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2011年は勝てるのだろうか…?
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今のベスト選手とか、古今のベスト選手なんてのはどの競技でもありがちですが、古今の名監督列伝なんてのは中々ないものです。
以前からやろうやろうという考えはあったのですが、今回独断と偏見で古今東西(東はいないが)監督ベスト10を選出してみました。古い監督の実績については外国語の記録を適当な語学力で訳したので多少違うかもしれませんがその点は生暖かく指摘とかしていただけると有難いです。
一応、ちょっとした目安として、
同じチームしか率いていない監督はすごいけど面白みがないので考慮外(ファーガソン[スコットランドでも実績がありますから、必ずしもユナイテッドだけとは言えないですけれど]とかヘルベルガー、そもそも圏外だけどクライフもこれにあたる)。
1.ジョアン・サウダーニャ
強さ 5 革新 4 個性5++ 辛口度5
ボタフォゴでMFをしていたが、引退後にジャーナリストに転向して無茶苦茶辛口だったそう。で、ボタフォゴが何を考えたか監督にしてみたら優勝してしまった。その後またジャーナリストに戻って辛口記事を書いていたら69年にブラジル代表監督に就任。その理由が「辛口派ジャーナリストの筆頭を監督にすれば、代表批判も少なくなるだろう」というようなとてもいい加減な理由だったそう。
日本で言うならセルジオ越後の解説は厳しすぎるということで代表監督にするようなものか(笑)
ところが監督になると6戦全勝でワールドカップ予選を突破。この成績をもって彼が勝率100%の監督である紹介する場合もある(実際には70年の親善試合でアルゼンチンに敗戦している。ただし、それ以外は全勝だし公式戦勝率100%は事実)。日頃の辛口は全く根拠がないわけではなかったらしい。
いずれにせよ、ほぼ文句のつけようのない成績を残したものの、監督になっても口の悪さは変わらず、ついでに共産主義者だったことで大統領とも喧嘩するなどして(大統領に文句を言われて「あんたは大統領官邸にいりゃいいんだ。門外のことに口出しするな」みたいなことを言ったそうで)結局チームを追われた。その後はジャーナリストに戻り、二度とチームの指揮をとることはなかった。
「逆説のワールドカップ」によると就任時に「このメンバーで優勝する」といきなり本大会のメンバーを宣言したらしく、後任者のザガロはそのメンバーで優勝を果たしたらしい。その真否はともかくとして、その他革新的チームを作り上げた他の監督がことごとく子飼いの選手(ミケルスならアヤックス勢、ロバノフスキーならキイウなど)を抱えていた中、特定のバックボーンも持たぬままに最高のチームと呼ばれる70年ブラジルのベースを作ったのだから、選手を見抜く目には類稀なものがあったものと思われる。
2.ビル・シャンクリー
強さ 5 革新 2 個性 5+ 情熱度5
50年代末にかけて低迷していたリヴァプールに黄金期をもたらした名将。戦術的に何かを発展させたとかとてつもない慧眼を誇ったとかそういうことはないが、シンプルイズベストに溢れんばかりのやる気というイングランドフットボールの良さを体現しうる存在。
絶頂期前に引退してしまったのでタイトルそのものは少ない(ゆえに強さの値付けは結構微妙かもしれない)が、「フットボールは生きる死ぬなんて話ではない。もっと重要なものだ」という言葉とともに永遠に語り継がれるだろう存在。
ちなみにハダースフィールドで「グラスゴーの騎士」デニス・ローを見出したのもこの人らしい。
3.ヴァレリー・ロバノフスキー
強さ 4 革新 5 個性 3 鬼軍曹度 5
NBAから考えついたというオールコートフットボールを掲げ、はまった時には無類の強さを誇ったディナモ・キイウやソ連の指揮官。独創性をほぼ排除した数学的科学的フットボールはある種の芸術でもあった。
白眉は75年のディナモ・キイウと86年のワールドカップソ連代表。前者は当時絶頂期にあったバイエルンにヨーロッパ・スーパーカップで完璧な勝利をおさめてオレグ・ブロヒンにバロンドールをもたらし、86年のワールドカップではハンガリーを6-0と粉砕し、ベルギーには不運な3-4の敗戦を喫したが、そのチームが世界に与えた印象は「いい選手」に過ぎなかったイゴール・ベラノフにバロンドールをもたらしたほど。
ソ連崩壊後は精気を失ったか、中東で冴えない指揮をとった後、キイウに戻ってシェフチェンコを見出したが強烈な組織サッカーを展開することはなく、02年ワールドカップのプレーオフではドイツに惨敗した。その後ほど無く死去。
オシムはロバノフスキーほど徹底できなかったと思われるが、目指すもの自体は似ていたと思うので、彼の路線を貫きたいならこの人の系譜とか漁ってみるのも悪くないかも?
4.リヌス・ミケルス
強さ 5 革新 5+ 個性 2 トータル度 5
世界のサッカーを変えたと言われるトータル・フットボールの提唱者。FIFAが20世紀最高のコーチと認定したわけで普通に考えれば1位にすべきなのかもしれないが、まとまっていて逆に論評しづらいので何ともいえない部分がある。それにまあ理想が高すぎて失敗したケースも多いし。
ちなみに妥協を許さないくらいに理想が高いという点ではロバノフスキーも共通しているが、質の面で妥協を許さないミケルスに対して、ロバノフスキーは量に関して妥協を許さないという点で異なっている、という気がする。すなわち、ミケルスの戦術ではトータル能力が極度に高い選手でなければ達成できず、質の低い選手だと破綻してしまう(つまりチームを選ぶ)が、ロバノフスキーの場合は質が高くなくてもしっかりと規律をもって動けばOK(つまりチームは選ばない)だが、当然規律に乱れが出てくると破綻する。
5.テレ・サンターナ
強さ 4 革新 3 個性 3 攻撃重視度 5
攻撃サッカーといえばテレ。ブラジル人は結果を残してもザガロよりはテレが好き。
異なるチームのエースを融合させて、チームにしようと試みて目論み通りの成功を収めたのは近年では彼が最後か。サンパウロのトヨタカップの試合を見る限りでは多少シビアに勝ちに行っていた気もするけれど。
6.グース・ヒディンク
強さ 4 革新 4 個性 3 渡り鳥度 5
どこに行っても結果を出すのはこの人とボラ・ミルティノビッチが双頭であるが、やはりこちらが上手か。中堅チームを躍進させているだけという印象もあるが、PSVをチャンピオンズ・カップで優勝させるなど、ビッグタイトルも決してないわけではない。
ただし、印象づける強烈なものに欠けるのも事実であり、今後仮にオランダあたりを指揮しビッグトーナメントに優勝したとしても、このあたりの順位で変わらないような気もする。
7.アリーゴ・サッキ
強さ 5 革新 4 個性 4 靴職人度 5
元々は靴屋の職人だったが、毎日何試合も見ていたらしいオタクぶりから強烈な戦術を作り上げ、サッカー史に残る成り上がり監督となった。
最近は関与しているチームをことごとくダメにしている印象もあり、指揮官として優秀だったというよりはあくまでメソッドで勝てていただけということを示しているが(つまり他がサッキメソッドを吸収して追いつくと、それを突き放す個性はないし、また更に突き放す新しいメソッドは見出せなかった)、全盛期の強さはそうしたマイナス評価を消し去るに余りある。
8.グスタフ・セベシュ
強さ 5 革新 5 個性 1 不運度 5
ハンガリー黄金チーム、いわゆるマジック・マジャールを指揮した監督。ポストプレーやトップ下の原型を作り上げるなど戦術的な発展も幾つか行っている。
昔の人ということもあり、かつ資料も散失しているせいか、あまり個人的エピソードがないのが残念。
9.ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ
強さ 4 革新 4 個性 5 唯我独尊度 5
セレソンの監督やレアル・マドリーの指揮官におさまるほどあって確かにいいチームを作る。が、それ以上に我がままというか強権ぶりの方によりラヴリーさを感じさせるのがこの男のすごいところか。他の監督の我がままがある部分信念とか「チームを強くしたい」という意図から来るものであるのに対し、ルシェンブルゴは単に本人の物欲なり我がままなのがありありと分かるのが素敵すぎ。
10.ジョゼ・モウリーニョ
強さ 4 革新 3 個性 5 傲慢度 5
現インテル監督。とりあえずルシェンブルゴよりは上に置くべきだろうが(笑)、評価を確立させつつあるルシェンブルゴと異なり、今後も監督として実績を積んでいくだろうと思われるため、とりあえず10位にした。
喧嘩腰の個性が伝わってくるが、様々なエピソードや選手のコメントからは非常に頭がよく、ユーモアのある人格であることがうかがえる。チェルシーの印象から堅守速攻のみの印象もあるが実際にはもう少し柔軟性があるように思え、インテルでどのような試合をするか興味深い。
本当はヘネス・バイスパイラーがルシェンブルゴのところに入るべきかなとは思いますけれど、南米勢が少なくなるので個人的決定で圏外へ。北欧出身者だとエリクソンよりはリードホルムが近いでしょうけれど、枠を20人に増やしても入れにくいだろうなー(笑)。
ロバノフスキー、ミケルス、セベシュと、強い(特徴的な)代表ってのは大抵が子飼いを沢山抱えているクラブチームの監督がそのまま代表監督になって、子飼いの選手を連れていったのだということがよく分かります。それがなくなるととりあえずしっかりとしたベースを作ってあとは個人技で何とかっていう形が近代の代表でしょうか。
唯一ブラジルだけはそういうのがなくても勝てるのでしょうけれど。
しかしアルゼンチンって、あまりいい監督がいないなぁ。
ロバノフスキーのチームははまった時は無類の強さと速さがありましたからね。ファンガールも確かに個性的という意味も含めていい監督でした。
ヒディンクは確かにタイトルと無縁なイメージがありますが、87年にはPSVでチャンピオンズカップは取ってるんですよね。マドリー時代に失敗したりベティスを解任されたりスペインではイマイチという印象がありますが。
リッピも考えはしたのですが、インテル時代の失敗ぶりも相当だったのとユーヴェ時代が結局八百長裁判にかかったので評価しづらいかなという気もしました。
ヒッツフェルトはあまり考えませんでしたが、バイエルンに黄金期をもたらした実績は評価されてしかるべきですね。
カンプノウでハットトリック - Dee
ロバノフスキのDキエフには10シーズン前にカンプノウで高速サッカーをされてシェバにハットトリックを決められてボコボコにされた記憶があります、ちなみにその時のバルサの監督であるファンハールもベスト10に入ってもいいかもしれませんね。
ヒディンクは日本や一部海外で非常に評価されていますが、マドリーを率いて散々な結果だったので微妙です、たしかにポジションチェンジしながらの選手交代などは革新的でしたが、タイトル取れないイメージが・・・逆にタイトルを取るという意味ではリッピやヒッツフェルトなんかのほうが上かなと。