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2026.04.28 - 
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Den Lille Havfrue 6

2006.11.10 - 駄文

ドラゴンポールが揃ったことで、解散してしまった人魚姫一行。
人魚姫は嵐で亡くなった人を生き返らせることが叶わなかったことには少なからず落胆したものの、仲間達と旅をする経験をしたことに満足して元のところに戻っていきました。
「あの王子様はどうしているのでしょう…きっと…………」
人魚姫の独り言は途中で途切れました。
「…?」
人魚姫の表情が焦燥に満ちたものに変わりました。突然、喉なりがして声が出なくなったのです。
口を開けてもヒューヒューと空気が漏れるだけです。
「……フフフ。そうそう易々と貴女の思い通りになると思ったら大間違いですのよ」
口をパクパクさせている人魚姫を、遥か高いところからがちょう番の娘が見下ろしていました。

さて、口が利けなくなった状態でぼんやりと砂浜を歩いていると、王子様が同じように砂浜を歩いていました。
「…おや、君は…口が利けないのか」
王子様は口の利けない人魚姫に同情して、お城に来ないかと言いました。人魚姫は喜んで従います。
「…私は船で旅をしていたのだが、ナビを信じていたらかえって危険な海域に出てしまったのだ。

萩市:カーナビ通りに行くと狭くて危険 「表示変更を」業者に要望 /山口(毎日新聞)

加えてこの近くで嵐に遭い、砂浜に打ち上げられていたらしい。そこを見知らぬ少女に助けられたのだ」
一瞬、自分のことかと期待した人魚姫でしたが、話を聞く限り違うようでした。どうやら人魚姫が陸上に連れてきた後、別の女性が王子様を介抱したようなのです。

さて、人魚姫はお城で王子様とともに暮らす日が続きました。自分のことを友達というか妹のような感覚で接してきているのですが、それでも王子様と一緒にいられるということで人魚姫は幸せでした。
しかし、そんな幸せは長く続きません。王子様が結婚をするということになったのです。
「…私はまだ結婚をするつもりはないのだが」
と王子様は人魚姫に言っていたのですが、いざ相手が現れると態度が一変しました。
「おお、貴女は!」
何と、その婚約者は浜辺に打ち上げられていた王子様を介抱していたという少女だったのです。親しい知人でもほとんど知らない愛が二人の間にはあったのでした。

吉岡美穂とIZAMが結婚(スポーツ報知)

人魚姫は呆然としていました。
結婚もショックでしたが、それ以上にショッキングな事実もあったのです。
愕然としている人魚姫に、婚約者が近づいてきます。
「…フフフ。私をコケにしたらこうなるということです」
がちょう番の娘は人魚姫にしか聞こえないくらいの声で、そう言いました。

失意の人魚姫に面会者がありました。彼女に足を与えてくれた魔女でした。
「人魚姫よ。覚えておろうな。もしもおまえの愛する男性が別の女と結ばれた場合、おぬしは泡になって消えてしまうのじゃぞ
「……!」

絶望のドン底にいる人魚姫のところに、妹が現れました。性懲りもなく海の上へと出てきたのです。
「ハロー。お姉ちゃん…うん、どうしたの?」
「よー、人魚姫…おや、何かいつも以上に大人しいな」
更にズラタンとドログバン少佐が現れました。
そんな彼らと人魚姫は筆談をかわし、
そして…
「何だってー!? お姉ちゃん、そんな恩知らずな王子を生かしておくことはないよ!」
人魚姫の妹はナイフを取り出しました。
「これで倒して、元の人魚に戻っちゃえ!」
(そ、そんなこと…)
「そうだ! 俺様の子分である人魚姫を弄んで泡にしてしまうような奴は、このスパイクで人生引退させてしまえ」
ズラタンも乗り気でスパイクを貸してくれました。ドログバンは無言のまま、殺人許可証を人魚姫に渡します。
「邪魔者は消しちゃえ!」
「人生引退させろ」
「そいつ一人に限り、俺の許可証を貸与する」
(え、え、え…?)
さて、人魚姫の決断は?

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Carmila 2

2006.11.08 - 駄文
[これまでの話] → 

さて、ズラタンがゴン狐ラウルを、シェフのチェンコがロナウド大五郎を倒している間に、子犬のリベリーも子猫のグティをKOしておりました。
「ちょっと待つニャー(怒)!」
いや、だってさ、グティでしょ(笑) グティじゃん(笑)
「オレの出番もないんかい…」
だってリベリーだし…
同じように、ドログバン少佐も聖人イケルからゴールを奪っておりました。どれだけ自軍ゴール前からDFを削られても文句を言わない聖人イケルですが、孤軍奮闘にも程というものがあります。
「省略するなら最初から出すな…」

ロナウドとベッカムさまの新旧7番対決も、どうにかロナウドがベッカムさまをアメリカファッション界に追い出すことで終了しました。

さて、全員が倒れてハタと気付くと、既にがちょう番の娘はネ申竜を呼び出す儀式を始めていました。
「コラーッ。誰か余を助けろ!」
ロマン王を逆さ吊りにして聞きだしていたのです。
「あっ、いつのまに!」
全員、慌てて止めようとしますが、がちょう番の娘は余裕があります。
「邪魔はさせません!」
強力な黒魔法を放つと、既に一試合を終えていて疲れていた一行は抵抗力もなく吹き飛ばされてしまいました。
全員目を回して倒れてしまいます。

「さあ、出でよネ申竜。そして願いをかなえるのです」
がちょう番の娘は東京音頭とクックロビン音頭を踊り、必要な儀式を済ませました。みるみる空が暗くなり、やがて大きな竜が空に現れました。
『ドラゴンポールを集めしものよ。汝が願いをかなえよう』
「…これが、ネ申竜ですか」
『願いは何だ?』
「私の願い…それはこの世界を…」
がちょう番の娘が満面の笑みを浮かべて自分の望みを言おうとしたその時…

「出番が欲しいぴょん……」

ゴン狐に殴られていたサビオラタンが気絶しながらつぶやきました。
『むむ、よく聞こえなかったぞ』
ネ申竜が念力でサビオラタンを浮かせました。
「……出番が欲しいぴょん」
「しまっ…」
がちょう番の娘が慌ててサビオラタンを撃ち落そうとするも時既に遅し。
空中に浮いて目を覚ましたサビオラタンがネ申竜を見て、再度叫びました。
「ボクタンの出番を増やしてほしいぴょん!」

『たやすいことだ』
ネ申竜がピカーッと輝きました。

『願いはかなえた。では、また会おう』
そうして、ネ申竜は再度ピカッと輝き、七つの光が飛び散っていってしまいました。

「……」
「…ぴょん?」
無言のままうつむいているがちょう番の娘が不気味です。
「…ひょっとしてボクタン、『よくも邪魔してくれたわね、お礼におまえを消してあげる』でやられるコースまっしぐらかぴょん?」
サビオラタンがタジタジと二歩後退します。
がちょう番の娘が顔をあげました。サビオラタンはギョッと目を見開きまたまた数歩後退しました。
目と目が合います。
「……ま、そういうこともありますわ。世の中、中々思い通りにいかないということですわね。ただ、このままで終わると思ったら大間違いですわ」
捨て台詞を吐いて、がちょう番の娘は消えていきました。

脱線終わり。
初回以来のまともな話に立ち戻ります(笑)

Die drei Spinnerinnen

2006.11.06 - 駄文

昔々、とても怠け者の女の子がおりました。
母親が糸くりの仕事をしていても、女の子は怠け者なので全く仕事をしませんでした。
ついに母親は怒って女の子を棒で打ち付けました。
女の子が泣いているところ、たまたまこの国の王妃様が通りかかりました。
「どうして打ち据えているのです?」
母親は、女の子が怠け者だから打っていたとは言いにくいので、「この子は病的に仕事が好きで、家が貧乏で麻を買えないのに糸つむぎがしたいとわがままを言うのでしつけていたのです」と言い訳しました。
王妃様は顔をしかめました。
「適当な理由にかこつけて激しくしつけるのは感心しません

5カ月長男、布団に投げ付け重傷=大学生の父親逮捕-埼玉県警(時事通信)

それほどの働き者が打たれるのも嘆かわしいことです。お城でなら幾らでも糸つむぎをさせてあげられますから私が引き取りましょう」
王妃様はそう言って娘をお城に連れ帰ってしまいました。
そして、沢山の麻を用意させてその部屋に女の子を連れていきました。
「これを一週間でつむぐくらいの働き者を息子の妃にしたいと思っていました。貴女の出自がどうあろうと気にしません。パートだろうと正社員だろうと、働き者は素晴らしい資質です」

パート正社員化促進 法に明記、義務づけ 通常国会提出(産経新聞)

そう言って王妃様は麻で一杯の部屋に女の子を置いていきました。
さて、女の子は朝晩働き続けて300年かかってもとても終わりそうにない麻の量に絶望し、またエンエンと泣きはじめました。三日後に王妃様がきて理由を問いただすと、「母親がいなくなって寂しいのです」と言い訳しましたが、残り4日では終わりそうになく途方に暮れておりました。
そこで城の中庭で一休み(仕事をしていないのでそもそも一休みという表現が正しいのかは不明ですが)して溜息をついていました。
すると、向こうの方から3人の女が歩いてくるのが見えました。
1人は、片方の足が団扇のようで、2人目は下唇が大きくてだらりと顎へかぶさっていました。そして3人目は親指が一本恐ろしく幅広いのです。
女たちが女の子に向かって「仕事もせずにぐあいでも悪いのか」と聞いてきたので、女の子は自分が困っていることを話しました。
「おまえさんが、あたしたちを御婚礼によんでくれて、醜いあたしたちのことを気にせずに自分の叔母と言ってその食卓に座らせてくれるならあたしたちがその麻をすっかり紡いであげるんだけどね」
「そういうことなら」
女の子は了承して三人に任せました。
すると、三人は一人目の女が糸すじをひきだして、二人目が糸筋を湿らし、三人目がくるくると依って指で承盤を叩きます。そうするたびに糸が紡がれて行くのです。みるみる麻が糸に変わり、ついには部屋の中の麻は空っぽになりました。
「さて、きちんとあたしたちを結婚式に呼んでおくれよ」
女たちは約束を忘れないようにと言うと帰って行きました。
王妃は部屋が空っぽになっているのを見て喜び、すぐに女の子を息子の嫁とすることに決定しました。

そして結婚式が開かれました。
女の子は約束通り結婚式に女たちを親切な叔母として呼びました。働き者の娘を花嫁に迎えるのを喜んでいた息子でしたがその叔母のみっともない奇妙な姿にどうしてそんな姿なのかを聞いてみると、
「踏むからさ」
「舐めるからさ」
「縒るからさ」
糸車を踏み、糸を舐めて湿して、麻を縒って糸に。どれも大切なことです。
「う~む……私の美しい妻には糸繰りなどさせないようにしよう」
王子がそう言ったので、女の子は二度と大嫌いな糸つむぎをしなくてもよいようになりました。

めでたし、めでたし

Carmilla 1

2006.11.05 - 駄文

[前回までのあらすじ] → 

さて、ネ申竜の呼び出し方は分かるようになった人魚姫一行ですが、ドラゴンポールを保持しているのはがちょう番の娘です。がちょう番の娘の居場所が分からなければ意味がありません。
そこでロマン王はタマネギ親衛隊を各地に派遣し、がちょう番の娘の居場所を探しました。
そして、とある地方を通りかかったところ、不思議な噂を聞きました。
「この地方では、最近夜な夜な幽霊が出てきて、しかも若い娘が急死する事件が続いているのです」
「あの女だ!」「あの女の仕業や!」
ズラタンと子犬のリベリーが叫びました。
「…って、そんな吸血鬼みたいなことをするはずが…」
「人魚姫、あんたはあの女のことを何も分かってないからそないやわなことが言えるんや。あの女はごっつえげつない奴なんや」

とにかく、そんなこんなで一行は街に入りました。色々話を聞いているうちに、墓地のある教会が怪しいことが分かりました。
そこで、一行は町外れの教会に乗り込みました。
「…まさかここまで来るとはね」
がちょう番の娘が立っていました。
「ドラゴンポールをもらいに来たで!」
「フフフフ。何をたわけたことを」
「大体、おまえほどの黒い奴にはこれ以上望むもんもないやろが! ドラゴンポールなどもらって何をすんねん!?」
「決まっているでしょう。この世を真っ黒に染めたくるのよ」
「そ、そないな極悪なこと…」
「極悪? 子犬のリベリー、何を馬鹿なことを言っているのかしら?
光が強いからこそ、陰ができ、影の強さ弱さという差別や区別が生まれ、醜い争いが産まれるのです。これを極悪といわずして何というのでしょうか? その点、闇は等しく世を黒く覆い、全てを平等にしてくれるのです。これこそまさに至上の楽園というのではないかしら?」
「な、何て黒い考え…」
人魚姫はたじたじと後ずさりました。
「貴女達とのお遊びもここまでです。決着をつけてあげましょう」
「ち、ちょっと待て。こっちにはこれだけ人数がいるっていうのに、まだ出すつもりなのかよ?」
作者の処理能力を心配したズラタンが的確な突っ込みを入れました。
「今回含めてあと三話の我慢です。耐えるしかありません」
がちょう番の娘は構わず闇の戦士達を召還しました。日頃は純白の衣をまとう彼ら、しかし、一度闘いの場を変えると暗黒の衣をまとう闇の戦士となるのです。

ちなみに現在いる人魚姫陣営
●人魚姫 ●ズラタン ●サビオラタン ●クリスティアーノ・ロナウド ●子犬のリベリー ●ロマン・アブラデリッチ ●ドログバン少佐 ●シェフのチェンコ 合計8名

がちょう番の娘と闇の銃士達
●がちょう番の娘 ●ベッカムさま ●ゴン狐ラウル ●ロナウド大五郎 ●子猫のグティ ●聖人イケル 合計6名

「にゃんにゃん♪ おまえ達、余の下で働かぬか?」
現れた闇の戦士のうち、子猫のグティにネコ耳のロマン王が話しかけました。
「死ぬニャー」
子猫のグティが強烈な反撃をくらわし、ロマン王はゴキブリ走法で逃げていきました。

「さて、それでは雌雄を決しましょうか…」
がちょう番の娘が冷酷な笑みを浮かべました。

ゴン狐ラウルにはズラタンとサビオラタンが対峙しました。
「なあ聞いてくれっち」
ゴン狐ラウルがコンコンと鳴きながら話しかけてきました。
「オレっちは今まで、スペインのエースとして君臨してきた。お国のためにそれは多くのゴールも決めたさ。それがよ、最近ではちょっと収穫が悪くなったということで、オレっちは代表チームから外されてしまった。オレっちはケガをしていても我慢して貢献してきたのに、のりしろの少ない年寄りだという理由で差別されて出番を奪われた。可哀相だと思わないか? こんこん」
ゴン狐ラウルが哀しそうに話します。
「ぴょんぴょん。出番がない悔しさはボクタンもよく分かるぴょん。使ってほしいぴょん」
「だろ。酷い話じゃないか…」
「ぴょん。おまえとは気が合いそうだぴょん」
サビオラタンが無警戒にラウルに近づいた途端、
「もらった!」
ラウルは隠し持っていた棍棒でサビオラタンを殴りました。
「痛いぴょ~ん」
「て、てめぇ。何て卑劣な!」
ズラタンの非難もどこ吹く風です。
「オレっちは勝つためには何でもやるのさ。勝つためなら日頃ネコかぶることも気にしないし、でもいざ勝つためならシミュレーションをすることだって辞さない。手でゴールを決めて後で批判されようが気にしない」
ゴン狐ラウルはどこ吹く風。サビオラタンは目を回してその場にダウンしていました。
「ヌヌヌ。むっ?」
ズラタンは慌てて飛び上がりました。突然地面が開き、落とし穴が口を開いたのです。
「て、てめぇ、勝つためには何をやってもいいっていうのかよ?」
「オレっちはそのスタイルでタイトルを獲得してきたのさ」
今度は木の上から大量の槍が降ってきました。ズラタンは何とかかわして逃げ回ります。
次から次へとラウルの仕掛けたトラップがズラタンを襲います。
「ククク、ハハハハハ」
しかし、ズラタンは逃げ回りながら笑い出しました。
「…何がおかしい?」
「貴様はそのスタイルでタイトルを獲得したという。しかし、貴様は最近全然タイトルを獲得していないではないか! 見よ! 俺様の胸に輝くこのスクデットを!」
「くっ。剥奪された後、棚ボタでもらったチームに移籍してつけているスクデットをそこまで威張るか…」
「俺様は逃げながら思った。何故、貴様ほどの男が突然調子を崩し、タイトルも点も取れなくなったのかを。そして俺様は貴様の話を聞いて一つの仮説に行き当たった」
「仮説だと?」
「貴様は以前までチームを別の人間(イエロとかサンチス)に任せていた。そいつが光としてチームの責任を背負っていたからこそ、貴様は勝つためにどんなことでもすることができた、貴様が汚れ役を背負うことができた。しかし、貴様はイエロが引退して名実共にチームを背負って立つ存在になり、貴様のプレーがチームそのものの威光にかかわることとなった。となると、勝つために何をしてもいいなどということはできない。天下の『国王のまどりーど』の偉大なるカピタンが勝つために手段を問わない人間であると公に示すわけにはいかんからな。そんな迷いが貴様の牙を抜いた。貴様は一瞬の隙をも見逃さない獰猛なる虎から、世間の威光をうかがって生きる狐になりさがった」
「……」
「そして、それが貴様のプレーからも牙を抜いた。貴様は凡庸なパフォーマンスを繰り返し、いつしかスペインからいらないなんて言われるような存在になりさがった。
…貴様は主役になるべきではなかった。貴様は偉大なる脇役としてこそ、そのタイトルの数を競える存在だったのだ! 従って所詮は脇役! 偉大なる俺様に勝てるはずがなーい!!」
ズラタンが逃げ回りながら突然ダイナミックにジャンプすると、大柄な体からは信じられないバック転オーバーヘッドをラウルに決めました。
「…生きる場所を誤るほど哀しいことはない。俺様が脇役になれないのと同様、貴様は主役になったらいけなかったのだ」
ズラタンは言いたい放題でした。

さて、シェフのチェンコはロナウド大五郎と相対しておりました。
「ブー。おまえいい体しているブー。オイラもそんな体になりたいブー」
「おまえがそんなことをしても無駄、無駄、無駄」
「嫌味な奴だぶー」
と言いながら、大五郎は後ろの机にある料理をつまみ食いしています。
「……」
「美味しいぶー。おまえも北京ダック食べるぶー」
「ふん。その程度のものを美味しく食べているとは愚かな」
「ムッ。おまえ、オイラを馬鹿にしたぶー。そこまで言うならもっと美味しいものをオイラに食わせるぶー。おまえも名前にシェフを冠する以上は至上の料理を作るぶー」
「…いいだろう」
「おまえも鉄人なら一時間で作るぶー。課題は牛肉だぶー。美味しいステーキを作るぶー」
「……」

一時間経過。

「できたぞ」
シェフのチェンコが大五郎の前にディッシュを置きました。
「では、いただくぶー」
大五郎は一口口にしました。
その目がカッと見開きました。
「う、ま、い、ぞー!!!」
大五郎は猛スピードで走り出しました。眼前にある巨大な山脈の中に真っ向から向かっていくと口からレーザーを吐いて山ごと崩し、更にギューンと宇宙へと飛び出しました。
「この、まったりとしたしつこさのないすっきりとしたソース…ジューシーな肉汁の味を全く損なわない絶妙なバランス…そして、この肉の上についている野菜…しゃっきりとした味といい、彩りといい全てがパーフェクト…こ、この野菜は何だ?」
いつしか大五郎の周りには天使が飛び交っていました。宇宙に飛び出た大五郎は天使と光の渦に巻き込まれながら、天上の世界へと誘われていきます。
「これぞ、究極の料理!!」
「これで一人…」
シェフのチェンコはニヒルにつぶやきました。

あと3回ほど意味不明の脱線路線が続いた後、元の展開に戻る…予定。

The king has donkey ears

2006.11.03 - 駄文

[これまでの話] → 

「ニャンニャン。余はたっぷり楽しめた。褒美にネ申竜の呼び方を教えてやろう」
ロマン王がそう言いました。
「まず、ドラゴンポールを7つ並べる。そうして、クックロビン音頭と東京音頭を踊るのだ」
「は、はぁ…」
「まあ、細かい方法は後でしっっかり説明するとして。人魚姫よ、余はそなたに個人的に頼みがあるのだが」
「何でしょうか?」
「余の髪が伸びてきてのう。たまには海底カットなんてものを試したくなったので切ってくれぬか?」
「は、はぁ…」
理髪師の経験がない人魚姫は遠慮しますが、「適当でいいから」とロマン王は譲りません。
(でも、本当に適当に切ると大抵後で怒るのに…)
人魚姫は不承不承承知し、美容室へと行きました。鋏を手にしてロマン王の髪にスプレーを吹きかけます。
「!!!!」
髪をかきわけている人魚姫の目がこれ以上ない程見開かれました。なんと、ロマン王の耳はネコの耳だったのです!
「…ク、ク…」
思わず大笑いしそうになるのを何とか堪え、人魚姫は適当に髪の毛を切りました。
「お、終わりました…」
「…ニャン。中々アバンギャルドな志向の面白い髪型じゃないか♪」
「あ、ありがとうございます」
「あ~、それと人魚姫。ここで見たことは当然他言は無用に願うからな」
「(ギクッ!!)は、はいぃ」
誰かに話さずにいられないと考えていた人魚姫は険しい目つきに凍りつきました。もし、喋ってしまえば命はない。人魚姫はそう思いました。
「そうだ。がちょう番の娘が追跡してくると大変だろうから、我々も行こうではないか」
「(ギックー!!)」
こうして、ロマン王とドログバンとシェフのチェンコがついてくるようになりました(人数が多いなぁ…)。

しかし、人魚姫の頭の中は「王様の耳はネコの耳」ということで一杯でした。
ついには夢の中にまでネコの耳をつけたロマン王が出てくるようになり、人魚姫は大笑いしながら目が覚めることもしきりでした。
(こ、このまま我慢し続けていると、いつかきって堪えきれずに発狂したように大笑いしてしまいそう…)
人魚姫はどこかで叫びたいという衝動を抑えきれなくなりました。
「そ、そうだ。海の中なら…」
それならば陸までには音が漏れないはず。人魚姫はすぐに海の中に飛び込んで叫びました。
王様の耳はネコの耳ー!!」
ネコの耳ー!!」
ネコ耳なのよー!!」
十回ほど叫び、何ともすっきりして陸上にあがってきました。
「今度からはこの方法で気分転換をしましょう」

さて、季節は冬でした。
近くの海ではエチゼンクラゲが大繁殖して漁師に大迷惑をかけていました。
そこで漁師達は駆逐しつつも、この厄介者を広く知ってもらわなければならないと思って水族館で公開することにしました。

<雑記帳>エチゼンクラゲ一般公開 愛知・碧南海浜水族館(毎日新聞)

ところがこのエチゼンクラゲ、何やら妙なことを叫び続けていたのです。
さて、そんな水族館の近くを一行が通りかかりました。
「おう。漁師のテリー、元気にしておるか?」
「これはロマン王。いつもいつも私達に目をかけていただきありがとうございます。実はエチゼンクラゲが妙な叫び声をあげていまして」
「ほほう。ムンクの叫びみたいな顔をするエチゼンクラゲが…」
「そんなことは言っておりませぬ」
「とにかく面白そうだ。見てみようではないか」
ということで妙な叫び声をするエチゼンクラゲを見に行きました。
「これがそのエチゼンクラゲでございます」

「王様の耳はネコの耳ー!」「ネコの耳ー!」「ネコ耳なのよー!」

「…どこかで聞いた声のような」
「聞いた声だぴょん」
「……わ、私、急用を思い出し…」
そろそろと逃げようとする人魚姫の襟をドログバンがつかみました。
「どこへ行こうというのだ?」
「あ、それはその…」
「ドログバンよ。余を見るがよい…」
ロマン王が髪に手をかけました。
「ひぇーっ」
もし、ロマン王の耳が露わになれば、殺人許可証をもつドログバンは即座に不敬罪で人魚姫を処刑するに違いありません。人魚姫の心臓は凍りつきました。
「余の耳をよく見るがよい」
「嫌ーっ!」
………
……
何も起きないので人魚姫は恐る恐る目を開きました。
「あれ?」
しかし、ロマン王の耳は普通の耳でした。
「愛だ。愛の力が全てを変えるのだよ。余はわがままし放題で罰を受けたが、他人を赦すという愛を得て、この罰を赦されたのだ」

オノ・ヨーコさん 「愛の力で変えよう」慈善公演前に会見(毎日新聞)

「…は、はぁ」
「ドログバン、離してよいぞ」
「…フン」
人魚姫は解放され、思わずへなへなと座り込みました。
何のことかよく分からない人魚姫以外の一行は不思議そうに目を見開いていました。

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