川の果ての更に果てに

[PR]

2024.04.25 -

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

▲ENTRY-TOP

この間の内藤の防衛戦を見逃してしまい、年内の目ぼしいボクシングはまあ終わった感じですけれどとりあえず亀田一家に関する話題は相変わらずちまちまと続いてはいるようで。

もっとも、今回のは興毅の次の試合がＩＢＦの暫定王座戦になりうるという話を聞いたＪＢＣ側が「ＩＢＦの王座を取ったら亀田ジムは除名だ」なんて大騒ぎして、亀田側が折れたということで本人達が話題にしたかったというよりＪＢＣ側が勝手に話題にしていたようですけれど。

喩えるならあるサッカー選手が例えばロシア・プレミアリーグあたりに移籍しようとした（日本の野球選手が中南米あたりのリーグに行こうとしたでもいい）ら、ＪＦＡが「ロシアに移籍させたらチームをＪリーグから除名」する、というようなものであり、日本のボクシングが何とも閉鎖的であるということを示しているといえそうです。

日本のボクシング界（韓国も多少その傾向があるらしいが）ではＷＢＡ（以下Ａ）とＷＢＣ（以下Ｃ）のみが王者と認められていて、一般に四大団体と言われている残りの２つ、ＩＢＦやＷＢＯは基本認められておりません。
後者は新興団体であるので伝統と権威という点ではＡとＣの方が上であるのは間違いないのですが、最近では優秀な選手がＩＢＦやＷＢＯにも流れているわけで、どちらが強いのかという要素ではもう何とも言い難い印象。だからそっち側に積極的に乗り込んでいくこと自体、特別間違っていることとも思えませんし、より面白いカードを組む選択も増えるはずです。

それにＡとＣが上ならば価値観の上でそうすればいいだけの話。「ＩＢＦ？　ふーん、でも、ＩＢＦ程度じゃね。やっぱＡかＣなわけで内藤や坂田の方が上だよね」と言ってしまえばいいだけのことで「取るな」とまで言う必要はないはず。黒船でもあるまいしＩＢＦをそこまで恐れるものでもないような気もするんですけれどね。
一説に日本はＡとＣしか認めない見返りにＡとＣにはランキングなどで優遇措置をとってもらっており、だから言葉は悪いですがそんなに強くなくてもランキングに入れて、で、手軽に王座戦を組んであっさり負けてしまうことが多い、なんて話もあります。関係者ではないので真偽の程は分からないですが、王座獲得なら除名までな過剰反応を見ているとそういう既得権ってやっぱりあるのかなという気になったり。

日本ボクシングの主張する「認定タイトルを増やすと世界王者の価値が低下する」というのも分からないではないですけれど、別にいいんじゃないですかね。優遇措置なんてのが存在しているのなら、それが廃止されれば強い選手しかランキングに入れないということでその方がむしろ自然ですし、そういう措置がないにしても世界タイトルの価値が下がれば結局強くて魅力的なボクサーを育てようということになるわけですからその方が見ている側としては面白いもの（内藤の試合が高視聴率なのはＣのフライ級王者戦だから、というわけではなくあくまで内藤という面白い選手が試合をするからという要素の方が大きいはず）、あとは世界戦の価値が下がれば価値の高いボクサー同士の試合、すなわち面白い試合も増えるのではないかなとも思うわけで。

個人的に亀田親子がワイワイやってた頃からこの親子に期待していたのは「ＩＢＦやＷＢＯに乗り込んでくれないかなー」ということで、それをやればこの親子がどれだけ問題ある言動をしていようと応援するつもりではいたのです。だからまあ、除名であっさり折れてしまったのは残念。日本の選手とはほとんど試合しないのに（笑）
まあ、辰吉の例があるので一旦除名とかしたらねちねちと外国の試合にまで口出ししそうではありますけれどね。

何とかならないものですかねー。

Comment(10) TrackBack() ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - でび

2008.12.28 Sun 17:14 [ EDIT ]

そんな話は洋介山がWBFの王座取った時にもありましたね。
ショボいタイトルとはいえ重量級の王座を日本人が取ったことがどれだけ素晴らしいことか何でわからないんだろうと不思議でした。

無題 - 破壊王子

2008.12.29 Mon 00:12 URL [ EDIT ]

昔、日本ＩＢＦなんてのがあったことを思い出しました。

今でもあるようですが、本家ＩＢＦとは無関係になってるらしいですけどね。

タイトル乱立は、団体もそうですけども階級の細分化で生じたような気もするんですがねえ。

ジュニアミドル級で育ったアチキには、スーパーウエルター級と言われてもいまいちピンときません。

＞でび様 - 川の果て

2008.12.29 Mon 01:58 URL [ EDIT ]

サッカーで言うなら日本人ＦＷがアルスヴェンスカンあたりで得点王になった、みたいなものですよね。日本以外の国で得点王になれば革命的なのに（笑）
交流が盛んになれば活気を帯びるなんてこともあるんじゃないのかなと思うのですけれど、そう思わない人が多いんですよねぇ。

＞破壊王子様 - 川の果て

2008.12.29 Mon 02:01 URL [ EDIT ]

初期にはＩＢＦ王座に挑戦した日本人選手もいたんですよね。何時の間にか一切の例外許さじになってしまって、今回みたいになりましたけれど。

確かに階級の乱立もタイトルを弱めた感はありますよね。ヘビー級以外は複数階級制覇して初めて一流みたいな感じにもなりつつありますし。
ストロー級とミニマム級が同一ってのも違和感を感じる方は多いみたいですね。

無題 - おおきに

2008.12.29 Mon 04:23 [ EDIT ]

単純にIBFはJBC非公認の団体なので
JBCの管理の下で試合できないし、加盟ジムの選手はタイトル戦はできませんってことで
当たり前のことだし、別に大騒ぎしたわけでもないし

優遇措置と書かれてますが、証拠もないものを推測で批判するのは違うと思いますよ
軽量級などランキングで優遇されてると僕も思いますが

＞でびさん

WBFなんてタイトルは、東洋王座どころか、日本王座より価値低いですよ
素晴らしいことではないよ、しかもアメリカに行ってからの話で
そのタイトルを獲得したから、除名されたわけでもないし

＞おおきに様 - 川の果て

2008.12.29 Mon 07:07 URL [ EDIT ]

コメントありがとうございます。
ま、確かに試合するのは日本でということのようですから、ＪＢＣの管轄下では…ってのはあるかもしれませんね。ただ、除名まで持ち出してタイトルを外させるほどのものなのかなという気がしたのは事実ですし、取らせて何か困ることがあるのかとも思いますので。

優遇措置については以前、ジョー小泉氏がコラムで書いてましたし、私個人の憶測というわけではないですよ。それにまあ、そういう考え方があながち嘘ではないなーというくらいで決め付けてるつもりはありません。

WBFがショボいというのは間違いないですけれど、日本タイトルはクルーザーはおろかライトヘビーも無いですからね。なのでタイトルの重み云々を超えてやはり大したことだと思いますし、それすら黙殺するのは「大きい奴は総合格闘技に行っとけ」みたいな冷たい態度のような気もするわけです。
いない者はいないので認定しようがないですし、新規にクルーザーとかライトベヒーを開拓する資金もないでしょうから仕方ないのでしょうけれど。

ヘビー級 - 格闘妓通信

2008.12.29 Mon 08:01 URL [ EDIT ]

日本でもヘビー級タイトルの復活があるらしいですね。
大きい選手はミドルまでしかないボクシングより
他の競技に流れていますがどうなりますかね。
ボクシングはきつくて稼げないからなぁ。
ＩＢＦタイトルマッチってバトルホーク風間でしたっけね。

ブログには関係ないですが私もスワローズファンです。

＞格闘妓通信様 - 川の果て

2008.12.29 Mon 12:55 URL [ EDIT ]

コメントありがとうございます。

＞日本でもヘビー級タイトルの復活があるらしい
現状だと大型選手はボクシングをやりたくてもほぼできないですから、一応希望を繋ぐようにはなってほしいですね。もちろんご指摘のとおりボクシングは辛いので創設したからどの程度の効果があるのか、というのを考え出すと難しいところがあるのですが。

ＩＢＦタイトルマッチは新垣諭が創設直後に挑んで、私の記憶だと挑んだだけだったのですが、調べなおすときちんとＩＢＦ王者にもなっていました。
バトルホーク風間が挑んでいたかどうかは分かりません。

スワローズ、ここのところはＢクラスばかりですが、来季は頑張ってほしいものですよね。

無題 - おおきに

2008.12.30 Tue 01:58 [ EDIT ]

管理人さん返事ありがとうございます

亀田の非公認タイトル挑戦は、JBCが認めてないのですから、やはり挑戦に許可を出すのはできないし、仕方ないですよ
困るとかの問題ではないかなと？
それに海外に拠点を移せば挑戦できますしね

WBFの王座ですけど、日本王座より価値が低いと書いたのは、重量級の比較ではなく、階級に関係なく、単純にタイトルの価値です（日本は重量級がないですしね）

でも西島が東洋太平洋王座を獲得したり、WBCのランキングで１０以内に入ったことは当然ですが凄いですし
僕はボクシングファンとして、こちらのほうを評価してます

逆にWBFに関しては、価値もないし紹介する必要はないのかと思います
それどころか、ボクシングファンとして、あれが世界王座と世間に誤解されそうでいやですね
総合で試合する時なんて世界王者と紹介されてますからね、日本人初の重量級世界王者とか…
世間を誤解さそうとしてるのでしょうけど…

＞おおきに様 - 川の果て

2008.12.30 Tue 06:53 URL [ EDIT ]

度々ありがとうございます。

＞海外に拠点を移せば挑戦できますしね
まあ、とどのつまりはそこにつきますね。ただ、一応本文にも書きましたが、辰吉の例があるので色々いちゃもんをつけたりするんじゃないかが気になります。
あと、亀田はそうするかもしれませんけれど、以前ボクシングマガジンのインタヴューで粟生も「ＡやＣだけでなくＩＢＦやＷＢＯだって取りたい」なんてコメントしていましたから、内心ではできるのなら挑戦したいという選手も多いんじゃないかと思います。
亀田一家なら飛び出すかもしれませんが、それ以外の普通の選手にはそうすることは難しそうですし、ダメだからダメというのではなく、ダメならどうしてダメか、あるいは認めるべきかという点についてもう少し議論してもいいんじゃないかなという気はしますね。

12行目以降では多少言葉足らずですが、一応私も原則論自体は理解してはいます。
ただ、ＩＢＦがＡやＣに異論を唱えて設立した当初ならどちらかにつかなければならなかったのかもしれないけど、今はＩＢＦを取ったらＡやＣが剥奪されるわけでもなく共存しているし、ＩＢＦ王者が一番強そうな選手という場合もあるわけで、門戸を広げてもいいんじゃないかとその原則論に異議を唱えているわけです。

確かに西島についてはＯＰＢＦの王者というのがベスト定義かもしれませんね。もっとも、重量級ではオケロ・ピーターの例こそあるとはいえ、ＯＰＢＦからＡかＣに挑戦というのも難しいですし、欧米選手と対戦して経験を積むというのが現実的な気もします。その過程で取ったものという点では世間的な評価は別としてＷＢＦのタイトルも評価してしかるべきかなとは思いますね。

あと、wikipediaにはＷＢＦについてもライセンス剥奪をちらつかせて返上を強要されたという話もありました。
関係者ではないので、こちらの真偽のほどは分かりませんけれど、このあたりが本当ならやはりダメだから返上しろ、となるわけでやはり権威的に過ぎるんじゃないかという気はします。

＞世界王座と世間に誤解されそうでいやですね～総合で試合する時なんて世界王者と紹介されてますからね
これは西島に限らずありますね。以前聞いたこともない団体のヘビー級王者なんかもいた記憶が…
憤慨されるのはもちろん理解できますが、私はこれについては誤解するならそれはそれで好きにすればいいんじゃないかなと思っています。
対戦する相手について調べもせずにテレビの鵜のままに信じて、それこそタイソンあたりと同じと考えて結果に一喜一憂しているような人は真の総合格闘技通とは言えないだろうと思っていますので。
ある意味、メディアの馬鹿げた紹介も見る側の本質を理解するリトマス紙としては意味があるのかなと。
性格の悪い話ですが（笑）

TITLE：
NAME：
MAIL：
URL：
COLOR：
EMOJI：
COMMENT：
Password：	※１
Secret：	管理者にだけ表示を許可する※２
※１　パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。 ※２　チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

▲PAGE-TOP

TrackBack

TrackBackURL ：

▲PAGE-TOP

プロフィール

ＨＮ：

川の果て

性別：

男性

自己紹介：

Favorite Team
　Americanfootball
　Chicago Bears
　Jacksonville Jaguars

　Football
　Leeds United
　FC Dynamo Kiyv
　IFK Goteborg
　VfB Stuttgart
　Shonan Belmare
　etc...

　Baseball
　Tokyo Yakult Swallows

アンケート

兄弟？ブログ

管理人専用・管理ページへ

Otava
Twitterをまとめてみたもの。

川の果ての更に果てに

[PR]

別に黒船でもあるまいし

Comment

無題 - でび

無題 - 破壊王子

＞でび様 - 川の果て

＞破壊王子様 - 川の果て

無題 - おおきに

＞おおきに様 - 川の果て

ヘビー級 - 格闘妓通信

＞格闘妓通信様 - 川の果て

無題 - おおきに

＞おおきに様 - 川の果て

TrackBack