川の果ての更に果てに

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2024.04.19 -

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別に深い意味はありません。
Alan Hetaradeさんのアーセナルとヴェンゲルに関する話を見て、何となく考えただけです。
参考：理解できないアーセナルの強化方針

2008年Ｘ月Ｚ日
アルセーヌ・ヴェンゲルは突如としてアーセナルの監督を辞任した。
「最近ではサポーターが私の働きを正当に評価してくれていない。それほどお金があるわけでもないのに毎年毎年タイトル争いができるチームを作ることなどできない。私はしばらく休みたい」というのが理由だった。

そんなヴェンゲルにいち早く、接近したのがＪＦＡ。
動き出すと契約までこぎつけるのはいつもながら早く一週間後にはヴェンゲルの日本代表監督就任と岡田武史氏の形ばかりの辞任が正式に決まった。ただ、本来前任者の辞任に次いで新監督発表となるところ、順序を逆にしてしまうなど発表のタイミングの悪さは相変わらずだった。
川淵Ｃは「私の夢がかなった」とさも自分の手柄のように語り、犬飼氏が「当然、ヴェンゲル氏には全面的なバックアップをする」と宣言した。

就任の席でヴェンゲルは「日本を知っている友人をコーチにしたい」とコーチにフィリップ・トルシエを迎えたいとコメント。早くも川淵Ｃの顔が凍りつくが、ヴェンゲル氏は知らん顔だった。
ヴェンゲルはトルシエに視察とレポートを任せて、自身はプレミア、特にアーセナルとの交渉を強化していた。
「プレミアシップでプレーできる選手が多くなれば日本は強くなる。私はそのために全力を注がなければならない」というのがその理由であった。

２週間後、最初の合宿とワールブカップ予選に向けての選手が発表された。
ＦＷとＭＦは全員が24歳以下、25歳以上は松井がいるだけで完全刷新されてしまった。
「若い選手を早くから鍛える方がいい」
ヴェンゲルは発表会見でそう語る。ＦＷの軸は伊藤翔で森本や豊田などを起用して攻撃力を強化したいと展望を語った。
「しかし、中村俊輔の経験は必要なのでは」
「ノン」
と即答したトルシエを一応たしなめるものの、「もちろん最終的に全員に扉は開かれている」というコメントはどこか空々しかった。
一方、ＤＦとＧＫは正反対に前任者と全く変わらず。
「守備組織を無理にいじくる必要性はない」というのがその理由、とされていたが。

「なあ、俺はＧＫについては自信がないんだが、おまえは誰がいいと思う？」
『知らないなぁ～』
「日本には嶋とか志摩とかいう名前はあるが、そいつを探した方がいいかなぁ」
『世の中なるようになるぞー』
テレビ画面のシーマン２に話しかけているヴェンゲルの姿があった（笑）

年末。国内組を中心にトルシエが恒例の合宿を行い、迎えた年明けのオーストラリア戦。
日本は松井、伊藤翔、森本という３トップで挑み、即席とは思えない連携を披露してオーストラリアから２点取ったが、ＧＫのしょぼいミスで同点にされてしまい勝ち点３はならなかったが内容は「さすがヴェンゲル」と評価させるに十分であった。
これに気をよくしたか、更に若い選手をどんどん抜擢していき、見込みのありそうな選手を片っ端からディヴィジョン問わずイングランドやフランスに移籍させていく。さすがにヴェンゲルの推薦は大きな威力を発揮した。
このままでは「日本から有望な若手選手がいなくなるのではないか」という危惧もあがるが、大半の人は「Ｊリーグよりはイングランドやフランスの方がいいだろう」とあまり気にしなかった。

親善試合や予選を重ねていくにつれ攻撃面が改善されたのと裏腹、守備に問題があることが分かってきた。
ＤＦ陣は若返りが思うように進まず、たまに抜擢した若手も何故かその後伸び悩んでいた。ＧＫはベテラン以外の者を試そうとすらせず、「ヴェンゲルは何故○×を使わない」という声もあがるが、そういう指摘を向けると、激しく噛み付いてくるのだった。
また、ヴェンゲルに見出されて移籍した前線の選手は、何故か移籍先では代表での輝きが完全に失せてしまうのであった。ヴェンゲルの影響力がそれだけ強いということもあったのであるが、大半が失敗して帰ってきたため、「ヴェンゲルは日本の選手を使って商売しているのではないか」などという皮肉も飛ぶようになる。
だが、逆に代表でイマイチなＤＦの選手は何故か移籍先で成功する傾向も強かった。しかし、呼ぶと思うように働いてくれないのである。

続…かない（笑）
アーセナルでの様子を見ていると、こんな感じになりそうな気がします。

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