川の果ての更に果てに

以下の事情がそれを物語っている。

・ジュニーニョの帰化申請が難しくなったらしいが、ガッカリ感はないようだ。今更ジュニーニョでもあるまいということなのだろう。

・どんなリーグでも５年連続二桁ゴールをあげるＦＷは貴重である。しかし、ジーコ、オシム、岡田と続く監督は５年連続二桁ゴールの佐藤寿人を数合わせ程度にしか使っていない。つまり佐藤より優れたＦＷが沢山いるということである。
特にオシムは佐藤をサイドで起用しようとしていた。「サイドのＭＦはいないが、ＦＷはいくらでもいるから佐藤を回そうか」とオシムに思わせるくらいの選手層が日本のＦＷにはあるのだろう。

・07年はリーグで５点しか取らなかった巻が使われ続け、最近ではリーグで１点しか取っていない田中達也が主力級と目されている。つまりＦＷに必要なのはディフェンス力であり、日本のＦＷの守備力は世界に誇れるものがある。

・代表で29試合４得点の大久保が重要なＦＷと看做されているのも同じ理由によるのだろう。

・ドイツ・ワールドカップでブラジルからゴールを奪ったのはティエリ・アンリと玉田圭司の二人しかいない。しかし、玉田はここ二年ほど話題にもならなかった。日本のＦＷは先発さえすれば誰でもブラジルからゴールを奪える力があると皆考えているのだろう。そんなＦＷがダメなはずがない。

参考：主要選手の過去五年間のリーグ戦ゴール数

	04	05	06	07	08(途中)
ジュニーニョ	37	16	20	22	7
佐藤寿人	20	18	18	12	21
巻誠一郎	6	12	12	5	9
大久保嘉人	15	5	6	14	8
柳沢敦	0	0	4	5	8
高原直泰	2	7	1	12	5
前田遼一	8	12	15	12	3
田中達也	10	8	4	9	1

青字はＪ２での成績。赤字は海外（海外と日本ではズレがあるため、海外リーグでの成績は最終年度のものに２季分の成績を合算している。いや、本当に足してるから［笑］）

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