川の果ての更に果てに

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2025.02.23 -

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茨城県の牛久市は地元の人以外では知っている人も少ないのではという街ですが、そこの市長が市の職員の夏休みを全廃するという大鉈を振るうことにしたのだそうで。

牛久市：市職員の夏休み廃止　市長「優遇され過ぎだ」　／茨城（毎日新聞）

牛久市の事情などもちろん全く分かりませんから、一概に正しいかどうかというのは言えません。牛久市の有給休暇がどのくらいあるのかも分かりませんしね。
ただ、「夏期休暇は有給で」という正直市長の言い分には「それは少し違うんじゃないか」という気もします。別に法定されているわけではないでしょうけれど、基本的に有給というのは色々な事情が起こる労働者に必要最小限保障されるべきものであり、特別休暇はそれとは別にリフレッシュするためのものであるはずなので、一緒くたにして考えていいものとは思えないからです。

一方で、世間には有給なんてないところが多いという意見はもっともですが、ただ、それ自体がそもそもどうなんだろうという気もしないではないですね。何といっても休暇が少ない割には日本人の生産力は欧州などに比べるとかなり低いという話も事実であります。
それを補うために休暇を減らして労働したり時間外労働を増やしたりして対応しているわけですが、同じことばかりさせていてはそれがどれだけ楽なことであろうとストレスが溜まり、精神に失調を来たすという話もまた事実らしいですので、賢明ともいえないような気もします。

休みを減らして働くという発想ではなく、少ない労働時間でいかに高い生産力を生み出せるか（そうすれば休みを減らした対価もより大きくなる）という発想にならない限り、現在はともかく今後日本の生産力は低下の一途を辿るのみではないかという気もしないではありません。

労働効率を真にあげるためにはおそらく質の高い休暇も必要になってくるわけで、そういう休暇を与えるよう努力することもグローバルな経営に結びつく今後は必要になってくるのかも。
まあ、このあたりは結局のところ、人生をどう楽しく生きるかというところに結びついてくるのかもしれませんけれどね。

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