マシン(選手)の性能
ナイジェリア…ザウバー
オランダ…トヨタ
アメリカ…ルノー
日本…STR
ドライバー反町監督の建前「もちろん表彰台を狙っていきますよ」
ドライバー反町監督の本音「とりあえず完走だけして、ポイントが取れればいいなぁ」
本音のように考えてなかった人(つまり日本は勝てるはずだと考えていた人)は、そもそも現状把握からして間違っていたのでは、と個人的には思う。
レース前
反町監督「ノーズには大久保、エンジンには遠藤が欲しい」
神戸「ポイントも取れそうにないところのスポンサーになる気はないね。ウチも利益のために大久保が必要なんだ」
反町監督「くっ。これが弱小チームの悲哀というやつか」
G大阪「別に出してもいいけど」
遠藤「僕は意外と脆い部品なんだニャ」
アメリカGP
アメリカ「日本にストレートの速さで勝ってまーす。でも、タイヤの耐久性(バックライン)が不安なのであまり無理ができませーん」
アメリカ、安全策を考えた走りを展開。
反町監督「これなら仕掛けどころがあるな」
しかし。
ピット「エンジン(梶山)の調子がおかしい」
反町監督「えーっ!?」
ピット「駆動系(香川)も半分程度しか稼動していない」
反町監督「これじゃ仕掛けられん…とりあえず今のところ走れているから、最初のピットストップで…いや、二度目のピットストップまで待つかな」
しかし、その最初のピットストップを終えてコースに戻るタイミングでアメリカがファステストラップ。アメリカのタイミングのいい仕掛けにあっという間に差をつけられてしまった。
反町監督「ガーン!」
結局この差を埋めきれずにアメリカGPを落とした。
ナイジェリアGP
ナイジェリア「ストレートの速さでは30km以上の差があるから、カーブでのコース取り、これだけが重要」
ナイジェリア、マシン性能の差をきっちり活かした堅実ドライブを展開。
反町監督「隙がねー。でも、ここでポイント稼ぐ必要もあるしなぁ」
焦る日本、細かいミスを連発し、ナイジェリアにグングン差をつけられる。
所詮STRではザウバーには勝てないことをまざまざと示され、日本はナイジェリアGPを後にした。
…ていうか、この日のナイジェリアに勝つのはほぼ不可能だったと思う。
オランダGP
オランダは本来はトップクラスのマシンを用意できるはずだったが、パーツの相性が悪くタイムが上がらない。
オランダ「それでも日本に比べるとストレートでは勝っているから…」
だが、ステアリングは常に不安定だった。日本は抜ききるチャンスもあったが…
反町監督「うおー、マシンが言うことを聞かねー」
マシンが勝手に走ってしまい、ドライバーにとってアンコントローラブルな状態に。
どっちも不安定な走りをしたまま、オランダが辛くも逃げ切った。
思ったこと。
ドライバー(監督)が確かに未熟さを露呈していたというのはありますが(特にアメリカ戦)、ただ、山本氏にしても反町氏にしても元々経験がないなかで試行錯誤せざるをえないのも事実。F1GPは15戦以上あるわけですが、サッカーの場合GPが3戦しかないのでそこでばっちり結果を出せというのはこれはそもそも難しい。
F1でも日本のF3で結果を出していたドライバー(例えば高木虎之助とか)は中々結果を出せないものの、じゃあ佐藤琢磨みたいに海外に出て行くドライバーがいるかというとそこも微妙なわけで(そもそも琢磨も免停受けて日本で走れなくなったから海外に行かざるを得なくなったという話もある。となると、例えば関塚氏あたりをJリーグで2年間出場停止にしてみる?)。
経験のないドライバーを経験の無さゆえに糾弾するというのはこれはそもそも背理であって、所詮、五輪は若手選手育成の場であると考えれば、そんなにコロコロ変える必要もなくて継続して出してやってレース経験を積ませてやってもいいんじゃないかという気もします。スーパーアグリで亜久里氏が目論んでいた、みたいのね。
もちろん、統括団体からダメ出しされるとかアジアでも勝てないとなると話は別ですけれど。
とりあえず反町氏は退任するようで、後任が誰になるかは分かりませんが、次の監督はロンドン五輪に出られればその時点で(五輪で三戦全敗でも)2016年までは指揮をとらせるとか、あるいはU20の監督がこの世代のW杯で勝ち点を稼いだなら(予選突破までは望まなくてもいい)U23に昇格させて継続させて指導させるとか。
日本のアンダー世代を率いてくれるようなシューマッハーとかF・アロンソクラスの外国人ドライバーがいるとはとても思えませんし、そのくらい割り切って指揮官も継続して育てていくくらいやってみるしかないんじゃないですかね。PR