川の果ての更に果てに

高校を卒業すると、就職したならその会社の新入社員歓迎の席などで、大学に行ってもサークルなどの花見で普通にお酒などを勧められたりするわけで、お酒は二十歳からというのは実質的には死語と化しているのですけれど…

兵庫県警、１９歳巡査が飲酒　懇親会参加、路上で寝る（産経新聞）

さすがに法の番人たる警察官が率先して違反行為を勧めるのはさすがにいかがなものでしょうかねぇ。
しかも、不祥事とかは組織として隠すというのが倫理的にはともかくとして当事者の立場になれば「そんなこともあるか」という気もするんですが、こういう普通に守れそうなところでも率先して違反しているとなると…

こういうので違法が常識になっていると、結局めぐりめぐって「法律を守らなくても許される」という判断になるわけで、法律通りに摘発したりすれば「何で自分だけやられるんだ」とか不満になるわけですしね。信号無視も殺人も違法という点では同じレベルなわけですし。
こんな現状が続いているのならむしろ、お酒は18歳からＯＫですという風に変えた方がいいんじゃないかとも思うわけですが。

しかし、未成年者を泥酔状態にさせたまま一人で帰らせるというのもある意味酷い話ではありますね。警察官は法の番人であると同時に、極めて仲間内を重視する組織という印象を抱いているわけですが、存外冷たいものなのかもしれません。

上の話とは関係ないですが、何か違和感を感じた話がもう一つ…
＜岩手県議会＞サスケ議員の「中学で公然と麻薬」発言で空転（毎日新聞　10/26　12:26）
１９日の岩手県議会決算特別委員会で、ザ・グレート・サスケ県議（民主・県民会議）が保健福祉部への質疑で、盛岡市内の中学校で公然と麻薬取引が行われているとの情報があると発言し、情報を把握しているか同部にただした。他の県議から「不穏当な発言だ」と批判の声があがり、紛糾。議事が３時間半にわたり空転した。
サスケ議員、ただマスクがどうこうで揉めるだけではなく、それなりに議員らしい仕事をしていたようであります…ということに違和感を感じたのでは当然ありません。
サスケ議員が「こんなことがある」という提案に対し、「不穏当な発言がある」という対応をした議員がいたということ。「それは根拠のない嘘だ」とか「間違った情報だ」とかいう批判ならともかく、「不穏当」っていかがなものなんでしょうか。この短い記事ですから、状況が正しく反映されていないのかもしれませんが、何か県の困った現状に対して「見ざる、聞かざる、言わざる」を決め込んでいるかのような態度に受け取れてなりません。
あるいは教育委員会などで、「この中学でイジメがあります。こんなに陰湿です」などと言ったら、「聞くもおぞましい不穏当な発言だ。今後二度とそのようなことは言わないように」なんて返されているのかも…
とか思ったりしました。