川の果ての更に果てに

日本代表の試合は基本的にテレビで見ることが多い私。
代表の試合を見るのは何時以来かな～と考えると、何と７年前の同じアンダー代表の日韓戦以来。あの時は４－０で勝ったはず。今回は…？

試合開始から日本は家長が左サイドの切り崩しを図るなどいい立ち上がり。間もなく苔口がシュートを打ちましたが、これは枠外。
そうそう、代表の練習を見るのは初めて（それまでは結構ギリギリに来てたので）ですが、みんなシュートが入らないですね（苦笑）　平山にそこまでこだわるべきかという気はしないでもなかったのですが、練習で半分くらいでも枠にいっているのは彼だけで、使いたくなる気持ちが分かりました（苦笑）。
閑話休題。
日本はいい感じで攻めており、主力がいない韓国は奪ったら自棄っぱちで前に急ぐのみ。
ところがその前に出したボールを松井と青山直がお見合いしてしまい、相手にポストをかすめるヘディングを打たれて以降展開が一変。日本の最終ラインは千葉が高さで勝てない、青山のボールキープがままならない、松井が動かないの三重苦に陥ってしまいます。
そんな中央を嘲笑うかのように韓国は左右に揺さぶって見事なヘディングで先制…と思いきや、最後の折り返し時にゴールラインを割っていたということでノーゴール。ラインに救われましたが、失点するのは時間の問題というくらいに最終ラインがヨレヨレです。
ならばチャンスを作らないければならないということで攻める…ただ、平山がある程度キープするものの折り返しが合わなかったり、フリーの選手が準備できていなかったりと、雰囲気として「いつもの日本になってきたな～」という印象です。水野のＦＫがバーに当たったシーンが惜しかったくらいか。
そんなこんなの前半終了間際。韓国にセットプレーが続き、これを何とか跳ね返すＤＦ陣。その跳ね返りをＰＡ前で拾った24番。３人がチェックにきているので大丈夫かと思いきや、全員本当に安心してしまっていたようでおもむろに仕掛けられて全員置いてけぼり。そのまま右45度からシュートを打つと松井の股間を抜け、韓国先制。ラストプレーで先制されるという非常に嫌な展開。

ハーフタイムがあけて後半。
「この試合ダメなのでは…」と思ったシーンはハーフタイム明け。韓国の選手達が色々話をしながらピッチに戻ってきたあと、日本の選手も出てきましたが、こちらが本当に全員バラバラで会話をしているのが平山と誰か（梶山か北斗）だけという状態。何か義務感で円陣を組んでいるという様子でこの先が思いやられるシーンでした。
で、後半。
序盤は韓国ペースで、ＰＡ内で韓国のシーンが倒れるシーンがあり、「すわＰＫか」と国立がどよめいたものの主審の判定は何も無かったというもの。遠いのでよく分からないですが、ＤＦが止めきれていない状況でああいうのがあると、何かファウルをしたんじゃないかと思えて恐ろしい。
10分くらい韓国のペースが続きましたが、それ以降はさすがにバテてきたようで、日本が徐々に反撃。右の水野が再三突破してクロスやクロスと見せかけてのシュートを打ったりしますが、中々点になりません。平山は前半良かったものの、疲れてくるとともに精彩がなくなってきます。苔口はシュートが雑すぎてフィニッシャーとしては話になりません。
おまけに中村北斗が相手選手と正面衝突して負傷。数分ほど治療行為があった後結局×で細貝に交替。というより、親善試合なんだからさっと替えてあげればいいのに。川勝さんが頭を抱えていそうです。
そろそろ前線を替えるなどしないとマズいかなと思った30分過ぎ。またも右サイドを切り崩した水野のクロス…相手ＤＦに競り勝った増田のヘッドで同点に！　…ただ、韓国のＧＫはＧＡ内のクロスに反応しておらず何をやっていたんだという気がしましたが…そういえば練習の時、クロスの練習で頭上のボールを見送るシーンがあったなぁ。そういうのってやっぱり試合中で出るもんですね。
その後も水野を中心に攻めますが、今ひとつ合わず。終了間際には日本も疲れてまた韓国が攻めるシーンなどもありましたが結局共に決定機を逃しドロー。

松井には酷ですが、西川不在を痛感したという印象ですね。千葉と青山直も不安定でした。だからといって４－４－２のＣＢに伊野波をいれればこれまた大変なことになるのは目に見えているのですが。
予選の重要なゲームでは西川、水本に負うところが大きくなるのかなぁ、という印象でした。
攻めは途中まではまずまず。最後の局面だけですかね。まあ、今いる面々で臨むことになるのでしょうし、個々がプレー精度をあげるしかないんですけれどね。
韓国はセットプレーを任せられていた14番のキックの精度がもう少し高ければ不安定なＤＦラインからザクザク点が取れたような気がします。とはいえ、日本同様戦力を落としたアウェー戦でドローなら御の字なんでしょう。

松井　4.5　ＤＦ陣に適切な指示ができず、混乱させてしまった。
千葉　3.0　高さで勝てず、ファウルでしか止められず、無謀な突破などを試みるとあっては「相手にとってのピッチ上の障害物」以上の評価はできず。一度だけいいフィードがあった。
青山直　4.5　周囲のサポートがなかったとはいえ、前半のボール処理はファンタスティックの一言(笑)　後半は持ち直した。
中村　6.0　サイドで好機を作った。負傷交替は残念。
→　細貝　6.0　入った当初は戸惑いもあったが、慣れて以降はまずまず。でもあの高速クロスは早過ぎ(笑)
家長　6.0　交替するまでまずまず攻め上がりを見せた。守備面でも及第点。
→　伊野波　5.5　まずまずだが時間帯を考えればもう少し攻めの姿勢を前面に出して欲しかった気も。
青山敏　5.5　自己の役割は果たしたが、ＤＦラインの引き締めが欲しかった。
梶山　5.5　攻守の切り替えがやや遅かったきらいが。
→　乾　－　時間が短すぎて評価の対象外。ただ、現時点では短時間のスーパーサブ以上の使い方は出来なさそうで、それなら乾でなければならないかというと疑問。
増田　6.5　際立ったプレーをしていたわけではないが、値千金の同点ヘッド。
水野　7.5　韓国の25番と並んでピッチで大いに暴れた一人。後半は右サイドで自在に機能した。
苔口　5.0　プレーに絡む機会が少なく、雑なシュートも目に付いた。
→　カレン　5.5　途中投入で出てきて前線で走った。が、終了間際のチャンスは自分でシュートまで打つ意識が欲しかった。
平山　5.5　前半はポストプレーが機能し、強さを発揮した。後半は明らかに疲れて判断の悪さが目立った。