川の果ての更に果てに

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2025.02.13 -

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変死者などは検視など受けて、事故死か病死か他殺などかがチェックされ、その後埋葬などされるというのが基本となっております。
ところがまあ、実際には10年間で検視では事件性無しと判断されたものの実は殺人事件の被害者だったとなったケースが13件もあったりしたそうですし、監察医の行政解剖の結果、検視ミスで殺人と判明したなんて話も19件あるのだそうで。

これは判明したケースですが、判明しないケースも沢山ありそうなものなのでしょう。
とはいえ、例えば冬に路上生活者が変死していたとして、それが殺人か凍死なのかなんてのは普通は分からないものですし、寒い日だったりすると「まあ、凍死したんだろうね」とかなるのかもしれません。他にも色々事件とかあるわけでどうしてもなあなあで済ませてしまう部分もあるのでしょうしね。
そうでなかったとしても、通常遺族の立場としてみると解剖されるというのは拒否反応を覚えるでしょうから拒否するものでしょうし中々難しい部分もあるのだろうと思います。

加えて、現実的には解剖したとしても中々分からない場合もあるんだそうですし。
例えば水死体などについては突き飛ばされた痕跡などが通常残らないので、水死と分かってもそれが他殺か事故かはたまた自殺なのかはもう死体だけでは分からないということになるのだそうで。首を絞めて殺害するにしても扼殺してしまった場合には他殺と分かりますが、そのあたりきっちり分かっていてじわじわ絞殺したような場合には中々判断できないそうですし。

とか書いていると、法医学などを詳しく勉強すれば完全犯罪などが可能、となりそうなもので実際可能だと医師自体が認めている話もありました。
ただ、その人が言うには実際にはそんな心配をするのはあまり意味のあることではないとのこと。何故なら、「法医学の勉強をするくらい知的な人間なら、殺人以外の方法で目的を実現できるはずだから、わざわざ殺人なんかしない」からだそうで。

むしろ問題にすべき点は本質的に法医学分野は医師の中でも不人気分野なので優秀な人も集まってくれないという現状の方かもしれませんね。少子高齢化で若い人が減ってくるとそれだけ質も落ちるということになるでしょうし。
ま、腐乱死体でも時に解剖しなければならない、給料も期待できない、事件は昼でも夜でも起きるとか考えると普通の人ならやりたいと思わないでしょうけれど…。腐乱死体などを解剖した後は死臭が体に染み込んでいるような錯覚を受けたりするそうですしね。
少子高齢化に伴う質の低下という点では刑事についても言えることで、今後もうっかりミスとかで見逃されるとか、人がいないので何となく処理されて見過ごされてしまったケースなんかは増えるのかもしれませんね。

ミスのまま処理されてしまえば、まさしく浮かばれないわけですが…

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