どこの国のどの民族の話だったか忘れましたけれど、昔、戦争とかやる際に若くて美しい青年とか少女をシンボルにしたりしていたなんていう話がありました。本人は戦うわけではなくて、まあ、ある意味そういうのを連れていって戦意を上げたりするわけですね。「彼らがいれば俺達は負けないぞ」というような具合で。
もちろん、相手もそういうのを連れてきているわけで、そのうえで片方は負けるわけですが。で、負けた側の彼らがどうなるのかというのはちょっと忘れてしまいましたけれども、まあ、役立たず呼ばわりで済めばまだいい方なのかもしれません。
さて、私ですが、以前書いた記憶もありますが、スタジアムまで見に行った試合でやたら勝つチーム、負けるチームがありまして、レッズはやたらと勝つチームです。ナビスコを2つか3つくらい含んでいますけれど、確か4勝負けなしか4勝1分で、少なくとも負けた試合には出くわしたことがありません。
今日もレッズが勝ったので、5勝ということになりました。
もう3つほど勝ちが続けば「自分見に行ったら勝つからチケット融通して」とかレッズサポの人達に言えるかもしれませんが、それで負けて「この偽預言者め」とばかりに磔火あぶりなんてなっても嫌なのでやりません(笑)
ヨタ話はさておくとして、試合の話に。
ぶっちゃけてしまうと試合そのものとしてはやや微妙なところがありました。両方のチームに感じた問題点は跡に書きますが、前後半通じて、多少なりとも
浦和レッズ vs 扇谷主審 vs セレッソ大阪
みたいな感覚があったように思いましたので…
いや、決定的におかしいジャッジはなかったんですけれど、どうも変なところで威圧的だったりして集中しづらい部分はあったのかな~と。
試合全体を振り返ると、序盤はセレッソペースだったのですが、セレッソゴールの近くでDF(おそらく茂庭だと思うけど)に食いついた高橋峻がボールをかっさらって、そのまま折り返して折り返してエヂミウソンが決めてレッズが先制。
その後しばらくはセレッソもレッズも繋いでる途中でミスしたりということで落ち着かない展開。まあ、レッズの場合は人の距離が近すぎて繋ぐのも難しい中で繋いでるわけなので分かるものの、セレッソは長いボールが選手を遥か超えるなんてのがしばしばでまるでワールドカップの時にジャブラニに慣れずに困っていた各チームを思い出します。この試合のボールもジャブラニではありますけど(爆)
一応そんな展開の中で先制したレッズが優勢だったのですが、田中達也が負傷退場というアクシデント。で、替わりに高崎が入ったわけですが、この高崎が何かおかしいくらいフィットしませんでした。結局途中から入ったのに後半途中で下げられてしまったわけですが、キレが全くないし判断も悪いしということで「田中より高崎の方がどこかおかしいのでは?」と正直思ったくらい。前半については急遽出場したのでアップが完全でなかった可能性もありますが、後半についてはそうも言えないでしょうし(後半は多少マシだったものの)。前節決勝点あげたということはコンディションが悪いということはないと思いますから、何かメンタルに問題があったんですかね。
30分くらいからセレッソが再び盛り返してきましたが、前線が個人技で崩しかけるものの、それぞれが単発で終わって中々有機的な攻めには至らず。
もっとも、レッズも一つ二つ余計な回数回しているので、大体途中でミスしたり下げたりというのの繰り返しで相手にとってはほとんど脅威にならなかった印象。結局決定機はというと先制点のみで、決定機そのものとしては1-2(アドリアーノが抜けてシュートとアマラウのヘッド)。その一つを決めたレッズがリードして前半終了。
後半になるとセレッソが一気に上げてきて再三レッズのゴール前に迫りますが、やはり攻めそのものが単発で波状攻撃とまで行かず、レッズDFの集中力を崩しきるところまではいかず。
一方のレッズはというと前半同様に非効率的な攻撃を繰り返すのみ。
後半25分くらいになるとセレッソがやや落ちてきて、特に最終ラインが柏木や原口の抜け出しに対応できなくなるシーンも増えてきますが、抜けた彼らはコースがあってもシュートを撃たずに回して回してボールロストというどちらのサポーターにとっても「おいおい」なシーンが何度か続きましたが、最終的にそれを打破したのは原口で左サイドから中に切れ込みミドルを決めて勝負あり。多分この直前くらいに高崎が下がってましたが、仮に高崎がいたらコース塞ぐ位置にいてシュートスペースが空かなかったかも…
セレッソはアドリアーノを下げて小松、清武に替えて播戸を入れたあたりから少しずつ形がなくなってきて2点目を奪われた時点で打つ手なしな感じで結局2-0でレッズが勝利。
やりたいサッカーが出来ていたのはセレッソの方で、前線の選手がそれぞれ個人技を活かして攻め込んでいました。ただ、選手が中に集まるせいか、いいところまで行って跳ね返されたボールを拾って波状攻撃みたいなシーンがほとんどなかったので、相手が集中しきれていれば崩しきれないのかな~という印象も受けました。だからといってそこらへんで押し上げすぎるとカウンターで失点過多になりかねないので難しいところでしょうけれど。
レッズはボールを回すことはできてもどこで仕掛けていいのか分からないまま余分に回して失うという形が多くて、最近は好調のようですが、開幕の時と比べて何かが変わったというほどのものでもない印象でした。ただ、それが悪いのかというとそうでもなくて、原口が決めたように思い切って撃てば解決するということで最終的なブレイクスルーのポイントはメンタルの部分にあるのかなと。
フィンケが来季も指揮をとるのかについては、結構厳しいみたいな話も夏頃にはありましたが、「このまましばらくすれば全てがうまくいきそうなんだけど…」というチームを目の当りにすると判断に難しいところかもしれません。
リーグの残りより天皇杯に力を入れてとにかく結果を出して自信をつけるなんてのも一つの手なのかも。
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無題 - Grendel
読み違い・勘違いもいいところですが、扇谷を”おうぎがつや”と勝手に思ってしまいました。浦和という場所も関連ありそうといえばありそうですし。
今は集中して何かを見るというのを避ける傾向があるのですが、またJも見てみようかなと思いました。ざっと見て面白そうと思うこともありますから