選択したカテゴリの記事一覧
×[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
明日は長谷川穂積、粟生隆寛らのタイトルマッチということでボクシング熱が再び高まってくる…と思いきやそこに思い切り冷や水を浴びせかけるようなニュースが…
前ウェルター、ライト級王者で倒し倒されつの激闘が人気を呼んでいた”サンダー”ことアートゥロ・ガッティがブラジルのホテルで遺体で発見されたという話がありました。
最初に見た記事では目だった外傷はなかったという話でしたが、ブラジルの警察は彼の妻に殺人容疑をかけているということで、まさしくこの前のスティーヴ・マクネアーに続く悲劇(こちらは結局マクネアーと一緒に死んでいた女性が無理心中をしたという結論になったようで)再び、というところ。ボクシング界だけでもアルゲリョに次ぐ大物の不慮の死ということで、すでに歴史となっていたアルゲリョと異なってガッティはつい数年前まで王者だっただけに震度は大きいような気がします。
まあ、生けとし生きる者は全ていずれは死ぬという自然界の唯一といっていいかもしれない確実な掟が彼らにも訪れたということなのかもしれませんけれど、ただ、ここ2ヶ月ほど「何で~!?」と思うような死亡記事が連発しているのは何ともやりきれない感じです。PR
70年代から80年代にかけて中量級で活躍したニカラグアの名ボクサー、アレクシス・アルゲリョが拳銃自殺したという話がありました。
中南米系の王者なんてのはやれ麻薬組織に関わったりとか、やれ放蕩な生活をしたりだということで相当悲惨な末路を辿ったりする人が多いですが、アルゲリョはその中ではまともそうに見えましたし、最近では市長になったりしたということでそれなりに巧くいっているのかなとは思ったのですけれど…
ただ、数年前でしたか一時期行方不明になったという話もあったように記憶していますし、やっぱり色々と陰の部分があったということなのでしょうか。
映画ロッキー・ファイナルでは完全にトウの過ぎたロッキーがリングに上がるという設定で批判なんかも多かったといいますし、トーマス・ハーンズとか往年の名選手が50歳を過ぎたりしたのにリングに上がって失笑なんかを買うという話もありますけれど、アルゲリョとかもそうですし、犯罪組織に関わって射殺されたりした選手なんかもいたことを考えれば、リングに上がれる分だけまだマシということなのかもしれません。
シュガー・レイ・ロビンソンの有名な言葉「彼らは私に一杯のコーヒーも奢ってくれたことはない。私は自分の生活のために闘うのだ。彼らの思い出のためにでなく」というのがありますが、「自分の生活」だけでなく「自己確認」みたいなものもあるのかな~と。
上の発言は、史上最高の王者として君臨したシュガー・レイが晩年衰えて負け続けても戦い続けたことに対しての批判に対する反論のようなコメント。彼ら、というのは評論家のことを指すらしい。
何とも生きにくい人達、ということになるのかも。
61,000人という観衆を集めて行われたIBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチは王者ウラディミール・クリチコがルスラン・チャガエフをほとんど寄せ付けず9R終了後に試合終了。
6Rあたりからはウラディミールが少し落ちてきていたのと、9Rは少し飛ばしていた気もしたので10Rにチャガエフが頑張れば…とも思いましたけれど、目の様子を見る限りは仕方ないところでしょうか。
ウラディミールは例によって左がすいすい出る序盤はチャガエフをまったく寄せ付けず、2Rにはリードからのストレートがチャガエフのガードを貫いてダウン。前半は一方的な展開で、中盤以降は少し落としましたが、これも最悪の頃ほどの極端な失速という感じはなくなりましたし、巧く流していて8、9Rあたりは押して押してでチャガエフもアップアップ。
しかし、ウラディミールは理想的なヘビー級王者になってきた感がありますねー。本人の強さはもちろんのこと、適度に脆さもあるのでヘビー級なら対戦相手に「まさか」を期待できるという意味で。
それにしても、いつも思うけれど、ドイツって試合前が随分派手だなぁと。
マルクス・バイヤーみたいな玄人好みのボクサーが無茶苦茶かっこよく出てきたのには「いや、バイヤーがこれはないでしょ」とちょっと笑ったりしましたがウラディミールとかチャガエフなら文句無しです。
演出そのものは日本で大型会場でやっている時もそう変わるような気もしないのですけれど、何が違うんですかねぇ。単純に観客数と会場のスケールの違いですかねぇ。
ゲルゼンキルヘンといえば元炭鉱の町で、現在は失業率も高く、地域に住む人のエンタメはフットボールのシャルケ04くらいしかないという話もあるくらいのところ。
しかるに本日深夜、IBF・WBOヘビー級世界タイトルマッチ ウラディミール・クリチコ対ルスラン・チャガエフの試合がヴェルトニィス・アレナ(アレナアオフ・シャルケ)で行われるわけですが、そのチケット60000枚が前売り完売なのだとか。このクラスの観衆を集めた試合となるとかのジョー・ルイスと試合していたマックス・シュメリングが戦っていた時代にまで遡らないとならないということで、ドイツを中心に活躍していたとはいえクリチコの人気は凄いものです。
対戦相手のチャガエフも前の試合はロストックで行っていたということで、最近はアメリカ人のヘビー級がやや弱くなったことでヘビー級の重要な試合がドイツなど欧州で行われている傾向もあるよう。
これだけ人が入れば放映権料はアメリカほどではないにしても興行的な旨味がそれほど落ちるということもないでしょうし、今後もこの傾向は続くかも。
アメリカの人からすると悔しいところなんでしょうが、またラスベガスに引きずり戻すような選手とかは出てくるんでしょうか。
体格的にハットンの方が有利だろうから判定でハットンが勝つんじゃないか。
と昨日書いたわけですが、そんな私はパッキャオの左の剛打をあまりにも甘く見ていた、ということになりそうです。
終始…というほど長いわけではないですがパッキャオは1Rに右のフックと左で2度のダウンを奪い、最近はややなりを潜めていたスタート時の爆発力を見せ付けたかと思うと、2R最初は劣勢な時ほど果敢な攻撃精神を発揮するハットンの様子を見ていた印象でしたが、残り1分あたりから攻勢に出たかと思うと終了間際に左のフックを合わせてあっさりKO。
ハットンはものの見事に大の字になってしまいました。
いや~、強いです。デラ・ホーヤ戦でも勝てるわけがないと思っておりましたが、見くびって申し訳ありませんでしたというよりありません。
これでおそらく年末には復帰を宣言したメイウェザーJrとやることになるんでしょう。対戦がないしデラ・ホーヤ、ハットンで比較する限りではパッキャオの方が内容がいいだけに楽しみなことになりそうです。
ハットンはこれで一時期のガッティみたいな倒すときも倒される時も豪快…というような路線で行くことになる感じですかねぇ。