Americanfootball
Chicago Bears
Jacksonville Jaguars
Football
Leeds United
FC Dynamo Kiyv
IFK Goteborg
VfB Stuttgart
Shonan Belmare
etc...
Baseball
Tokyo Yakult Swallows
2011年は勝てるのだろうか…?
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
これまでの話 → ◆
さて、何とかスールシャールとヘンリクの襲撃を免れた一行でしたが、せっかくの船を失い、草薙の剣までもヘンリクに渡してしまいました。
「こうなったら、またどこかへ航海して財宝を探し当てるしかないね」
と王子様はまるでしょげるところもなく、早速船乗り場へと向かいました。
と、ちょうどアルゴー号と呼ばれる船が遠くへ遠征するということで有能な船乗りを募集していました。
「あれはいいね。あれに乗ってまたお宝をゲットしようじゃないのさ」
「…王子、あんたは気楽でいいね」
人魚姫の妹はそんな呆れた様子でしたが、他にアテもないので結局は従うことになりました。
「よし、アンタ達で決まりだ」
船長は一行を快く迎え、間もなく出航しました。
「ところで船長。募集した船乗りってアタイ達だけなのかい?」
「いや、もう二人いるよ。中々強そうな二人組だ」
とか話していると、キャビンから二匹のカニが現れました。
「むむっ? 貴様は人魚姫!」
「貴方達は…ミリート兄弟!」
「何でい、知り合いか?」
暢気な船長を他所に、一行とミリート兄弟の間には激しい殺気が走りました。
「兄さん、今度こそ、コイツらを…」
ガブリエルが一歩前に踏み出しましたが、ディエゴがそれを押し止めました。
「兄さん…?」
「今回は財宝のために協力するということで船に乗っている。それを違反すれば勝っても船から追い出されるだけ。我々に得るものはないし、船長にとっても損だ。ここで戦っても誰も得はしない」
「しかし!」
「冷静になれ、ガブリエル!」
「……分かったよ、兄さん」
「そういうことでいいかな?」
「貴方方に戦う意思がないなら、私達もわざわざ手を出す理由はありません」
「って、まさに呉越同舟って感じね~」
ともあれ、一行はミリート兄弟と協力することになりました。
注:元ネタが元ネタなのでディエゴ冷静、ガブリエル直情になっていますが、本物のミリート兄弟は兄貴のディエゴの方が血の気が多いらしい。
「しかしさぁ、随分と復帰が早いわね」
人魚姫の妹が不思議そうに尋ねます。
「皆の大人気に応えてだ」
「嘘をつくな嘘を」
「嘘ではない。この系エントリばかりを集めているもう一つのブログでは、我々兄弟が出る前は50,000位台をキープしていたが、我々が出た二日間、何と順位が35,000位まで、10,000以上もランクアップした。そして、我々がいなくなるとまた下がった。これすなわち、世間が我々を求めている証拠!」
「…くっ。た、たまたまでしょ、たまたま…」
「偶然でしか説明できぬということは、すなわち我々が正しいということだ!」
「………ところでさ、あんた達相変わらず二人で妙な教えを広めてるわけ?」
「妙なこととは何だ! 僕達の崇高な戦いというものは」
「何の話ですか?」
人魚姫が首を傾げました。
「あ、そうか。お姉ちゃんは聞いてないんだっけ。この二人は…」
話を聞き、人魚姫は顔を真っ赤にして驚きました。
「まあ。貴方達はレヴィ・ストロースの人類構造学をご存知ないのですか?」
「名前だけ知っている」
「ならば私が簡単に説明いたします。すなわち、未開社会において、交換は、贈り物という形態でなされるのですがそれは、提供、受容、返礼という三つの義務からなります。婚姻は、女性の交換のシステムと考えられ、そこに近親相姦の禁止が生まれるのです」
「俺達は男だから関係ないではないか」
「ですが、閉鎖的な中で他の女性を受け入れないというのでは交換の拒否に他ならず、歓迎できる話ではありません」
「うわ~、お姉ちゃん、あたしにはさっぱりだよ~」
頭を抱える人魚姫の妹に、ガブリエルが優しく語り掛けます。
「…難しいことを理解することはないんだ。ただ、己の感情に正直でありさえすればいい。僕達のように」
「いや、その考えにもアタシは絶対反対だけど…うわっ!?」
突然、船体がグラグラと揺れました。
「何かが船に体当たりしている!」
船長の声が聞こえてきました。
『パワープレー~』
「あれは、ジョン・カリュー!」
「いや、ですから違いますって。あれは…正しい名前を忘れてしまいました」
「船を沈めさせるわけにはいかん!」
ディエゴとガブリエルはバッと船から飛び降り、大きな鋏でカリューに挑みかかりました。
『197センチのヘッドー』
しかし、カリューはものともせずに強烈なヘッドバッドでディエゴを吹き飛ばしました。
「うわ~」
「兄さん! くっ!! 負けたと思われたくないんだ! 退けないよ!」
ガブリエルは鋏でカリューを押さえつけ、船に向かって叫びました。
「さあ! いつか兄さんを吹き飛ばしたあの技を使うんだ!」
「あの技…?」
首を傾げる人魚姫の後ろで、妹が怪しく目を光らせていました。
「お姉ちゃん、ゴメン!」
「…!!」
ドカンとハンマーで人魚姫の頭を叩いて気絶させました。しばらくすると…
「…闇に惑いし哀れな影よ,人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂…いっぺん、死んでみる?」
人魚姫がユラリと立ち上がり、暗黒の波動をカリューに向けて発射しました。
『うわー』
「やった! カリューを倒した!」
『そうはいくかー。おまえも道連れだ~』
カリューは最後の力を振り絞って、いつも通り力を使い果たして倒れた人魚姫に向かって飛び掛りました。
「しまった、お姉ちゃん!」
「人魚姫!」
慌てて王子様が人魚姫を引きずってカリューから離そうとしますが、カリューは今まさに水中から飛び上がり、人魚姫に覆いかぶさろうと…
「俺様の舎弟に何しやがるんだー!」
と、青と黒の犬がカリューに飛び掛り、アクロバティックかつ激しいキックで水中に叩き落してしまいました。
『無念~』
「ズラタン!」
「コラ! 俺様の不在が長すぎるんだよ!」
そんなこと言っても、最近、君のキャラですら薄味になってきてるし…
アルゴー号は海に住む魔物カリューを退治し、更に航海を続けます。
シンドバッドこと王子様の3回目の航海も…
他に出してないのも一杯いますからね~。ズラタンはこのままだと何時まで経っても出番がなさそうだったのでとりあえず…
前回がスールシャール対ラーションで今回はズラタン対カリューですからね。
確かに北欧多いかも…
無題 - がちゃ
ミリート兄弟のすばやい復帰(蟹走りで復帰?)にも驚きましたが、元祖ネタキャラ・ズラタンの登場にも驚き。
あ、でも、なんだかんだでようやく北欧ブログらしくなってきました?!?!?!