このエントリはフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
鹿島アントラーズは敗戦濃厚な川崎フロンターレ戦を除いても遂に４連敗となってしまった。
興梠慎三「くっ…今、背番号13がとてつもなく重い。重く感じる…」
興梠は２年前のことを思い出す。
興梠慎三「富山銀行の口座に報酬を振り込んでおいたのは確認いただけましたか？」
ヤナギ13「…要件を聞こう」
興梠慎三「次の試合で決勝点をあげたいです。標的は…で、このＤＦがいると俺にとっては脅威です」
ヤナギ13「やってみよう」
興梠慎三「おお！」
興梠慎三「俺はヤナギ…いや、バロン敦さんのアシストで決勝点をあげることができた」
ちなみにノリで書いてるので、実際に柳沢のアシストで興梠が決勝点をあげた試合があるかどうかは保証しません。
興梠慎三「だが、バロン敦さんはあくまで自分の信念を曲げない真のプロだった。だから、依頼者と対立してしまった…」
オリヴェイラ監督「来年は20ゴールあげてくれ」
ヤナギ13「断る」
オリヴェイラ監督「何！？ 何でだ！？」
ヤナギ13「俺の仕事は、他人がゴールをあげるのに関与することだ。自分でゴールをあげるのは…俺の仕事ではないようだ。他を当たってくれ」
興梠慎三「ヤナギ13は、あくまでアシストにこだわる真のプロフェッショナルだったが、オリヴェイラ監督は理解しなかった。去年はマルキーニョスが獅子奮迅の働きをした。だが…」
マルキーニョス「コオロギ。俺も本当は自分でゴールをあげるのはあまり好きではないんだ。俺は元々年間10ゴールにちょっと足りないくらいがちょうど居心地がよくて、動き回ることに喜びを見出していた。去年はオリヴェイラに強く要請されて、やむなくゴールをあげつづけた。だが、本来ストライカーでない奴がストライカーでいつづけるのは難しい。ゴールをあげた時のＧＫの断末魔の叫び声、ＤＦ同士が互いを罵倒しあう怒鳴り声…それらが耳にこびりついて、精神的に参ってきた…」
興梠慎三「だったら、来年は俺にゴールをあげさせてくれ」
マルキーニョス「頑張ってはみる。だが、俺はヤナギ13ほどの真のプロではないからな」
興梠慎三「マルキーニョスは序盤は良かったが、段々疲れてきたし、チーム状況で心を乱してしまった。真のプロはどんな状況にも冷静でなければならないが、元々呆れるくらい走るのが大好きだったマルキーニョスにそれを求めるのは無理だったのかもしれない」
オリヴェイラ監督「おまえの言うとおりだ」
興梠慎三「…監督」
オリヴェイラ監督「…いついかなる時でもヤナギ13は達観したかのように自分の仕事をし続けてきた。これだけ全員が浮き足立った状態になってくると、彼のようなプロが欲しくなる…」
一方、五輪落選で浮き足立つ東京。
ヒマラヤソータ「オイラがいる限り、ＦＣ東京の最下位なんてのはありえないぞー」
石川ナオ「あいついると本当に楽だわー」
（水の）運び屋今野「本当。今年は管理人がネタにしづらいくらいに普通に動いてたもんな」
ヒマラヤソータ「オイラ、ある時からすべてが変わったんだぞー」
シーズン前。
ヒマラヤソータ「オイラ、14番欲しいのに北斗がケンゴウに対抗するからと取っていったぞー。契約最終年なのにやる気なくなる話だぞー」
ヤナギ13「……」
ヒマラヤソータ「契約切れるぞー。だから活躍しなければいけないぞー。でもゴールあげるのは大変だぞー」
ヤナギ13「……」
ヒマラヤソータ「だからオイラ、ヤナギ13に弟子入りするぞー」
ヤナギ13「俺は弟子は取らない」
ヒマラヤソータ「勝手に勉強するぞー」
かくして、キャラに合いそうにないが（失礼な）ヒマラヤはヤナギ13の練習をつぶさに観察していた。
ヒマラヤソータ「…ふむふむ、とりあえず相手を必ず自分の前に立たせるのがいいようだぞー」
前に相手がいるならコースがないからパスを出してアシストができるからだ。
ヒマラヤソータ「思ったよりサイドに開いてないぞー。勉強になるぞー。オイラも今後は中で受けるようにするぞー」
フリーでサイドで受けたなら、中に切れ込んでシュートを打つことを求められるからである。
ヒマラヤソータ「後方からのロングボールはできるだけ関与しにいく。基本だぞー」
そこからいきなり独走シュートに持っていくのは難しいからである。
ヒマラヤソータ「あの勉強がオイラを一流のプロフェッショナルにしたぞー」
石川ナオ「チームは複数年契約を用意するという話だぞ」
ヒマラヤソータ「複数年。大歓迎だぞー」
運び屋今野「来季も頑張ってくれよ」
ヒマラヤソータ「複数年なら、最後の年までまた遊べるぞー！」
二人「…全然真のプロじゃないだろ」
まあ、ヤナギ13も隔年で働いてる気がするけどね（爆）PR
マドリー初黒星、シェレスが初ゴール
無題 - へしこくん
ホント、鹿島ヤバイです。
いったいどうなってしまったのか？
不思議でなりません。