川の果ての更に果てに

鹿児島城西　２　－　３　広島皆実
（鹿）大迫勇、野村
（広）金島２、谷本

ふ～む。
準決勝では前橋育英とドタバタした試合をしていたので、何がすごいのかさっぱり分かりませんでしたが、大迫勇也というのは確かにいいＦＷです。彼が普通のＦＷだったら普通に４－１くらいで広島皆実が勝ってたでしょうからねぇ。
と、それだけ広島皆実の総合力が上回っていたかなという気がするわけで個人のベースとなる技術も戦術面でもしっかりしておりました。練習試合でも全勝のようですしアップセットというよりは順当というべき結果なんでしょう。

前半はそんな広島皆実が開始からしっかりした守備とサイド攻撃で攻勢に出ていたものの、先制は鹿児島城西。大迫勇がスローインからの展開でＰＡ内に持ち込み、ごちゃごちゃした中転がったボールに反応してのシュートがＧＫ神舎を破り個人10得点の新記録。
しかし、広島皆実は特別動じることもなく、むしろ喜んで少しルーズになった鹿児島城西の中盤をサイドチェンジで切り崩して、金島のボレーで同点。
更にサラサラヘアーとプレーエリアがモドリッチにそっくりな10番の谷本が左角度のないところから無理やりねじこんで逆転。

後半は広島皆実が少しペースを落とし、飛ばして疲れたのかと思っている内に途中投入の選手の突破に野村が詰めて鹿児島城西が２－２の同点に。
しかし広島皆実はすぐに右サイドを崩して金島が突き放すヘディングを決めて３－２。このシーンは目に見えて鹿児島城西のチェックが緩かったのが悔やまれるところでしょうか。
鹿児島城西には犬飼会長から「ゴールで喜びすぎてはいけない」という喝が飛ぶかもしれません。

まあ、結局後半途中までの皆実はペースダウンさせていただけかなということで、そこからはボールキープを続けて逃げ切り。
広島皆実が内容の伴った優勝を果たしました。おめでとうございます。

広島皆実で目立ったのは右サイドの村田、広島のモドリッチ谷本、あとは玉田でしょうか。金島が前線で存在感を発揮しておりましたが、そこまでの繋ぎに関与していた玉田は中々面白い選手だったと思います。ただ、全員がバランス良く鍛え上げられていて、動きも連動していたのが大きかったですね。いいチームでした。
鹿児島城西は前線の２人が結果を出したのでそこということになりますかね。特に大迫勇は少ないチャンスで２人以上に囲まれても当然抜いてシュートまで行くぜという雰囲気があり、超高校級というのも納得。
ただ、守備への関与が少なかったので鹿島でどこまでの選手になれるかは今後守備をどれだけできるか、その中で攻撃力をどれだけ残せるかというところでしょうか。マルキーニョスでも走り回ってるわけですし。

ＮＦＬプレーオフを見るために会場に行かなかったことは正解でしたが（サラサラヘアーはテレビでなければ分からなかったし［笑］）、いい試合でした。