」なんて言ってますけれど、ある意味モー娘に熱狂していた連中と変わりないかもしれません」
リルシア「あんたまたかなりの人を敵に回したような」
ネミリー「まあ、そのモー娘はいまや視聴率が1%にもいかないなんて話がありましたから、ユースの人達も消費期限が切れればサクッと関心を捨てられるだろうとは思いますけれど。でも、その方がそこにいる選手達の競技人生という観点ではプラスなのかもしれません」
リルシア「ちなみにサッカー界のモー娘というべき世界の子供アイドルは誰なの?」
ネミリー「ベイルがトッテナムと契約した際の移籍金設定が判明していないので何ともいえませんが、17歳時点の設定移籍金が一番高いのはパナシナイコスのソティリス・ニニスらしいです(91年生まれ)。自由主義なギリシア人にしては珍しく勤労意欲の豊富な右サイドハーフだそうです」
リルシア「17歳で勤労意欲豊富って評価は何か微妙な気も…」
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リルシア「チャンピオンズリーグが再開したわね」
ネミリー「はい。決勝トーナメントの4試合が行われました。一番注目されていたのはリヴァプール対インテルだったと思いますが、2-0でレッズが勝ちました。点が入ったのこそ終了間際でしたけれど、内容を正しく反映した結果だったと思います」
リルシア「インテルはイタリアで絶好調で、リヴァプールはイングランドであまり良くないんでしょ?」
ネミリー「いつものことですが、ベニテスはスペイン人なのに実は毘沙門天を信仰していてリーグと国内カップ戦の勝利を絶つことでCLの勝利を願掛けしているのではと疑いたくなります。あとは日本のレッズとシンクロしている部分があるのかもしれません。しかし、そうしたヨタ話とかベニテスの研究の成果以前にあまりにもインテルの出来がお粗末だったことも否めません。元々何をしにアンフィールドに来たんだろうという雰囲気がありましたが、マテラッツィが退場して以降はカウンターに賭けるという感じにも見えず、守備のときにもあまり厳しさがないとただ何事もなく時間が過ぎさってくれるのを漫然と祈っていたようにしかみえませんでした。セリエA首位のチームにしては失望を残す戦い方といっていいでしょう」
リルシア「にしても、シュートは2本ともここしかないってところに決まったわね」
ネミリー「カイトのたたきつけるシュートが良かったですね。スティーヴィーのはまあいつもの力任せにねじ込むシュートでした。インテルはこれで2-0以上のスコアを残すしかなくなったわけで数字的にもかなり厳しいと見ていいのではないかと思いますが、何度も言うようにあれだけ覇気のない戦いをしていてはそれ以前の問題という風にも受け取れます。次に関心を集めていたのはローマとレアル・マドリーだと思いますが、こちらは先制されたもののローマが勝ちました」
リルシア「イタリア2位とスペイン1位だからそんなに差はないとも取れるけど、名前的にはアップセットよね」
ネミリー「ただ、ローマは前回のマンチェスターの惨事の時にも初戦は勝っていただけにあまり安心してもいられないでしょう。勝ちはしたとはいえ危ないシーンも多かったですし何よりアウェイゴールを取られてしまいました。サンチャゴ・ベルナベウではいつも以上にカシージャスが神と化すでしょうから実際にはかなり苦しいと見ていいのではないでしょうか?」
リルシア「シャルケとポルトはシャルケが勝ったみたいね」
ネミリー「クラニーのゴールで1-0でした。俗に一番地味対決と呼ばれていたわけですが、結果もあまりパッとしないうえに内容もパッとしなかったらしいと三重苦に見舞われていたようです。ブンデスリーガの最後の砦が頑張ったという以上には何もなかったといっていいかもしれません」
リルシア「オリンピアコスとチェルシーは0-0」
ネミリー「一番実力差があると思われていたカードですが、とりあえず第二戦までは興味をつないだというところでしょうか。オリンピアコスはローゼンボリよりは強いでしょうから、ローゼンボリがやってのけた1-1をやるのは決して不可能ではないかと思います」
リルシア「そこすごい棒読みな気がするんだけど?」
ネミリー「まあ、実際には3-1くらいでチェルシーがさっくり勝つんじゃないかと思いますが…」
リルシア「ところで国内ではサッカーのオールスターを日韓対抗にするって話があるんだって?」
ネミリー「みたいですね。代表がオールスターの役目を一応果たしているわけですし、世界の一流リーグほど凄い外国人選手が目白押しというわけでもないのでどうしてもオールスターの意義が問われる部分はあります。昔はJOMOカップなんてのもありましたし」
リルシア「野球もオールスターが少し低迷しているきらいはあるのよね。まあ、MLBみたいな華やかなイベント性もないし、勝ったリーグ側がワールドシリーズで4試合開催できるみたいな優遇もないから仕方ない部分もあるんだろけれどね。ただ、6チームから選抜だと有り難味が薄いし、野球に関しては日韓だと差がある気はするけどそういうアイディアもありかもって気もするわね」
ネミリー「野球だとJOMOカップ形式も面白いんじゃないですか?」
リルシア「…外国人選抜の方が無茶苦茶いびつになりそうなんだけど」
ネミリー「あとは以前にも管理人が主張していましたけれど、一年に一試合くらいファンが選出するメンバーで代表Aマッチを戦ってもいいと思うんですよ。そうすれば誰を選んでも対して変わりないのだということをファンも理解するでしょうから」
リルシア「三日連続の後、しばらくお休みだったわね」
ネミリー「ネタそのものは今回の以外にもあって、四日連続も不可能ではなかったのですけれど、そうなるとブログタイトルが『川の果ての更に果てに』から『リルシアとネミリーのスポーツ刻々』になりかねないと、そういう危機感を管理人が抱いたようです」
リルシア「なるほど。で、本文に入るけどまずは黒田が失敗する大型契約新人の中にノミネートされたらしいわ。失礼な話よね」
ネミリー「いいじゃないですか。日本のサッカー選手は失敗するのが当然と見られているのか、そういう選手としてノミネートされることすらないわけですから」
リルシア「ま、もっとも、往々にして評価の低い選手の方が活躍しているのも事実なんだけどね。去年の松坂と岡島なんてその一例だろうし」
ネミリー「レッドソックスというと開幕戦は日本でやるんですよね。プレミアリーグの国外開催についてはみんな総すかんでしたけれど、野球は普通に開催できるあたりが面白いです」
リルシア「国内リーグどうこうって批判とかあったらしいけど、同じことはパ・リーグにもまんまあてはまるしねぇ。基本的に野球の方がサッカーより保守的で開かれてないって気はするけど、このあたりは微妙なところかもね」
ネミリー「イングランドの事情は別としても、迎える側はそんなに神経質にならなくてもという気はします。大きな話題性が展開されるなら、それはそれで裾野が広がるって見方もできるでしょうし。そういえばスケジュールといいますと」
リルシア「何?」
ネミリー「ルビアが来週ライヴの予定を入れてきました」
リルシア「何~!? 来週は論文の発表があるからそれどころじゃないっつうの」
ネミリー「私もそう抗議したのですが、『ゼミ論の発表は既に分かっていたことで、当然準備もできたはず。今更必死こいて努力しなければならないのは単なるサボリであって、サボリにスケジュールを左右させる何らの正当性も見出せない』とか言ってました」
リルシア「くぅぅ…」
ネミリー「スケジュールといいますと、亀田興毅と大毅についてジムが指導できないことを理由に解雇するかもなんて話もあります」
リルシア「らしいわね。勝手に仕事入れてきて勝手にやってるから良くないとかどうとか」
ネミリー「でも、ジムの選手達って基本的には勝手にやってきて勝手に練習するものだと思うのですけれど、そんなにスケジュールとかばっちり決めて管理しているものなんでしょうか?」
リルシア「個々の契約とかあるとは思うけど、海外なんかだと選手がフリーで移動してトレーナーなりプロモーターなりを探してるって話の方が多いわよね。ただま、それは一長一短があるんだろうしなんとも言えないけど。で、解雇なんだけど本来的にはそんなに大きく捉えることじゃないと思うのよね。協栄には協栄の利益があって、亀田には亀田の利益がある。それが合致するなら続ければいいし、ダメなら契約解除、つまり解雇もあっていいとは思う」
ネミリー「でも、その場合はすぐに探せる環境があるという条件付きになりません?」
リルシア「そこなのよね。相撲も似たところがあるんじゃないかと思うけど、完全に選手が所有物みたいな感覚で逸脱が許されないみたいな風潮があるのよね。本来はジムに解雇する権利があるのと同様、選手にも辞める権利はあるはずなのよ。長谷川穂積がジム移籍で揉めていたっていうけれど、あれもどうなのかしら。例えば試合放映権とかそういうのをひっくるめた契約をしていたなら揉めるのも分かるけど、長谷川と千里馬ジムがそんな細かい契約をしていたとも思えないから、基本的には刃向かうななとかそういう論理だったんじゃないかなって思うのよね」
ネミリー「でも、野球にも任意引退制度がありますし、サッカーでもJリーグ内ではともかく、それ以外では契約切れの選手を獲得するのに移籍金がかかりますよ」
リルシア「都合のいい時はリストラとか契約締結の自由の権利を振り回すのに、相手の職業選択の自由を認めない傾向があるのは感心しないわねぇ。巨人なんかがドラフトウェーバー制に反対する時に職業選択の自由がどうこうって言ってるでしょ。だったら、上原なんかすぐにメジャーに行かせてやるべきだったのよ。そうすれば論理に一貫性があるけれど、来る者拒まず去る者は出さずではねぇ。ま、アメリカみたいに完全に代理人天国になっちゃうのもそれはそれで良くないのかもしれないけど」
ネミリー「レッズの補強が巨人と喩えられることもありますけれど、結局そのあたりの人の風通しの良さが本当に巨人化しちゃったのか、そういうわけでもないのかを決める部分があるかもしれませんね。あと、サッカーでは最近、3年…28歳以上なら2年所属していればクラブとの契約を一方的に解消できる権利とかが与えられるようになりましたし、デ・サンクティスみたいにそれを使って移籍した人もいますけれど、こういうのもありってことですね」
リルシア「一定の保証金とかはでるんでしょ?」
ネミリー「それはもちろん。で、ヴァレンシアのダヴィド・アルベルダが戦力外通告を受けたのでチームを移ろうとしているわけですけれど、その際にチームが6億だかの違約金を請求していることで揉めてるみたいです。上の理屈を考えるとアルベルダが契約を解除しようとしている以上は金銭を支払わなければならない、ということになるわけですが。ただ、問題は構想外にしてしまったのはチームの側で」
リルシア「そのあたりの事情までは規範として盛り込むのは難しいわね」
ネミリー「集団競技の場合は個人とは違った契約面の難しさとかありそうです」
ネミリー「三日連続で登場となりましたが、来週は幕末の論文発表があります」
リルシア「勉強しないとね」
ネミリー「はい。まず、日本の中世は幕府主導の封建時代でした」
「下~にぃ~、下にぃ~」
リルシア「あれは何なの?」
ネミリー「参勤交代ですね。全てのJクラブは一年のうち半年を幕府のために捧げなければならないとされているのです。あの稲妻小僧の家紋は大阪藩の飛脚隊ですね」
リルシア「大変ねぇ」
ネミリー「そう。それぞれの藩は、幕府の施策のために大きなものを費やしていました。ですが、それもこれもお国のためと皆が思い込んでいました。しかし…」
泰平の 眠りをさます ブラジル戦 たった四発で (悔しくて)夜も眠れず
ネミリー「…その日は来てしまったのです。平成18年、ペレー提督総指揮、パヘイラ大将の率いる黄色船が日本に近づくや、その威容に日本国民は多いにびびってしまいました。実はその直前にもヒディンク提督率いるオージーの攻撃に脆くも崩れ去っていたということもあったのですけれど…」
ドーン! ドーン!
セルティック俊輔「うわああ、逃げろ~!」
ベルベット小野「これは勝てねえ~」
国民「ぶ、武士(サムライブルー)はこんなにも弱かったのか…」
ペレー「日本弱いね。不平等条約を結ぶネ」
幕府「ひぃぃぃぃ。これは勝てん」
国民「幕府は何をやっているんだ! 責任者出て来い!」
幕府「それがそのぅ…あ、オシム、オシムって言っちゃった」
ネミリー「緊急事態に陥った幕府は大老に千葉藩で辣腕を振るっていたオシムを抜擢しました。しかし、これは幕末日本の激動の時代の幕開けだったのです」
オシム「走りなさーい、走りなさーい」
ネミリー「大老オシムは徹底した運動量政策を実施し、反対する者に厳しい弾圧を加えました。世に言う安政の大獄です」
リルシア「むむ、技術のある人間が次々と排斥されていったわ」
ネミリー「また、大老オシムは開国しなければならないという考えの持ち主でしたので、当然旧思想とされていた尊皇攘夷派の水戸や常陸を徹底的に排斥しようとします。しかし…」
陸奥のファンタジスタ小笠原「PK決めたー!」
ジャックナイフ本山「追加点ミドルでリーグ優勝ゲットー!」
ネミリー「尊皇攘夷急進派で前時代の残党と思われていた鹿島党が突如決起。大老オシムが倒れるという政変が発生します。桜田門外の変です。ちなみに順天堂病院は桜田門からは大分離れてます」
幕府「こ、これは困った。急進派が台頭してきたぞ。とりあえず穏健派の岡田を老中にして茶を濁そう」
国民「茶なんか濁してる場合じゃねー!」
ネミリー「幕府は事態に狼狽して後手後手となるばかり。そんな中で国民の不満は高まります。そんな中、雄藩の一つ浦和藩は動乱の中倒幕に立ち上がります。まずは公務で江戸に出向いていた家老の高原直泰と坪井慶介を帰藩させました。高原は長旅に弱いため幕府の参勤交代に反抗的で、坪井は旧思想とされていた時代に重用されていたこともあって、近年の待遇に不満を抱いていたといいます」
リルシア「そんなことしたら、幕府も黙ってないでしょ」
ネミリー「はい。しかし、浦和藩はここがチャンスと見極めていました。列強の一国イタリアには力の差を見せ付けられていましたが、一方で前年にイランとチュニジアの攻撃を跳ね返したことで自信をつけていたからです。幕府の攻撃に対して世論が味方にたてば、一挙に倒幕できると踏んでいました。しかし、この試みは失敗に終わります。国民が彼らの予想ほど浦和藩の味方をしてくれず、非難の矢面に立たされたからです。そこには浦和藩と並ぶ雄藩の大阪藩が幕府側についていたこともありました」
リルシア「つまり、浦和藩の倒幕論は一つの藩の利益によるための意見だと捉えられていたわけね」
ネミリー「おそらくそうだと思います。次回は、蛤御門の変から大浦同盟締結までを見ていきたいと思います」
リルシア「というか、いつになるわけ?」
今日も留学生が会話をしていた。
ネミリー「新聞で読んだのですけれど、野球の星野監督が日本ハムの中田翔を絶賛していて、メンバーに入れると公言しているんだそうですね」
リルシア「そうらしいわ。愛甲大の長谷部も何だかんだ言って呼び続けたり依怙地なところがあるから、プロレベルの変化球が打てないと判明しても連れていきそうな勢いね。ただ、代表監督がチームの監督に試合に使えっていうのもちょっとどうかなという気はするんだけど」
ネミリー「他の競技だとまずありえない話です。代表で使うからクラブで休ませろってのはサッカーだとあるかもしれませんけど…」
リルシア「それはそれでどうかと思うのだが。まあ、星野に関しては相手が梨田監督だから言ってるんだろうけれどね。落合相手だったら無視されると分かってるだろうから絶対言わないだろうし」
ネミリー「そもそも中日の選手って少なくありません? 元々中日の人だったのに」
リルシア「氏より育ちなのよ」
ネミリー「な、何か分かるような分からないような喩えです」
リルシア「まあ、キャンプの話題も増えてきたし野球もそろそろな季節になってきたわね。そうそう、メジャーリーガーの話題とかも出てきてるしね」
ネミリー「MLBといえばボンズはどうなんですか?」
リルシア「所属先が決まらないって話があったわねー。薬物疑惑と偽証疑惑で契約をしぶってるとかそういう話があるわね。あと、元々ジャイアンツでは特別待遇とか要求していたというのは有名な話みたいだし、そのあたりを考えると、自分のところで特別待遇を要求されても困るし、といって、いらないと本人が言っても今まで高慢ちきだった奴が突然大人しくなるのかというのは疑問だから二の足を踏むのかも」
ネミリー「謝罪会見を開いても「どうせ嘘っぱちだろう」と許してもらえないのと似たような理屈ですね」
リルシア「…そもそもボンズは謝罪会見してないしね。ま、疑惑しかないわけだから彼の理屈的には謝罪会見を開く必要はないわけだけど。まあ、最終的にはどこかしらが契約しそうな気はするけどね」
ネミリー「記録のこともありますしね」
リルシア「そうそう、通算HR記録が参考記録にされる可能性も高いから、どうせ参考記録になるならちょっと超えただけなんてケチなものより、ドーンと超えてほしいじゃない」
ネミリー「ははあ…」
リルシア「実際問題、程度は別にして最近の選手の記録は全員怪しいから誰も信用できないとかいう事態になってるわ。ノースダコタの州議会がマリスあたりの記録まで戻してしまえなんて主張しているって話もあるし」
ネミリー「アメリカの議会って何でも議決したがるんですね」
リルシア「サッカーはその点記録がゴールしかないし、ドーピングしたからゴールできるものじゃないから分かり易いよね。数字を読む面白みは少ないけどさ」
ネミリー「いやあ、あまりサッカーも人のこと言えないんですよ。通算ゴール数の一位って誰か知ってます?」
リルシア「そのくらいは知ってるわ。ペレでしょ」
ネミリー「ブーッ」
リルシア「あれ、ジーコだっけ?」
ネミリー「いいえ、ヨセフ・ビカンというオーストリー人です」
リルシア「聞いたことないんだけど?」
ネミリー「1930年代の選手なんで私も全く知りませんけど、サッカーの国際歴史学会が発表したところによると公式戦でのゴール数1位はビカンで804点。2位がロマーリオ、3位がペレ、4位がミュラーだそうです。彼らの検討は非常に明快で公式戦以外のゴールは認めないというスタンス。例えばロマーリオはユース時代のゴールとかやったかやってないのか分からないようなのまで含めてますが、ペレも似たようなもので、そのあたりは除去したわけなんです。野球に喩えるならオープン戦のホームランまでホームラン記録に含めているかもしれないとまあそういうわけです」
リルシア「ほう」
ネミリー「サッカーの場合、試合の形態がリーグ戦、カップ戦、親善試合、国際試合、国際親善試合とか色々ありますから、全部きちんと管理するのも難しいわけで、子供の頃からの記録とかそんなのまでの記録管理はできるはずがないんですよ」
リルシア「そういえばサッカー以外だとプレーオフの記録は通算記録に入らないわね」
ネミリー「ちなみにビカンのゴール数にそのあたりのオープン戦の記録とかを含めると1500近くに到達するそうです。参考記録とされているのがアルツール・フリーデンライヒの1329ですけれど、軽く突破しちゃってます」
リルシア「へ~。でも、FIFAはそういうの聞いても直さないの?」
ネミリー「だって、FIFAにおいてはペレは名誉取締役みたいなものですよ。取締役会が取締役にとって不利なことを認めるはずないじゃないですか。まあ、国際歴史学会が監査役会くらいの認知度を得ればまた別ですけれどね。今のところは年間通じて見ると2005年世界で一番強かったのはセビージャだとかネタを提供しているようなところとしか思われてませんから。ちなみに2006年は1位がインテルで2位がコロコロでしたっけ」
リルシア「FIFAの認定だと?」
ネミリー「2006年だと1位はインテルナシオナルで、2位はバルセロナ。3位はアルアハリで、4位はクラブ・アメリカでしょう。クラブワールドカップっていう認定部隊で決めてるんですから。去年はミラン、ボカ、浦和レッズ、エトワール・シャヘルになります」
リルシア「数字が表に出ないだけに、面白いネタにはなるってことね」
ネミリー「そうですね。野球のキャンプに戻りますと、今年は雪とか雨が多いですよね」
リルシア「沖縄では雨でほとんど練習できないって話ね。最近ネタ球団になりつつあるオリックスなんかずっと室内練習場に籠もりっぱなしだってさ。パウエル問題も『来ないならおまえにも渡さねー。一年出場停止にしろー』とか言ってるみたいだし」
ネミリー「ふーん、あれってどうなんですか? サッカーだと契約締結したと思わせといて実はそうでなかったなんて山のようにありますから、あんまり不思議なことって気がしないんですけれど」
リルシア「競技の違いについては何とも言えないわね。ただ、結論としてはこういうことよ。ソロモン王の裁きに二人の女が一人の子供を王様のところに連れてきて、互いに『自分の子だ』と主張したら、王が『じゃあ、両方から子供の手から引っ張って、勝った方にあげる』って話あるでしょ」
ネミリー「で、子供が泣き喚くのを見て放して決着がついたと思いきや、王は『おまえは子供のことを思って手を放した。だから、おまえが本当の母親だ』と放した側に与えたって話ですね。日本だと大岡裁きに入ってますけど」
リルシア「あれと同じよ。ソフトバンクはパウエルが引っ張られて泣くのが可哀相だってことで、別の外国人投手を取ってきて、「僕達はパウエルが可哀相だから、彼のことは諦めます」って態度で示したでしょ。だから連盟も『おまえの方がパウエルのことを思っているから、おまえが本当の契約者だ」ってことになったわけ」
ネミリー「あ、あはは…」
リルシア「まあ、オリックスのネガティヴな抵抗っぷりと契約額の違いを見ていれば、行きたくなくなるのは分かるけどね」
ネミリー「大変ですよねぇ。いい話題とかないんでしょうか?」
リルシア「MLBのどこも獲らないんだったらボンズ獲得に乗り出すんじゃない? ソーサも去年、ベイではなくてオリックスに売り込めばよかったのに」
ネミリー「…ノーコメントです」