川の果ての更に果てに

が近づいています。
現職のレナート・ヨハンション氏に、フランスの『将軍』ミシェル・プラティニが挑むわけですが、一応ヨハンションが有利らしいという話になっています。ただ、FIFAのブラッターがしきりにプラティニをプッシュする発言をしているのが現職陣営には気に入らないようで、「しゃしゃりでてくるな」と神経質になっているのだとか。

二人の違いはぶった斬ると
ヨハンション　→　現状路線
プラティニ　→　中小国のためのUEFAに

というような感じになるそう。
早い話、ヨハンションなら特に変わるところはないですが、プラティニがUEFAの会長になればイングランドやイタリアの４位はチャンピオンズ・リーグからはじき出され、スロバキアあたりの１位がチャンピオンズリーグに出られるようになると。
日本の政治風にいえばヨハンション体制なら更に格差が拡大するのであり、プラティニ体制なら格差が是正される可能性が高い…とまあそういうことになるでしょうか。

ま、個人的には４位のチームがチャンピオンズリーグに参加するのは言葉的に変な気はしますので、心情的にはプラティニですけれどね。ヨハンション体制は大きく稼いで一応欧州の弱小国にもその見返りを渡しているのということで弱い国を全く無視しているというようなもんでもないそうですが、それでも欧州の弱小国にいても大きな舞台に出る可能性がゼロで草刈場となるのみという部分がありますし。
欧州各国のチャンスが広がるとなると、結果的には弱い国のサッカーも少しは目標を得ることができるんじゃないかという気はしますけれどね。

もちろん、実際にプラティニが会長になればそういうことが実現するかというとまた微妙ですけどね。何といってもチャンピオンズリーグが巨万の富を生み出すのは人気のあるリーグのチームがこぞって参加しているからという部分もあるわけで。UEFAも営利組織なわけですから（名目は別かもしれんが）、このあたりの利益を無視することはできないわけであります。
なんでまあ、どっちが選ばれようとそんなに変わらないだろうという気はするんですけれどね。

しかし、ヨハンションは77歳なわけでプラティニが出てこなければ引退するつもりだったという話もあります。つまり、プラティニに太刀打ちできる現状維持派は45～60歳くらいの人の中にはいないということなんでしょうかね。

…んで。
結果としては27対23（２無効票）でプラティニが勝利したそうです。