川の果ての更に果てに

何かここのところ、やたら北朝鮮と試合している気がするのは気のせいでしょうか。
で、どっちかと言うと分が悪いあたりが何とも。気迫負けしていますかね…
この試合も１－２で敗戦。グループリーグでの敗退が決定してしまいました。

前半のハイライト
３分：北朝鮮中盤からのロングボールに反応した選手を辻尾が倒してＰＡ前でＦＫ。これを10番のキム・ホンジョが決めて北朝鮮が先制。
９分：本田圭が右から中へ切り込み、右サイドへスルーパス。これを受けた増田のクロスが平山を超え、ファーから飛び込んできた一柳のヘッドで同点。
14分：右サイドを走る辻尾に増田からスルー、クロスを平山がヘッドするも枠をオーバー。
28分：本田圭がＦＫ。ＧＫが辛うじてパンチした後、北朝鮮のカウンター。

前半は全体としてのったりしていましたが、ま～、これはあっさり先制点を受けてちょっとロングボールへの不安があったのかもしれません。また、生命線のサイド攻撃は右で起用された本田圭は中を切られると縦への推進力がなく、家長については縦を切られて前半はほぼ沈黙。中はＡ代表の二人がボケーッとしたプレーで失うことしきり、中盤の二人も判断ミス、パスミスが多い…
35分くらいから相手のマークがズレてきた部分で家長が抜ける動きも出ましたが全体としてはやはり不満な感じでしたね。サイドが機能しないので中が段々窮屈になってきた部分もあったような気もしますね。

後半のハイライト
62分：北朝鮮。先制点と似た位置からのＦＫ。キム・ヨンジュンが素晴らしいＦＫを決めて勝ち越し。
75分：ラインを抜けた谷口にスルーパス。ＧＫと１対１になりかけるもトラップが不完全でクリア。

試合に集中できていなかった水本に替えて本田拓を入れて、左に家長と本田圭を並べるのは選択としては無難なものに見えましたが、結果的には北朝鮮が出てきたことでフォーメーションを落ち着かせる余裕もなく全体として後手に回ってしまいましたかね。そんなこんなでバタバタしている内に失点。北朝鮮のＦＫは２本ともいいＦＫでしたが、２点目はジャンプした平山の上から枠に落とした素晴らしいものなので仕方ないでしょうね。
追いかける立場になって攻めにかかりますが、右が機能しないし、飛び出しも少ないし。平山がサイドに開いてもなぁ……
で、誰かしら交替させなければいけない状況なのにベンチが重い。というか第二戦とこの試合の流れで見る限り、おそらく反町監督の中では前田もカレンも今後は使うつもりのない選手ということなんでしょうね。それならそれで仕方ないんですが。

松井　6.0　失点はいずれも仕方ない。段々判断が良くなってきている。
辻尾　5.0　再三右サイドを突かれて守備に追われた。攻め上がる意欲はあったが精度と積極性を欠いた。
水本　5.0　自陣で集中力を欠いてボールを失うシーンが度々あり、リズムを崩した。
→　本田拓　6.0　パスミスもあったが、旺盛に動き打開への意欲が見えた。
青山直　5.0　水本同様集中力に欠けるシーンが多く、ファウルなども目立った。
→　カレン　－　残り２分の場面の投入。監督の信頼が相当低いようで今後奮起が必要そう。
一柳　6.5　同点ゴールは長い距離を走った見事なもの。守備の対応も無難。
青山敏　4.5　攻めのミスパスが多く、前線に連動する動きもなかった。
→　前田　5.0　途中投入も事態を打開するプレーはなく、空回り気味に終わった。
谷口　5.5　前半は青山同様ミスが多いも、後半は飛び出しなどでチャンスを作った。
本田圭　6.0　複数のポジションを任され、まずまず応えた。
家長　5.5　効果的なプレーもあったが、もう一つ上を期待できる選手。終盤裏を突かれたのは仕方ない。
増田　5.5　同点アシストなどいいプレーもあったが、可能性の低いプレーを選択することが多かった。
平山　5.5　サポートのない中前線でまずまず機能していたが、シュート２本は不満。