川の果ての更に果てに

このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

アナザーナカムラ・ケンゴ「高原が入団会見をやるというので見てみますか」
さいたま・浦和レッズの記者会見

スシボンバー「トロは中トロ、コハダ、アジ♪」
ベルベット小野「へい、らっしゃい！」
スシボンバー「アナゴ、甘エビ、シメハダ、スズキ♪」
ベルベット小野「へい、らっしゃい！」
鈴木啓太「呼んだ？」
スシボンバー「ホタテ、アワビに赤貝、ミル貝♪」
ベルベット小野「へい、らっしゃい！」
赤星「あうぅ、補強に飲まれてレンタル移籍っす」
細貝萌「五輪出るためにも出番欲しいっす」
スシボンバー「カツオ、カンパチ、ウニ、イクラ♪」
ベルベット小野「へい、らっしゃい！」
浦和軍総帥藤口「幾らと聞かれたか、君の年俸は１億８千万ということにしておこう」
スシボンバー「オレのお寿司は世界一♪」
ベルベット小野「寿司食いねぇ、寿司食いねぇ、スシ食いねぇ！」
二人「あがり、あがり、あがりがりがりがり♪」

アナザーナカムラ・ケンゴ「…大丈夫なんでしょうか。あいつ」

スシボンバー「フッ、そう心配しなさんな。寿司は日本を語る上で欠かせない」
ロビーポンテ「寿司美味しいで～す」
スシボンバー「ネタは新鮮であればある程いい味出るんだ。ストライカーも同じさ」
ロビーポンテ「分かりまーす。試合に出てフレッシュな状態でいい寿司作ってくださーい」
スシボンバー「フッ、キーマンを懐柔したぜ」

アナザーナカムラ・ケンゴ「微妙にセコい…。まあ、田中の勢いを削ぐ上では彼に出番を取ってもらわないとならないのですが」
中村北斗「でも、２トップだと高原＋田中達也もあるかもしれないよ」

エヂミウソン「ブラジルＦＷの誇りにかけてそうはさせないだわさ～。あれ？　何か言葉がおかしいだわさ？」

アナザーナカムラ・ケンゴ「ククク、新潟で守備もやっているエヂミウソンはトータルスペックの高いＦＷですから、きっと私の期待に応えてくれるでしょう」

ワンダーボーイ達也「むむ～。何時の間にか僕の立場が危ういものになっている。ここはサポーターに対し街宣活動を行ってファン支持の拡大を図らないと」
闘将トゥーリオ「そうだな。このままではヤバいぞ」
ワンダーボーイ達也「さいたま市民の皆さん、さいたま生え抜き、浦和生え抜きいてこそクラブの発展があるのです！　どうかこのワンダーボーイ達也にこれまでと変わらぬご支持を。そして、より一層深い支持をお願いいたします！」
源氏名ユウイチロウ「おまえ、山口出身で帝京出だろうが。スシボンバーの隣にはこの、女性支持トップの僕、そして意外性の活躍のできる僕をよろしく♪」

アナザーナカムラ・ケンゴ「ククク、いい感じになっているようではないですか」
中村北斗「でも、ドイツ行きをひとまず封印したベルベット小野は意外と厄介かもしれないよ。高原は（同姓選手がほとんどいないので）孤高の存在だけど、小野は実はそれなりにいるから、密かにスシボンバーとのセットで小野勢力の拡大を狙っているのかもしれない」
アナザーナカムラ・ケンゴ「…そうですね。その点は注意しないとならないでしょう」

一方千葉。
anan水野「さらばジェフよ～♪　旅立つ船は、グラスゴーに向かう、直行便～」
柏木王子「英国の彼方、セルティックへ。（五輪代表の）運命背負い、今飛び～立つ～」
anan水野「必ず、千葉へ帰ってくると」
柏木王子「手を振る人に、笑顔で応え～♪」
anan水野「日本を離れ、スコットランドに、はるばる臨む」
柏木王子「（日本の）最終兵器・コ・ウ・キ♪」

anan水野「ということで、さようなら」
控え目キャプテン水本「…えっと、ついでにさようなら。ガンバに旅立ちます」
千葉フロント「ちょっと待ってくれ。晃樹は海外だから仕方ないにしても…」
控え目キャプテン水本「いや、だって。水だけに縁故とかも水に流そうねということで」
千葉フロント「そんな～、坂本が戻ってきたし、新監督も決まったのに～」
久瀬「就任最初の仕事は、巻の引きとめかいな。全く…」
千葉の行く末には、茨の道が待っていそうである。

anan水野「ところでおまえは残留するのか？」
柏木王子「はい、お兄様。何せチームが完全移籍、満額移籍でなければダメだと言い張るものですから」
anan水野「そのうちセルティックに来るといい。おまえは守備ができるからきっとセンターハーフで使ってもらえるだろう」
柏木王子「はい。北京で活躍してセルティックでイケメンコンビを結成したいと思います」

アナザーナカムラ・ケンゴ「それは困る…」

都内の病院
岡ちゃん「オシムさん、ご苦労様でした」
大賢者オシム「2008年が世界を驚かせる一年になることを祈っているよ」
岡ちゃん「はい。ただ、一つだけはっきりしておかなければならないことがあります」
大賢者オシム「…？」
岡ちゃん「中村一家をこれ以上のさばらせることも、スーパースズキ人が登場することもＪＦＡは望んでいません。はっきり言うと、ピッチ、判定両方の側面において岡田による支配、これが望まれているのです。日本は岡田の下でのみ強くなるのだと思います」
大賢者オシム「…そうか。日本には日本の流儀があるのだろう。私から言うことは特にない」
岡ちゃん「それでは、リハビリ頑張ってください」